地元伊勢崎市「三軒屋遺跡現地説明会」に行ってきました。
三軒屋遺跡は、地元伊勢崎市立殖蓮小学校内に発見された古代(7~8世紀)遺跡です。この遺跡の特徴は、発掘調査で八角形の正倉が発見され古代の役所である佐位郡衙であることが確認されており、現在国指定史跡へ向け正倉域の実態把握のための確認調査が実施されているものです。
この発掘は、平成19年度から実施されており、今回の現地説明会は16次調査のものです。11月23日に調査報告会で説明してくださった伊勢崎市職員の出浦氏が現地説明をしてくれました。
16次調査で検出された遺構は、掘立柱建物4棟、区画施設と考えられる溝、竪穴建物2穴、竪穴状遺構2などだそうです。
下の写真は、掘立柱建物の遺構と、区画施設と考えられる溝です。
下の写真は、竪穴建物2穴です。この穴は、斜めの掘り込まれており、柱は確認面から約1.3メートルほど掘り込まれています。なぜこのような掘りかたをしたのか不明だそうですが、旗を立てて儀式を行ったのではないかと想像されるそうです。
掘立柱建物4棟のうち、1棟は、総柱式建物です。この建物は四方に柱を立てたものでなく、建物の中に柱がある高床式倉庫です。
きょうは、風もなく現地説明会としては絶好でした。知り合いの方も何人か見えていました。地域の文化資源を知る楽しさを味わった一日でした。