長らく欠品をしていたインツォリアから造られるクビアをようやく補充をしました。以前、私の経験不足でフレッシュ感を楽しむワインであると思っていたのですが。年月経過を伴って、熟成感を楽しめることを知らずにいたワインです。リースリングを思わせるワインだと思っています。エトナのカリカンテもそうなのですが。標高の高い北の斜面を好みます。アフリカから吹き付けるシロッコを嫌って植樹をしていると記憶をしてます。今更ながらの事を書けば、この2つの白ワインは酸の構成が凝縮感の程よいボリュームと素直な美しさがあります。果実味もトロピカルな味わいでなく、手短にある果実を思わせます。ついでにネロ ダーヴォラから造られるサガナも追加でリストアップしました。
ノジオラをアンフォラ(素焼きの壺)で醸し発酵したワインが飲みたくて、グラナートと一緒に買ってしまいました数本ですが。ノジオラにはプラスチック素材のキャップが被せられていたので、インポーターの担当に、何か意味があるのか聞いてみたところ、特別のことはないとの返事でした。しかし、還元臭がまだかなりあるので、留意をしてくださいと言われました。ということは、3-4年はエイジングをしてから抜栓すべきと勝手に解釈して、試飲は待つことにしました。グラナートも7年間ぐらいはエイジングが必要、お楽しみは後から。
フォラドリは10年ほどかけてビオディナミに変更したそうです。新しく購入した畑ではアンフォラ(素焼きの壺)で発酵させたテロルデゴが発売になっていますが。ただ今情報を収集中です。
カスッテッロ ディ フォンテルトーリ2007は購入リストに入っていたワインです。1997から間隔が空いてしまいましたが。在庫が減らないので、セラーに納めるスペースがないためでした。
コメントは次のように書きました。「フローラルな香りにオレンジ、アプリコット、洋ナシの甘さを感じさせるふっくらした香り。弾力のあるきりりとした酸、ふくよかな果実味には端整で濃密なミネラル感のある味わいがあり。後口の切れのよさと心地よい余韻が続きます。」
エイジングすることでミネラル感が押し出されると期待をしています。その時の構成が楽しみであり、そこからの熟成感がどのように展開するのか。3年後、5年後が思っていたように変化してくれることを願わずには居られません。
前回の続きのような、テッレ ネレ社のエトナ ロッソの単一畑フェウド ディ メッツォ(Etna Rosso Feudo di Mezzo ?Il Quadro delle Rose-)のワインです。熟成はバリック樽(225L)で18ヶ月間されます。
同じ会社のワインだけに香りや味わいの構成が似ています。単一畑の個性をどのようにして表現をいるのか、今の時点では把握していません。それとエトナ ロッソの全体像も把握をしてはいないので。今はわずかな試飲の結果だけを頼りに手探りの状態の中で私の好みから、この原産地呼称のワインの理解を深めたいと思いる最中です。
前回でも触れたブルゴーニュのピノ ノアールとの類似点は確かにそうだと思います。しかし、ミネラリーな香りと味わいはエトナを意識させてくれる、目印だと思います。このミネラリーな香りや味わいが難物で、どのように表現してよいのか思案中という情けない状態ですが。かすかな記憶があります。それは、バローロの瓶熟成の最中の状態で抜栓してしまい、まだ全体がまとまりの無い状態の時に同じような経験があります。暫くの間は表現にならないもどかしさに身がよじれる思いが続きそうです。
もうひとつ特徴的な香りはオレンジの砂糖菓子とサクランボです。残念なことはつんとくるエーテル臭が煩わしく感じられオレンジのアルコール漬けような、シロップ漬けのような、キュラソーのような香りに惑わされたことです。抜栓の時期が早すぎたようです。しばらく、このエーテル臭が心地よく感じられるまで、時の流れに任せることにします。