TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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群馬労働力と県内商工会議所が「ジョブ・カード制度」をスタート

2008-04-24 21:20:15 | 雇用・就職
 群馬県労働局と県内商工会議所は、本年度からフリーターや子育てを終えた女性らを対象に、実習と座学の職業訓練を行い、就職先を開拓する「ジョッブ・カード制度」を始めます。

 「ジョブ・カード制度」は企業が一定期間、フリーターなどを雇用しながら職業訓練を行った後、ハローワークなど公的機関が訓練実績や資格を記載した証明書の総称です。カードといいますが、実際は職務経歴書や訓練実習を指す「職業能力ジョッブ・プログラム」の経歴書、評価シート、資格の取得状況などを一冊のファイルにまとめたものを指します。求職者が「ジョブ・カード」を取得したい場合は、一定期間希望する企業での実習や教育機関での座学を受け、受講先の評価を受けた後、「ジョブ・カード」が交付されます。そのまま採用される場合もあります。

 この制度は厚生労働省の事業で、日本商工会議所が実施契約を結び、各地の商工会議所が実務を担います。群馬県内では前橋商工会議所のほか館林、太田、伊勢崎、藤岡の各商工会議所が拠点となります。

 座学は産業技術前門校は民間の専門学校などを会場にして専門技術の知識を身に付けます。実習は、事前に同制度での求人を希望する企業が受け皿になります。3ヶ月から2年まで賃金も支給されます。実習が終わった後に企業が評価して採用するかどうか決めます。不採用の場合は企業の評価を参考に別の企業の再挑戦します。

 私は正直いってどれだけこの制度がどれだけ機能するか未知数だと思います。座学を担う専門学校や専門校はありますが、訓練を受け入れる企業があるかがこの制度のポイントだからです。今の企業には余裕がないので採用したいと決めた人材でなければ訓練、実習を受け入れないと思うからです。乱暴な言い方をしてしまえば、「企業は人助けのために存在するわけではない」ということです。