つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1237号ー1 いつまで続くのだろうか(2022年6月7日)

2022年07月06日 | 抱っこ通信
 だいぶ溜っていましたね。週末はつながりあそびとつながりソングの動画アップを中心にFacebookにいろいろな思いも綴ってきました。それを抱っこ通信に転載していますので、すでにお読みなった仲間も多いと思いますが、改めて、前号から何を書いているかを転載(まとめる)
しました。
 2月24日、ロシア軍のウクライナ侵攻からつながりあそびもつながりソングも戦争反対!憲法改悪反対! 子どもたちを、命を奪うな!の想いを伝えたくて選曲してきたのかなと思います。「今、うたわなくて、遊ばなくてどうするの」と誰かが叫んでいるような気がしています。誰か、それは子どもたちです。ぼくたち、わたしたちがが遊べるように、笑顔でいられるように戦争を止めてと叫んでいるような気がしています。戦争につながることは許さない叫んでいるように思います。戦争を止めるなんてできないですけど、大好きなあそびや歌を歌うことしかできないですけど、その中の想いを歌うこと、遊ぶことで少しでも感じてもらえれば、戦争反対の声が少しでも広がることだと信じています。

【2022年5月15日】
今週のつながりソング№139『島をおもう』
 全レク一座の近藤チエイさんが、昨年の夏、沖縄の亡きうた仲間を想って書いた詩に曲をつけました。レコーディング中の全レク一座のCDに、シモシュの編曲、全レク一座の歌で入る予定ですが、本人の承諾を得て、今週のつながりソングとしてアップしました。今日は、沖縄本土復帰50年目です。
 初めて沖縄に行ったのが、1977年の全レク(全日本レクリエーション・リーダー会議)の沖縄ツアーでした。私は沖縄でのレクリエーション学校の講師でしたが。沖縄ツアー学校は1885年頃まで続けていました。写真は、その時の戦跡巡りで案内をしてくれた沖縄の平和委員会の仲間たちです。書籍も資料もたくさん購入してきましたが、今残っている1冊です。
 また、1979年からは東久留米で開いていたのんびりコンサートや平和コンサートに計4回、沖縄からフォークシンガー魔世中しんやさんをゲストを迎えました。ギターの弦を何本も切りながら、沖縄を熱く語って歌ってくれたことでたくさんの学びがありました。平和コンサートの中で10フィート運動の映画にも取り組みました。
 いろいろ資料にあたっていたら見つけました。1982年ののんびりコンサート48回特別企画『戦争と平和 人間のいのちを考えるコンサート”愛と平和と自由とPart4 ”』のチラシには、「あなたは立っている 戦争か平和かの分岐点に!」と。今の情勢に似ている? ちなみに8月15日の特別企画で何をやったかというと、原爆写真展、アニメ「ピカドン」上映、戦争体験を語る、フォークコンサートとなっていました。翌年からは東久留米平和のつどいとして実行委員会で2日間取り組まれました。東久留米だけでなく、全国各地で歌が大好き、平和が大好き、仲間が大好きな青年たちが開いていたような気がしますが。


【2022年5月17日】
今、憲法九条を学びませんか。
日本国憲法 第九条
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
 毎週木曜日に東久留米の革新懇(平和・民主・革新の日本をめざす全国の会)と東久留米の市民連合(安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合)による「ロシアはウクライナから手を引け!戦争反対!と新憲法署名等の定例宣伝行動」活動が、午後5~6時東久留米駅西口で開かれています。私はウクライナや世界中の子どもたちが笑顔になってほしいと願いながらうたって参加いるだけですが、それぞれの思いを持ち寄って参加してみませんか。そこにいるだけで力となります。次回は19日です。
 昨日は、前立腺癌の定期検査日。なんだかんだ半日かかってしまいました。数値は上がっていましたが、許容範囲。上がったり下がったりで落ち着かなく、私らしい。
 甲状腺癌は、まだ二つ残っているのはわかっているのですが、前立腺癌の方はよくわからないのです。ですから半年1回検査です。半年や3か月に検査は、生活のクッションというかリズムがつくれてありがたいです。と考えるようにしています。月1回の診察っていうのも2つあるしな、ま、そういう年頃なんですね。


【2022年5月21日】
今日のつながりあそび№232『風になってブランコnew』
 2年前はピカちゃん(人形)を抱っこしながらの動画でした、今回は歌っているだけの動きのない動画です。
 今月は子どもを抱っこしているときに歌ってほしい歌の選曲となりました。ウクライナの子どもたち、世界中で紛争下にある子どもたちの「今」を想像しながらです。日本の子どもたちだって抱っこされているでしょうか、愛されているでしょうか。戦争は、抱っこを奪います。愛を奪います。命を奪います。
 今、子どもを抱っこできなくなった大人、人を愛させなくなった大人、人を信じられなくなった大人が増えていませんか。そんな大人たちが戦争を引き起こしているのかも知れませんね。子どもたちは無条件で「私」を「あなた」を抱っこしてくれているのに。
 『おなか』『ぬくぬく』『フワフワフワフー』『風になってブランコ』を再び歌って、抱っこする側も、抱っこされる側もたっぷりの愛を感じていること、いのちを慈しんでいることを再確認できました。嬉しいです。来週は抱っこうたの新曲をアップしたいです。
 戦争にならないためにはどうしたらいいのですか。軍事予算を増やして兵器を増やし戦争に備えればいいのですか。アメリカと核共有すればいいのですか。攻められる前に攻撃してしまえばいいのですか。憲法9条に中に自衛隊を明記するなど憲法を変えればいいのですか・・・。
 人を人でなくしてしまう戦争を再び許さないために、明日(22日)、「憲法9条は無力か?」をテーマにした新憲法署名推進講演会があります。


【2022年5月22日】
今日のつながりソング№140『誰』
 戦争反対!ロシアはウクライナから撤退を!ストップ戦争!
 今日の午前中は「憲法9条は無力か?」をテーマにした講演会でした。参加した誰もが、戦争は許さないの思いと、戦争をしない国にするという思いを新たにしたと思います。そして、自分が生きてきたこと、生きていること、いろいろあるのでしょうけど、良かったと思えたのではないでしょうか。そしてこの先も憲法9条が生きる時代を、地球をつくっていきたいと思えたのでしょう。まずは、戦争反対! ストップ!戦争の声を上げること、その輪を広げることと、「憲法改悪を許さない全国署名」を広げることです。
 「戦争は人が始めたのだから、人がとめることができるのです」。1970年代前半、新聞に載っていた12歳の小学6年生の文章です。創作ノートに挟んであったその新聞の切り抜きは変色して、ボロボロになって良く読めませんが、この1節だけは心の中にしっかりと刻まれていました。誰でもない、私たち人という類が戦争をなくすことができるのですね。それではじめて地球の子どもになれるのです。九条を持つ私たちがその先頭に立たなければと思います。そんな思いで2003年に創作した『誰』です。


【2022年5月27日】
今日の東久留米反核平和市民実行委員会の「日本政府に核兵器禁止条約に署名と批准を求める署名」活動は雨のために中止。
 今日は時間ができたので、何年かぶりに東フォー連が1978年に出版したレコードを聴きました。今、どういうわけか、70年代80年代に仲間たちが出したレコードを聴きたのです。ちょっと無理してレコードプレーヤーを購入してしまいました。今までのは壊れていたのです。それさえ知らなかった。一日一枚くらいは聞きたいと思っています。楽しみが増えました。
 昨日は革新懇と市民連合らによる「ロシアは侵略やめろ!憲法9条守れ!」等の宣伝署名。全レク一座のカメさんが参加してくれ、フルートの音色に足を止める人も。以前から時間ができれば参加すると聞いていたので嬉しかったです。訴えの合間に『戦争反対!~ちいさいひとみが~』『青い青い空』『ケサラケサラ』を歌いました。『憲法九条』も譜面を準備していたのですが、次回かな。仲間たちの訴えのBGMで『キエフの鳥の歌』『青い空は』『ふるさと』を流しました。しばし聞き入っていた人や写真を撮る人も。また、立っている場所の音の反響がいいんですよね。来週の木曜日の行動に参加しませんか。
 このところ、集会等で歌いに来てほしいという依頼。都合さえ合えばどこへでも歌いに行こうと思っています。つながりあそびの研修会も9月頃からボチボチと入ってきています。


【2022年5月28日】
今日のつながりあそび№233.『ゆっくりおやすみ』
 今月はウクライナの子どもたち、世界で紛争の中の子どもたち、日本の子どもたちを見据えて、つながりあそびは抱っこうたをアップしてきました。5曲目は、「次回は新曲を」なんて先週書いてしまったので、昨日から曲づくりでした。今日の午前中は
月一の通院に日だったので、まあまあ出来上がったのは午後5時。それから慌ただしく収録。ビデオを観たらドアは閉まっていないし・・・気づかなかったな。ま、こんなもんです。
 抱っこしながら歌って笑顔になれたら嬉しいです。この曲への願いは、♬あしたも雲は 空に吸い込まれ♬に。みなさんはどんな思いをめぐらせてくれるか楽しみです。
 今日、聴いたレコードは、1977年に伊那の仲間たちから出版された『バラライカ ー藤村和義作品集ー』です。本人には出会っていませんが、『カモメ』や『林道人夫』『バラライカ』『大きな鳥になって』は歌ったり、聴いたりしていました。今回『ろまんす』などがとっても新鮮でした。良かった。


【2022年5月29日】
今週のつながりソング№141.『憲法9条』
戦争反対!ストップ戦争!ロシアはウクライナから即時撤退を!
憲法改悪反対!
 ロシアのウクライナ侵略に乗じて、軍事予算増・軍備増強、敵基地攻撃保有、核共有など、武力には武力とする安全保障の大きな狙いである憲法9条憲法改悪の声が自公与党はもちろん、維新の会などからも声高に叫ばれています。
 時代を後戻りさせるのですか。進行形でもありますが、人類の到達点でもある先の戦争の反省と教訓、そして人としての悲しみ、慈しみから生まれ、子どもたちに手渡す未来、理想を、人のあり方、暮らしのあり方を語る憲法の改悪を許してはいけません。 もし、憲法改悪を許してしまったら子どもたちにどうやって説明したらよいのでしょうか。そうなっては悲しいから、今一度憲法を力にした行動が求められています。私のできることは歌う(打ったウこと、打ち合うこと)だけですが・・・。
 ということで、改めて九条に書いてることを忘れないために歌いました。
 実は『憲法9条』はすでに歌っています。2005年2月20日に開かれた東久留米九条の会結成のつどいにです。そのことを翌日の抱っこ通信61号に書きましたので、再掲します。やたら長い文章です。すみません。なお、今回メロディを変えました。自分が歌いやすようにです。すみません。
抱っこ通信61号 戦争絶対いやだから みんなで東久留米「9条の会」をつくる集い
 12日から九州ツアーの前半が終わり18日に帰京し、19日には壬生町、20日は、とんだ勘違いで有意義な仕事、というより一市民として、一国民としての、この国の主権者としての責任をまずは果たせたかな?という東久留米九条の会でした。
~中略~
【一人ひとりができることをいますぐ】
 というわけで空いてしまった20日なんですが、この日の東久留米で「九条の会」をたちあげようという集いがありました。一応、私も呼びかけ人の一人に名前を連ねていますので、名前だけではという思いもあるし、「九条の会」アピールの中にも、「一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます」とあるので、自分に当日できることはというので、音響設備は一応予備が残っているので「音響を担当させてくだい」と事務局長に電話。ついでに九条に曲をつけているので、みんなで覚えてもらえればと申し入れました。当日は、もちろんつよぽんもねずみばあさんも一緒です。
 東久留米で「九条の会」の呼びかけ人の一人は古田足日さん。そうです、あの「おしいいれのぼうけん」の作者です。何回かお仕事で一緒させてもらっていますが、今回、呼びかけ人を代表して古田足日さんが挨拶しました。被爆した子どもたちの話や自らの皇国の子どもだったことの反省を話された後、「僕たち一人ひとりが歴史の動かす、歴史をつくる場に立ち会おうとしている。その時、どういうふうにぼくたちがどう動くか、孫子に向かって、そしてあの時東久留米九条の会でこうことをやったんだよと、堂々と胸を張って悔いのない生き方をしたと言えるようにこの会に参加しました」という内容でした。
 続いて、全国「九条の会」事務局長の小森陽一さんの講演がありました。「どのニュースが国民にとって大事なのかを知らせることも運動によって変わってきている」「会場に予想以上の参加者が集まっても大成功と思わないでください。国民投票のときにの有権者の過半数の人たちが九条を変えないで、戦争をする国にならない、軍隊を持つ国にならないという投票をしてくれるまでが私たちの運動です」。その後、日本国憲法のすぐれた条文と大事な点(特に98条に関することが印象的でした。「第98条 この憲法は、国の最高法規であって、この条規に反する法律、命令、諸勅及び国務に関するその他の行為の全部または一部はその効力を有しない。日本国が締結いた条約及び確立された国際法規は、これを誠実に遵守することを必要とする」と規定され、「私たち国民が守らされる法律が、私たちの基本的人権を無視していないか、正当なものかどうか、私たちが守る諸法規に、チェックをかける、主権者の権利を侵さないようにするための最高法規が憲法という最高法規です。一人ひとりが国家に守らせる最高法規が憲法であり、国家がしてはいけないことが規定されているのが憲法です。国家が一番のしてはいけない規定が第九条の戦争放棄です。そのことは憲法前文にもはっきり書かれています。『政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。』私たちが主権者であるための前提が政府の行為によって戦争が起こらないようにするという憲法九条なのです。それは主権が政府や国家にあるのではなく、一人ひとりの国民にあるということ。)と、いまなぜ憲法改正の動きが出てきているのか、自民党など改憲側の狙いとアメリカの狙いが具体的な事実をもとに話され、そういう状況の中で、日本国憲法があるからこそ、日本の平和だけでなく、国際的にも平和を維持するのに大きな役割を果たしていることが話されました。(詳しくは、九条の会のホームページ《http://www.9-jo.jp/》に資料があります)
 もっともっと憲法を学習しなければならないと思いました。もっともっと憲法をみんなに知ってもらわなければならないなと思いました。前日の19日の壬生町保育園保護者会連合会の親子コンサートの時にも「第九条」をうたいました。最近の子育て講演会でも、いまこそ憲法を第九条をみんなでおしゃべりしましょう、いろいろな立場、考え方があってもそれは当然であり、自由です。だからこそ、話し合いましょう、おしゃべりしましょうと提案してきています。そのためにも具体的な話を、興味を持つ話をできるようにもっと学習しなければならないと痛感しました。
最後に一人語り役者でもあり朗読の会の指導者でもある楯岡真弓さんのリードにより、参加者全員で九条を朗読し、その後、私が創作した「第九条」をみんなで歌ってもらいました。三回繰り返すうちに、しだいにうたごえが力強く聞こえてきたのは私だけではなかったと思いました。
 参加者は予想を超える500名以上が集まりました。「音響助かった」「音響よかった。もりあがった」「九条のうた、なかなか渋い曲でよかった」「アピールのうたも聞きたかった」などと片づけをしている私のところに話しかけてくれる人がいて嬉しかったです。小森さんの話にもあったようにこれからがスタートです。東久留米市民《国民》の過半数が「戦争のする国にはしない」「軍隊を持つ国にしない」と憲法を守る、九条を守る確信を持って投票できるようになるまで運動が続きます。いつでも、いま私にできることはなにかを考えながら東久留米の一市民として、「東久留米九条の会」の一人としてやらなければね。なかなか東久留米にいない私ですが・・・。
 勘違いがとても素敵な一日をくれました。ということで21日から再び九州ツアーの後半戦の始まりです。前回の予告した九州ツアー報告は一回遅れになってしまいました。すいません。


【2022年6月4日】
今日のつながりあそび№234『ストップ・トップ』
  『ストップ・トップ』は、1歳児クラスで絵本「のせてのせて」(松谷みよ子ぶん・東光寺啓え・童心社)の世界に入った子どもたちが、初めの頃は「トップよんで」と催促していたという実践を聞いて創作しました。そのうちに、読み聞かせの中で『自動車ブーブー』を歌うようになってからは、「じどうちゃブーブーよんで」と催促するようになったということです。さらに発展して「のせてのせてごっこ」に展開した実践もあります。
 遊び方もただ走って止まるバージョンや、「ストップ!」の代わりに「ドッカーン!」で方向転換(スイッチバック)するバージョンや回数ごとにスピードの早めるバージョンもあります。
 「なぜ、子どもたちは走り回るのか? それは、子どもが早く育ちたいから」。「チコちゃんに叱られる」(NHKTV)でやっていたことです。なかなか素敵な答えだなと思いました。そうだね、お兄ちゃんやお姉ちゃんみたいに早く大きくなりたいんだね。6月のつながりあそびは歩く、走るを中心のあそびをアップ予定です。
 ウクライナのマリウポリ・アゾフスタリ製鉄所の地下壕に避難していた子どもたちも壁に絵を描いていたことを知りました。どんな状況下にあっても子どもたちは遊びを考えだします。すごいですね。でも、切なかった、悲しかった、苦しかったです。青空の下を思い切り走り回らせたいです。早くその日が来ることを願いながら、小さな声を上げ続けましょう。
 明日、東久留米市民スタンディングで平和の歌を2か所で歌ってほしいと実行委員会から声をかけられました。子どもたちのことを想いながら『ぬくぬく』と『戦争反対!~ちいさいひとみが~』を歌う予定です。


【2022年6月5日アップ】
今週のつながりソング№142.「憲法九条・『九条の会』アピール」
戦争反対! ロシアはウクライナから今すぐ撤退を!憲法改悪を許さない!
 先週の『憲法九条』に続いて、今週は、憲法九条の朗読と「九条の会」の結成時のアピールで、私が大切にしている文章を歌ったものです。正直、アピール文を読み返すことはあまりありません。多くのみなさんも同じだと思いますが、すでに体の中に入っていらっしゃる方も多いと思います。私自身が、今一度、アピールを読み返し、体の中にしみこませなければと思いました。
 ロシアのウクライナ侵略戦争に乗じて、危機を煽りながら、武力には武力との安全保障と声高に叫び「戦争できるる国」へと邁進する自公政権と維新らです。その狙いの一点は、自衛隊の明記などの憲法九条の改悪です。今こそ、憲法を、憲法九条を多くの人に広め、戦争をしない国、戦争を許さない国、平和を広げる国にするための力にしていかなければと思います。
 先週木曜日の行動では『憲法九条』を始めて歌いました。行動を共にしている仲間たちから「歌になると条文が新鮮に聞こえた」「内容を噛みしめられた」等々の声をいただきました。
「九条の会」アピールを掲載します。是非、お読みください。
「九条の会」アピール
 日本憲法は、いま、大きな試練にさらされています。
 ヒロシマ・ナガサキの原爆にいたる残虐な兵器によって、5000万を越える人命を奪った第二次世界大戦。この戦争から、世界の市民は、国際紛争の解決のためであっても、武力を使うことを選択肢にするべきではないという教訓を導きだしました。
 侵略戦争をしつづけることで、この戦争に多大な責任を負った日本は、戦争放棄と戦力を持たないことを規定した九条を含む憲法を制定し、こうした世界の市民の意思を実現しようと決心しました。
 しかるに憲法制定から半世紀以上を経たいま、九条を中心に日本国憲法を「改正」しようとする動きが、かつてない規模と強さで台頭しています。その意図は、日本を、アメリカに従って「戦争をする国」に変えるところにあります。そのために、集団自衛権の容認、自衛隊の海外派兵と武力の行使など、憲法上の拘束を実際上破ってきています。また、非核三原則や武器輸出の禁止などの重要施策を無きものにしようとしています。そして、子どもたちを「戦争する国」を担う者にするために、教育基本法をも変えようとしています。これは日本国憲法が実現しようとしてきた、武力によらない紛争解決をめざす国の在り方を根本的に転換し、軍事優先の国家へ向かう道を歩むものです。私たちは、この転換を許すことはできません。
 アメリカのイラク攻撃と占領の泥沼状態は、紛争の武力による解決が、いかに非現実的であるかを、日々明らかにしています。なにより武力の行使は、その国と地域の民衆の生活と幸福を奪うことでしかありません。1990年代以降の地域紛争への大国による軍事介入も、紛争の有効な解決にはつながりませんでした。だからこそ、東南アジアやヨーロッパ等では、紛争を、外交と話し合いによって解決するための、地域的枠組みを作る努力が強められています。
 20世紀の教訓をふまえ、21世紀の進路が問われているいま、あらためて憲法九条を外交の基本にすえることの大切さがはっきりしてきています。相手国が歓迎しない自衛隊の派兵を「国際貢献」などと言うのは、思い上がりでしかありません。
 憲法九条に基づき、アジアをはじめとする諸国民との友好と協力関係を発展させ、アメリカとの軍事同盟だけを優先する外交を転換し、世界の歴史の流れに、自主性を発揮して現実的にかかわっていくことが求められています。憲法九条を持つこの国だからこそ、相手国の立場を尊重した、平和的外交と、経済、文化、科学技術などの面からの協力ができるのです。
 私たちは、平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたいと考えます。そのためには、この国の主権者である国民一人ひとりが、九条を持つ日本国憲法を、自分のものとして選び直し、日々行使していくことが必要です。それは、国の未来の在り方に対する、主権者の責任です。日本と世界の平和な未来のために、日本国憲法を守るという一点で手をつなぎ、「改憲」のくわだてを阻むため、一人ひとりができる、あらゆる努力を、いますぐ始めることを訴えます。
2004年6月10日
井上ひさし(作家) 梅原猛(哲学者) 大江健三郎(作家) 奥平康弘(憲法学者) 小田実(作家) 加藤周一(評論家) 澤地久枝(作家) 鶴見俊輔(哲学者) 三木睦子(国連婦人会)
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