つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信734号 明日は自分のための一票を

2016年07月09日 | 抱っこ通信
明日は参議院議員選挙の投票日です。

神戸サマー・カレッジの会場からはダンスを踊る若い仲間たちの楽しそうな歓声が聞こえてきます。この楽しさを、仲間たちのいのちを輝かせることが私たちの活動であり、よろこびでもあるのです。
自分のいのちを輝かせるため、自分の人生を楽しいものにつくるため、一票を投じてください。

昨年、私の思いを書いた抱っこ通信600号を再掲します。
「戦後(敗戦)70年目の今年に、という思いもありますが、「積極的平和主義」の名のもと、戦後、一貫して守りつくられてきたこの国の「平和主義」を根本から変え、戦争できる国へと着々と触手を伸ばしている安倍政権。民意を無視し続け、非民主主義的に、かつまた、強引に推し進める姿勢にも大きな危機感を覚えます。だからこそ、いま、歌わなければと思い創作しました。

私自身は、あの戦争を体験していません。1947年生まれです。憲法と同い年です。
ですから、今回のようなテーマの曲は歌い続けるとしても、戦後70年の今年は、自分としての最後に近い大きなチャンスなのかなと思っています。

戦争を体験していないということは、とても幸せであり、大事なことです。この国の子どもたちだけでなく、地球上のすべての子どもたちに、戦争を体験させてはいけないのです。また、地球上のあらゆる戦争、戦争状態を止めさせ、戦下の子どもたちが、子どもらしい、人間らしい暮らしができるようにしなくてはと思うのです。きっと誰でもが願っていることだと思います。私たちの子ども、孫にもです。平和を守る、つくりだすのは、誰かに与えられるのではなく、私たちの闘いにあるのです。

私が言い続けている、九条の子ども「戦争をしない子ども、戦争を許さない子ども、平和を守り広げる子ども」は、そのたたかいの主人公になれる子どもなんです。九条の子どもを生み、育て、守ることです。だからこそ、いま、うたわなければと思って創作しました。

以前に書きましたが、戦争体験のない私は、戦争を体験した子どもたちの詩や文章に曲をつけてうたっていますが、この『あなたを』は、私が父親から、母親から唯一聞いていた話を基にしてつくりました。
ほとんど子ども時代から家には立ち寄らない私ですから、両親からじっくり話を聞くという機会がありませんでした。外で遊んでいた方が楽しかった子どもであり、青年でした。
そんな私が、高校生の頃の正月に、父親が親戚のオジサン(父親の従兄弟)との酒の席での話を基にしています。母親の話は小学生の頃に、家の近くに焼夷弾が落ちた跡あったこともあり、焼夷弾の落ちてくる話はよく聞いていて、最後は必ず、「はじめ(私)だったら怖くて泣いていただろうね」と。どうもなにかがあって「お前は意気地なし」ということを言いたい時に話していたような気がします。


あなたを~父母から聞いていた時代に戻してはならない~

作詞・作曲 二本松はじめ

1.瞼をギュッと閉じると 花火の雨が見えてきた
  母から何度も聞いていた 焼夷弾の嵐  
  たちまち町は火の海 川が燃え 橋が燃え
  家が燃え 人が燃えた 地獄を見ていた
    火の海から生まれたあなた 焼け跡から生まれたあなた
    安心して眠りないさいと 母のように語りかける

2.瞼をギュッと閉じると 無言の列が見えてきた 
  父から何度も聞いていた 兵士という人形
  土足のまま踏み躙り 理由(わけ)も知らず人を殺し
  軍隊という名の狂気 地獄を見ていた
    人形から生まれたあなた 人に返って生まれたあなた
    人間らしく歩きなさいと 父のように語りかける

3.瞼をぎゅっと閉じると 再び軍靴が聞こえてきた
  父母から何度も聞いていた 耳を澄ませなさいと
  戦争は誰も知らぬまに 静かに始まっていると
  秘密の秘密ごく秘密 目を口を開きなさい
    自由願って生まれたあなた 平和願って生まれたあなた
    再び戦争をしないと誓った あなたは語りかける

  父と母が聞かせてくれた 遠い日に目をやり
  戦争だけはいけないと 戦争だけはいけないと
  人は幸せになるため 人を幸せにするため
  生まれてきたのだから 憲法を生かそう
  人は幸せになるため 人を幸せにするため
  生まれてきたのだから 憲法を生かそう」

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