TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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生産性が低迷しているサービス業で10分散髪は労働生産性は高い

2008-04-03 23:04:16 | 経営全般
日本の中小企業やサービス業は生産性低いと言われます。アメリカの調査会社によると日本の1人当たり労働生産性はアメリカの71%、フランスの98%、ドイツの89%と各国と比較すると低い数値となっています。特に生産性が低いのは第3次産業です。流通業がアメリカの4割程度にとどまると言われています。労働者の7割を占める第3次産業の生産性向上は日本の経済成長の鍵を握っています。

 理髪店の全国チェーン店「QBハウス」は労働生産性が従来の床屋と比べて極めて高い企業です。理容師1人が1時間半で4千円稼ぐ床屋に対して、QBハウスは満席になれば1人が1時間で6千円稼ぎます。このような企業が増加することが日本の労働生産性を高めるのですが、新たなビジネスモデルに対しては既存業界が反発しがちです。

 しかし、組合で価格設定した理髪業界にも新しい波が確実に押し寄せています。保守的な業界の壁を破って革新企業が成長していきます。サービス業は革新企業の誕生、成長により労働生産性が向上していきます。

 私の住む伊勢崎市にも低価格の理髪店が次々と誕生しています。下の写真は全国展開している「プラージュ」です。大阪に本拠をおく阪南美容株式会社が低価格ビジネスモデルで運営しています。


 下の写真は伊勢崎西友店の北にある1000円理容店です。この店は単独店だと思います。客数で売上を稼ぐ店なのでしょうか。


地元伊勢崎市は外国人が多く住んでいる市ですが、街なかには下の写真にようにブラジル人を対象とした理髪店もあります。


 既存の業界のビジネスモデルを打ち破って新規軸のビジネスモデルを打ち出すサービス業が多く誕生することが日本のサービス業の生産性を高めるのだと思います。10分、1000円理髪店などはその典型ではないでしょうか。そして、どのようなサービスを求めかは消費者の判断に委ねればよいことです。