つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信1192号 遊んでみると難しい。だから楽しい。

2021年07月31日 | 抱っこ通信
  今、日常の中ではつながりあそびができない状況なので、自分の中で気分的にも楽しさをつくりだすことが難しいです。ですから、つながりあそびの収録の時もそんな表情に出ていないか心配です。その割には、相変わらず出たとこ勝負で、「ま、いいか」で終えている自分がいます。だめだね。
 つながりあそびのテキストと録画するときは、より良いものを制作するために、仲間たち相談しながらつくろうと考えています。今週も動きのない動画になってしまいました。譜面を掲載します。

29日【オオカミなんか】
 先週の『ここはおばばのお山だぞ』でもふれたオニごっこの『オオカミなんか』です。オニ(山姥orねずみばあさんorオオカミ等々)が子どもを捕まえるというオニごっこの基本は同じですが、歌や言葉のやり取りやオニ役(オオカミ)への近づき方を変えています。こういうあそびをつくる時、子どもたちの姿、表情を思い浮かべながらつくっているときが楽しいです。
 正直、山姥にはみんなで一本の渦をつくりながら近づくのですが、みんなを引っ張る先頭になる人が一番山姥に近くなり、捕まる可能性も高いので、先頭になる人がいないのではと心配しました。でも、楽しい時にはそんな心配はいらなかったようです。それよりも山姥をやりたい子どもが多くて大変でした。
 オニごっこですから捕まったら、オニ役に代わっても良いし、増えオニとして遊んでも楽しいです。参加人数や子どもの状況を見ながら子どもたちと相談しながら進めてください。
 オオカミが登場する絵本もたくさんありますが、今回は『ともだちや』(内田麟太郎・文 降矢なな・絵 偕成社発行)を紹介。おまけに絵本の中のキツネさんがのぼり旗を立てて「ともだちや」の宣伝している時の歌を紹介しました。CDに入れる時には「ともだちや」ではなく「だっこや」にして、歌詞をつくって収録しました。同じメロディで「ともだちや」を歌っています。

30日【まっくらトンネル】
 カミナリで収録できないので、アップの予定変更です。雷や雨音が入ってしまうのです。スタジオで収録しているわけではないので。『だっこや』は来週アップします。
 トンネル落としのあそびの歌はたくさんあり、親子あそびの時にはよく楽しまれています。捕まえようとする親さんたちも、通過しようとする子どもたちも嬉しそうです。いい表情しています。捕まってもくすぐってもらったり、揺さぶってもらったりしますから、安心して楽しめるのですね。
 ところが、『まっくらトンネル』がそうはいきません。ルールが少々難しいです。一つ目は、トンネルをくぐる子どもたちは手をつないで、放したらアウトです。二つ目は、歩いたり、走ったり、止まったり自由です。トンネルに近づいた子どもは早く走り抜けようとしたり、止まったりしてトンネルに入らないように、いろいろと作戦を考えます。手をつないでいますから、なかなか自分の思い通りにいかないところがおもしろいです。このバトルがこのあそびのツボなんです。三つ目は、歌う回数を決めて必要があります。♬シュッシュポッポ シュッシュポッポ ポッポー まっくらトンネル まっくらトンネル ポッポー♬の部分を1~3回歌ったら、♬トンネル抜けたらおひさまだ ピカッ♬が入って捕まえるということを事前に決めておきます。「ピカッ!」までがバトルです。1回歌うだけでもスリルがあります。
 トンネル役は捕まえた人と替わってもいいし、捕まえた人をトンネル役にする増えオニ形式でもいいです。『まっくらトンネル』はルール上、激しいあそびです。 「ピカッ!」と叫ぶ人はトンネル役でも良いし、リーダー(先生)役でも良いです。私が歌いながらリーダーをやっていると子どもたちから意見が出ます。「ピカリン、遊んでいるところを見ないで”ピカッ!”と言ってくれる。見られていると、トンネルに捕まる人を誰にするか、狙っているように感じで嫌だから」と。
 『まっくらトンネル』の歌は、普通のトンネル落としのあそびでも楽しめます。その時は、なんか目に「ピカッ!」が入るかは決めておかない方が楽しいです。



 今回の二つのあそびは遊び込んでこそ楽しさがジワジワとわいてくるつながりあそびです。日常的にたくさん遊んでいたりして、あそび心が育っていれば、楽しさはすぐに捉まえられるかもしれませんが、この楽しさはそう簡単にはわからないと思います。友だちとのつながりの度合いというか、関係性も育っていなければならないようです。なかなか難しいものです、あそびって。
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