春. 夏. 秋. 冬. 河童の散歩

八王子の与太郎河童、
つまづき、すべって転んで、たちあがり・・。
明日も、滑って、転んで・・。

修復、職人が見つける歴史。久能山東照宮 ③-③

2020-09-04 20:54:03 | 関口文治郎/神社仏閣

俄かに仕込んだシャワー室の腰壁、
素人左官職人、夢に見たつるつるの板のよう・・
朝から湿気の汗が滝のように、
ほぼ半分仕上げた壁、
小舟が通った後のような波のよう・・・。
差し入れにピンクの寿甘は、
熱射病のご機嫌伺いが、ありありと胸に響く・・。

久能山東照宮、
漆の輝きの限度50年、
日光東照宮にも関わり、
修復作業を手掛けた美術工藝社の
塗師・新井好夫さん。
焼失した沖縄首里城も手掛けた。
平成22年、国宝に指定された最大の理由は、
新井さんが、古い漆を削る作業で、
現れた傷痕。
その傷が、東照宮を建造した、
幕府お抱えの大工棟梁の中井正清さんが、
付けた傷痕と判明、一気にクローズアップされた。
湿気が無いと乾かない漆の湿度には神経を使い、
塗った後の雨で、早く乾きすぎ色が統一されず、
やり直しもあった。
拝殿・登り高欄の手すりと、柱。
繊細で、熟練の技に、
ただただ、敬服してしまう。

風との闘い、金粉舞う、金箔貼りも、
ただ一心、建造部にある紋章は金箔、
垂木の部位にも金箔、
歴史保存には膨大な修復費用が掛かる。

極彩色、色とりどりは、
岩絵の具、赤、青、緑、茶色の4色手で、
濃淡は、砕く岩の粒で決め、
接着材には、にかわを混ぜる。
彩色師、今は基礎を学んだ、
若い女性が多く活躍し、修復士の道を歩む。

寺社を訪ねて、朽ちた彩色に、
竣工の頃の色はどうだったかと、想像するのは、
年月にさらされた寺社の歴史を想像し、
時を忘れるときがあります。
修復された寺社を拝観するときは、
修復師の息づかいに感動します。













東昭宮には、丸印の彫刻等が100以上あり、
取り外しの際に、思わぬ歴史の足跡を、
見ることが出来る、修復がなければ、
現れない、彫師も、彩色師も、完成時に、
わずか、作成の記録を残したいもの・・・。
東照宮では、楼門の職人しか入れない、
内部に沢山みられ・・・。



👇徳川家康公のお墓。













👇👇大正時代の修復後、
貴重な資料になった、数枚の図面。
平成の修復では、この図面の彩色を、
忠実に再現されて・・。







正月見る夢・・・茄子。
子だくさんを夢にして・・。



コメント
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