つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1243号つながりあそび・うた研究所風の便り2022年10月号 「話し合い」を捨てた者たちが

2022年10月24日 | 抱っこ通信
つながりあそび・うた研究所風の便り2022年10月号原稿
「話し合い」を捨てた者たちが
二本松はじめ

10月。年度も後半に入ります。よくわかりませんがウイズコロナと叫ばれ、人が町に繰り出してきているような、そんな錯覚を覚えますが、場所によっては確かに人が戻ってきているように感じます。私の場合は病院ですが・・・。後半は対面のつながりあそびの機会も少しだけ増えています。その準備をしているだけで心が浮きたってきます。やはり根っからのつながりあそび人です。まずは10月後半の山口から大阪1週間ツアーのために体調管理に努めなければなりません。

申し訳ございませんが今月号も私事から書きます。先月号でディサービスに通うようになって少しは元気に見えたと書いた叔母がなくなりました。開西での仕事から帰京してからの2週間は、慌ただしかったですが、本人が望んでいた家族葬で執り行いました。コロナ禍の中で少々変則的な葬儀となってしまいましたが、がんばってきたね、ありがとうの気持ちを込めて見送りました。
今回、両親、姉弟についで5度目に喪主を務めました。出棺の時の自分の挨拶を思い出しています。「叔母の72年間、特に15歳で終戦を迎えた叔母の青春時代は、『自由』という言葉さえ発することが出来ない時代であったこと。そして、働き始めてもなかなか時間的にも経済的にも『自由』を手に入れることが難しかったこと。その中にあっても、少しずつできる範囲で、限られていたかもしれませんが『自由』を満喫しようとしていたことは違いなかったのではないか。ある面では『自由』を言葉に出して、自分のために、仲間のために、未来のためにたたかった人生ではなかったけれども、叔母自身は自分のためにそれなりに精いっぱいたたかってきたのではないか。自分の最後は、庭の見える自宅で亡くなりたいという願いはなんとか実現できたかな。そんな叔母の生きていた時代よりも私たちは少しだけ『自由』を獲得出来ているのだから、精いっぱいに生きていきましょう」というようなことを話しました。
憲法違反の安倍元総理の国葬が翌々日に控えていることもあったのかな。いつもとは変わった挨拶になってしまいました。

9月15日は、兵庫県阪神ブロックの療育関係者の研修会でした。久しぶりに対面の研修会でコロナ対策も取りつつも、1時間30分、思い切り楽しくやってほしいと依頼でした。4年前の研修会の参加者は今回の45人中、約3割。現場はコロコロと人が変わっているのでしょうか。レジュメには前回に楽しんだつながりあそびの資料を添付してあります。今回はそれ以外のつながりあそびを楽しみました。挨拶歌M1.『元気いっぱい』では二人で向かい合っても名前で呼び合うも実践。M2.『さんかく山』では二人組と大きな『さんかく山』での実践。M3.『ゴシゴシゴシゴシ』はペープサートあそびと抱っこあそびと、手つなぎあそびで。M5.『でんしゃにのってゴーゴーゴー!』ではレジュメをバトンのようにしてつながって電車ごっこを楽しんでみました。スピードの変化とストップする楽しさを伝えたかったです。M5.『テイクオフ』では飛行機に乗っていきたい場所を聞いて。北海道、沖縄、ハワイと続きました。その場所によって走る長さが違ってきます。M6.『自動車ブーブー』は絵本「のせてのせて」の歌入り読み聞かせとマイハンドルを持っての動きを。ここまで、走ったり、止まったりと自分をコントロールできるようになった、言葉を変えれば自分が自分の主人公になれる楽しさが伝われば思います。M7.『ダルビュッシュ』はその楽しさの確認の意味で遊びました。最初はリーダーに向かって、次に友だち(親子)に向かって遊びました。全員にゴールしてもらうことが大事と話しながらです。でも、失敗も楽しめるようになることも大事だよと。最後M8.『おいらカエルやめる』では、自分がなりたいものを聞いてから、歌入り読み聞かせ。自分を好きになれたらいいね、のメッセージです。もう一度、レジュメを見ながらの復習で1時間30分を過ぎました。
何を遊んだか、何をうたったか、何をしゃべったかを振り返りながら、自分自身が参加者に「だれのために」「なんのために」つながりあそびを一緒に楽しんできたかを振り返っています。やはり、対面とオンラインとは違ってきます。私自身(送り手)が参加者からのいろいろな反応、たくさん影響を受けながら、感じ、考えながら進めているのですね。その時間は参加者に確かに育てられているのですね。きっとそれがあったからつながりあそびを続けてこられたのです。
一番話をしていたことは子どもたちのことです。明日に子どもたちのことです。それは参加者のみなさんが話させてくれたような気がしています。

というわけで、いよいよ対面での大阪わくわくセミナーが実現します。チラシを参考にしてください。多くの仲間の心の表情を見るのを楽しみにしています。10月はその他、対面での研修会やあそびの会があります。楽しみです。

最後に、毎週の木曜日の戦争反対!憲法改悪は許さない!等の東久留米駅西口宣伝活動で歌っています。29日はロシアのウクライナ4州の併合や30万人の部分的動員や核兵器の使用も辞さないという宣言を受けて、『戦争入門』『戦争反対! ~ちいさいひとみが~』『どこまで飛んでも~ストップ!戦争~』『ゆっくりいこう』などを全レク一座のかめさんと歌いました。どの戦争も、私たち人類が獲得してきた「話し合い」という文化を忘れた者たち、捨てた者たちが戦争を引き起こすのですね。
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