TSUNODAの経営・経済つれづれ草

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富士重工業が軽自動車から撤退その1

2008-04-11 06:58:18 | 地域産業
富士重工業が軽自動車生産からの撤退を決めました。今後はトヨタ自動車とのグループ関係を強化し、「スバル」ブランドの生き残りへの活路を見出していく戦略を選択しました。

 トヨタ自動車は公正取引委員会の審査を前提に、富士重工業株の保有比率を現在の8.7%から16.5%に高めます。譲渡額は約311億円ですが、この資金を富士重工業は新工場建設に充てます。新工場は群馬県大泉工場の横に建設する予定です。この工場ではトヨタ自動車との共同開発する小型スポーツカーの製造工場になる予定です。

 富士重工業は国内層販売台数の6割以上を占める軽自動車の販売が低迷し、期待していた「R1」「R2」も売れ行きが思わしくなく、平成19年度は前年比14.3%減の13万台5千台で首位ダイハツの2割に状況でした。今回の決断は生き残りを賭けた経営戦略です。

 自動車業界もメーカーの寡占化が進んでいます。将来は世界で5社程度に収斂されるとも言われています。富士重工業もトヨタ自動車の子会社となっていまうのでしょうか。地元の大企業ですので今後どうなるのか地域産業活性化の観点から地元雇用等のことを考える心配になります。