1 月 12 日から朝日新聞夕刊に連載が始まった新聞小説「うめ婆行状記」を愛読している。
四段組で一日の分量が今までの 4 日分だ。
主人公のうめ婆は大伝馬町の酢・醤油問屋「伏見屋」の娘で北町奉行所臨時廻り同心霧降三太夫に嫁ぐ。その夫が亡くなった時、うめ婆は長男夫婦と孫のいる家を出て一人暮らしの決意をする。
武家社会や家族のしがらみから離れ、自由にのびのびと暮らしたかったのだ。
1 月 25 日(月)連載 10 回目は、いよいよ引っ越しの場面。
荷物は大八車で鳶の男たちに運ばせ、自分は風呂敷包一つで家を出る。
新居は、広い土間口のある住まいで、茶の間の奥に床の間付きの八畳間があり、箱階段を上ると 2 階には 6 畳間が 2 つある。(長屋にでも住ませるのかと思ったら、意外に立派な家を借りた)
さて、これからうめ婆を中心にどんな人間模様が展開していくのか、楽しみだ。