春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

店内の中で客層分析!・・「砂の女」!

2016-09-06 07:40:52 | Extra


砂防林を再建する為に、砂丘の海岸側に住む、酒田市浜中地区の
10軒の家が移転しなければならない時期の一枚の写真。
1960年、
砂浜に埋もれそうな天井、やぶき屋根の天井から降ってくる

砂の下で食事の為に番傘をさしだしている女性。

現代文学の鬼才「安部公房」は
青森県へ向かう汽車の中で、週刊誌のグラビアを
見て、
たちどころに、目を奪われたという。
この地に降りたとき、グラビアは現実だと驚きに変わった。
「砂の女」の筋書きは一瞬で出来上がったという。

そのモデルの砂丘が下の写真。
「庄内砂丘」山形県酒田市浜中。

ただこの写真は2008年1月13日のたぶん「読売新聞」に掲載されたもので、
モデルになってから48年後の写真。
別件の資料を探しているときに、ひょんな場所から見つけた切り抜き。
「砂の女」はひっそりとした漁村の風景。
昆虫採集で訪れた男は、砂の中に埋もれていく。
掻いても、掻いても砂の中から抜け出せない。
食事をつくり始める女。
男を監視する集落の人々の目。
男の、ただひたすら、砂を掻き上げる理由は、
渇いた砂の中の家から脱出。

砂の中の家を守る為に男を食い止める女。
男の脱出を妨害する集落の人々・・・との
日々。

渇く喉に、留水装置の研究を始めた男は、装置の出来具合に夢中になり、
やがて、砂の家からの脱出が薄れていく。
装置の情熱は男に希望を与え、
「逃げる手立ては、明日考えれば、いいではないか・・・・」と思い始める。
砂の中で、留水作りに精を出した、昆虫採取に出かけた学校の教師。

7年後、男を待ち続けた妻に下った「失踪宣言」の認定。
「罰が無ければ、逃げる楽しみは無い・・・」と観念して、砂の家になじんだ男。


監視されつづける生活、息が詰まる思いは容易ではない。
下の記事は、最近の記事ですが。


私は、四六時中何処でも「監視」される訳で、都会の砂漠から逃れられず、
こんな環境で生き続け、僅かだが希望を持つためには、

かすめた金は、生涯博打に使い果たしたという
「鼠小僧」のような
抜け目ない、はしっこさと図太さだけは
見習うべきかも・・・・・?
カーテン開ければ、強い陽射し・・・
    

てな・・わけで・・・・・。


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