雨曇子日記

エイティライフの数々です

旅の余韻(笠間つつじ山)

2013-12-09 11:11:50 | 大歩危トラベル
             


笠間は割烹旅館“城山”で一泊し、できれば、朝食前に“つつじ山”に登るというのは、前からの計画でした。
それは、以前、つつじ祭りに来たことがあって、この山頂からの眺望が気に入っていたからです。

平成25年12月4日(水)念願かなって、6時20分ごろ宿を出ました。前日、宿の親切な板長さんに書いていただいた地図を頼りに三所神社から登りました。


             

             

     


神社を抜けると立派な道が通じています。


             


山頂は広場になっていて、樅の木が一本あります。落雷にでもあったらしく、上部が欠けています。


     

             


笠間盆地の展望と同じぐらい、この樅の木もすばらしいと思いました。
もしかしたら、座頭市の勝新太郎さんもこの樅の木に感動したのではないでしょうか。


             


子母澤寛「ふところ手帳」中央公論社に「座頭市物語」があって、そこからあの何作かの映画が生まれたそうですが、勿論実在の人物ではなく、笠間で生まれたとも書かれていないのですが、ここに碑を建てたというのは、座頭市になりきった勝新太郎さんの思い込みだろうと想像しました。

「天保の頃、下総飯岡の石渡助五郎のところに座頭市という盲目の子分がいた。何処からか流れ込んで来て盃をもらった男だが、もういい年配で、でっぷりとした大きな男、それが頭を剃って、柄の長い長脇差をさして歩いているところは、何う見ても盲目などとは思えなかった。
 それだけに、物凄い程の勘で、ばくち場へ行っても、じっとしていてにやりと笑った時は、もう壺の内の賽の目をよんでいて、百遍に一度もそれが違ったことがなかったという。・・・」(座頭市物語の書き出し)

句碑は、山頂から少し下った見晴らしのよいところにありました。師である熊本人吉の俳人上村占魚と地元のお弟子さんの句碑です。


             

             


私は、笠間稲荷神社にあった天孫降臨の絵馬を思い出しました。