バンフィー社のサンタンティモ“スームス”はサンジョヴェーゼ45%、カベルネ ソーヴィニヨン40%、シラー15%をバリックで熟成されます。カベルネとシラーを意識せずに味わうことができたワインであり。モンタルチーノ地区でサンジョヴェーゼに不適な土地にカベルネが上手く適合することを知らしてくれるような造りになっていると思います。シラーの分量にしても、脇にあるのではなく華やかさがサンジョヴェーゼを可愛らしく見せてくれる演出をしているようです。カベルネの役割が私には分かりづらく感じられるくらい、シラーの立ち位置が絶妙だと感じました。シナモンスティック、バラ、桑の実、木イチゴの香り。タンニンは引っかかることなくシルキーな滑らかさがあり、柔らかくうららかな酸、スパイシーなアフターテイストにゆったりと心地よい味わいがあります。風味はフレッシュで枯れた雰囲気がありませんが。還元臭がちょっと気になりました。しかし、これからのさらなる熟成が楽しみなワインです。
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