つながりあそび・うた研究所二本松はじめ

二本松はじめ(ピカリン)の活動予定や活動報告、日頃、考えていることなどを書きます。研究所のお知らせも掲載します。

抱っこ通信934号 ♬おいらカエルやめる♬

2018年09月19日 | 抱っこ通信
今日は東久留米市立さいわい保育園で地域交流事業でした。

さいわい保育園は今年度いっぱいで閉園です。
いつもよりさいわい保育園に早く行きました。
5人しかいない子どもたちが元気かどうか気になっていたからです。
ところが、私の車を見つけるや「ピカリン、ピカリン」と大きな声をかけてくれました。
嬉しかったです。子どもたちが明るくて元気で。なんだかほっとしました。
さすがさいわい保育園です。先生たちです。

5人が子どもたちとは昨年も遊んでいますから、今年は5人でどうやって遊ぼうかと、いろいろ考えているだけでワクワクしていました。

メインは子どもたち一人ひとりのうたをみんなでつくりたいな。
一人の子どもに夢を語ってもらって、友だちには、その子がどんな友だちだったかを聞きながらみんなで作詞して、歌づくりを、なんて考えていました。

つながりあそびでは、すでに保育園で遊んでいて、子どもたちからリクエストがあるだろう『ダルビッシュ』は絶対に遊ぶとして、『カミナリ落ちた!』『○○ちゃんにプレゼント』『はい、おとなりさん』などなど5人でも1時間以上遊べるものを考えていました。

ところが、保育園からお手紙が届いて、前半は、地域の子どもたちと、後半はさいわい保育園の子どもたちとちゅうおう保育園の年長さんと一緒に遊びたいということでした。

今年のさいわい保育園の運動会は、ちゅうおう保育園と一緒に行うそうです。
この時期はしょっちゅうちゅうおう保育園に遊びに行って、交流を重ねています。

一緒に遊んで、一緒に昼食をとって、一緒に午睡をして、なんていう日もあるそうです。
公立だからこそ、先生たちも交流や学習の中で、保育について、子どもについて、発達についてなど、心を寄せ合うことができているのです。

自分の保育園の子どもたちのことだけでなく、地域の子どもたちに責任を持つ保育園としての自覚もあるのですね。


ということで、10時からは地域の親子やご近所の民間保育園や保育ルームの子どもたちと遊びました。
『おはよう』のうたからスタートですが、初めて出会うおじさん、おばさんに子どもたち(1~2歳児)は腰が引けていましたが、絵本あそび『だるまさんが』あたりからはからだも表情もちょっぴり動き始めました。

『自動車ブーブー』ではちゃんとハンドルを持って、からだを左右に揺れながら絵本『のせてのせて』に登場する動物さんの種類を大声で答えたり、「のせてのせて」と言えるようになっていました。

次は立ち上がって『自動車ブーブー』でドライブ。うさぎさんになったり、カエルさんになったり、トンネルトンネルでは先生のつくったトンネルをくぐって遊びました。

最後は地域の親さん、民間保育園、保育ルームの先生向けに『夢わかば』の紙芝居を見てもらいながら歌いました。

地域の親子もいつもさいわい保育園に来ているとみえて、他の子どもたちとも違和感なく遊んでいましたよ。


10時40分からはさいわい・ちゅうおうの年長さんと。
まずは『元気いっぱい』であいさつしてから、絵本『オレ カエルやめるや』(著者:デヴ・ペティ/作 マイク・ボルト/絵 小林 賢太郎/訳、出版社:マイクロマガジン社)を初演。

この絵本は、今年、私がはまっている一冊です。
大人たちには評判がいいのですが、さて、子どもたちはどんな反応を見せてくれるか楽しみでもあり、怖くもありです。

メロディは早く保育園に到着していたので、子どもたちと遊ぶ前に、絵本を読みながら口から出まかせで歌っているうちに、なんとか『おいらカエルやめるん』のメロディが形になっていきました。忘れないために一応、タブレットに録音しておきました。

さて、さあ歌おうと思ったらメロディが出てこない。つくってから1時間は経過しているし「ま、いいか」と、またもやそれらしく口から出まかせで歌いはじめ、いよいよ絵本を読む段になって、今度はみやちゃんが眼鏡をかけていないことに気がついて(字が小さくて読めないのです)中断。
絵本あそびは二人で読んだり、歌ったり、演じたりしています。
そのやり取りも面白いらしいです。本人たちはいたって真面目なんですが・・・。

今度こそは読み始めたのですが、3ページまで行って、どうも今一つという感じ。
「そうか、うたを自分たちだけで歌っていて子どもたちが歌っていない」ということに気がついて、中断。また最初から。

今度は歌を子どもたちが歌えるように何回も繰り返し、子どもたちが覚えたと思えたら読む進めました。

さすが人気のある絵本ですから、子どもたちは初めて見る絵本であっても、話に絵に吸い込まれていきました。
合間、合間の子どもたちのうたごえもだんだんに盛り上がってきて、みんなで大いに笑って楽しみました。

絵本を読み終わった後に子どもたちに質問です。
「人間やめたらなにになりたい?」
「ぼくはきつね。いろいろに化けられるから・・・」
「私はとり。空を飛べるから・・・」
ま、いろいろあります。

次は、『待ち合わせ』。
子どもたちは初めて遊びましたが、からだを思いきり動かしました。
途中で、♬おいらカエルやめる♬なんて歌っている子には笑っちゃいました。

次も子どもたちには初めての『化け比べ』。
キツネチームとタヌキチームに分かれてのジャンケンを相談。
その姿に一人ひとりの子どもたちの姿が見えていろいろおもしろかったです。
あ、子どもたちを見守る先生たちの姿もね。
結果は一勝一敗一引き分けでした。

次は、子どもたちのお待ちかね『ダルビュッシュ』。
ここでも一人ひとりの子どもたちの姿が見られて楽しいです。
『ダルビュッシュ』はすでに保育園のあそび文化として定着しています。

このあたりで11時30分。ちゅうおう保育園の子どもたちは保育園にかえらなければいけないのかなと気になりつつ、もう一度『オレ カエルやめる』を。
終わった後にもう一度子どもたちに質問。
「人間やめたらなにになりたい?」
子どもたち「人間」「お花屋さん」「サッカー選手」・・・。
最初の時には質問の意味が分からなかったのですね。
というより質問の出し方が悪かったかな。反省、検討。

最後は『夢わかば』を歌って、記念写真を撮って終わりました。
結局、この日、ちゅうおう保育園の子どもたちはさいわい保育園で一緒に昼食をとって帰ることになっていたそうです。

余談。
『おいらカエルやめる』のうたをパソコンで譜面に書こうと思ったのですが、どうしても3小節目のメロディをあやふや。
そこで、さいわい保育園やちゅうおう保育園の先生に電話で問い合わせ。
どちらの保育園の先生からも「子どもたちは今も歌っていますよ」ということでしたが、最終的には電話口で子どもたちに歌ってもらって確認できました。
今度の土曜日に大阪で開く「絵本の中に飛び込んじゃおうPART3」で歌いますよ。







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