TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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緑化フェアinいせさきの会場「波志江沼」で見られる歴史資源

2008-04-16 07:27:37 | 地域文化・地域資源
 「全国都市緑化ぐんまフェアinいせさき」の会場である波志江沼は周囲を周回できる遊歩道が整備されています。遊歩道には花壇が整備されている箇所もあります。下の写真は「みんなの花壇」と命名されている花壇です。


 遊歩道を歩いていると気にとめない人が多いと思いますが、地元宮貝戸の歴史資源も見られます。下の写真は石の薬師様が祭られている薬師堂です。薬師様の祭日は4月8日です。御利益は病気、特に目の病気によいといわれていす。昔は念仏講の人たちが、ここで念仏を唱えたり、若者が囃子などたいへんにぎわったそうです。


 下の写真は薬師堂の隣にある宮貝戸の石宮です。明治41年に愛宕神社に今宮社を合祀したとき境内の石宮をこの場所に移したものです。地元宮貝戸の住民は春と秋の彼岸にこの石宮に竹を立てて、注連縄を張り、宵宮には灯篭を立てて祭りを行っています。地元住民には大事な石宮です。


 緑化フェアでにぎわっている波志江沼ですが、ひっそりとたたずむ薬師堂や石宮にも気をとめてもらいたいものです。これらの歴史資源は地元住民の信仰のよりどころであり、地元の生活を見てきたものです。

 イベントでにぎわう波志江の遊歩道を歩いていると静かに佇むこれらの歴史資源が見られるのですが、騒がしいイベントと静かな歴史資源のコントラストが際立っています。そして、私は花壇を見ながら遊歩道を歩いていて、沼の北に行くとこれらの歴史資源が見られると心がなぜか落ち着きます。