TSUNODAの経営・経済つれづれ草

身近な経営に関すること、経済に関することを思うままに

地元東和銀行の経営責任調査委員会が益田前頭取の経営責任を明らかにする

2008-04-02 23:24:31 | 地域産業
 東和銀行の経営責任調査委員会(委員長・松岡登弁護士)が益田前頭取らの経営責任を認定した答申内容を明らかにしました。また、吉永頭取は前頭取への責任追及に加え、自らも含めた現経営者陣に対しても「相応の批判は免れない」と今後経営責任をさらに明確化していく方針を示しました。

 委員会は、答申の骨子で、まず前頭取の経営を「独断専行」と指摘して、一例として資産運用において、常務会の承認なしにリスクの高い商品の購入を進めたとしました。また、実際に行われなかった会長職への就任という個人的思惑に基づき、同様に常務会の承認なしに前橋市内の社宅用マンションの購入を指示、計三室を購入して売却損、または評価損を発生させたとしました。旧大蔵省の前頭取の在任は13年に及び、この間に構築された「上意下達の組織体質」が制御機能を失わせたとしています。調査委は法的な責任は認定しませんでしたが、現経営陣を含む当時の取締役会の機能不全にも言及し猛省を促しています。

 一方、益田頭取は、独断専行による経営と指摘されたことに対して、「融資は常務会を通じて正当に行っており、役員会全員が賛成を決めて実施した。適正な判断ばかりだった」と述べています。東和銀行が大幅赤字から経営改善を進めているのとに対して「経営状況は個別の融資とは関係ない。私が育ててきた銀行なので、順調に態勢を立ち直らせてほしい」と述べています。

 益田前頭取が13年間も頭取として君臨することで「独裁者」となってしまってたのではないでしょうか。取り巻きのイエスマンのみだたのでしょう。苦言を述べる
人もいなかったのでしょう。組織が停滞してまって行員の「やる気」も失せて業績も悪化したのではないでしょうか。

 それにしても現経営者も役員等で前頭取を支えていた人もいたわけですから、吉永現頭取が自ら「相応の批判は免れない」と述べているようですが、相応の批判を甘受することでよいのでしょうか。なにか保身を感じるのは私だけでしょうか。