ひらのかおるタウン通信

ひらのかおるの日々の暮らしや市民活動の中で、みなさんにお伝えしたい情報や雑感などを綴っています。

準絶滅危惧 カワジシャ健在

2011-06-26 | Weblog
6月25日、田植えを終えたばかりの田んぼや畑が広がる島本駅西側の自然観察会でした。島本駅が開業する前の2006年6月に調査した記録をもとに、変化を見てみました。以前は田んぼだったところが耕作されずに荒地になっているところが増えています。農業従事者の高齢化や担い手不足、労力をかけても収入が得られず、厳しい状況にある農家(ほとんど兼業農家)の深刻さが見えてきます。

それでも、ミゾカクシ、トキワハゼ、キツネノボタン、ハハコグサ、カタバミ、イヌタデなど田や畑のあぜには様々な植物が生息しています。田んぼの上にケリが舞い、津梅原水路にはシジミ。ほっとする風景です。2006年6月の調査でも見られた環境省のレッドデータブックにあるカワジシャは健在でした。小さな水路の土手に沿って白い小さな花をつけ佇んでいました。嬉しいですね。

この地区に学校法人「西大和学園」(奈良県)による大学立地構想が提案されています。虫食いの乱開発や高層の建物よりは良いという意見もあるようですが、この生物が生息する環境が失われていくことだけは予測されます。

午後に開いた『ひらのかおるタウンミーティング・議会報告会』でも、みなさんからいろいろなご意見をいただきました。大きな課題です。今後、あらゆる角度から調査していきます。参加いただいたみなさん、ありがとうございました。


【写真:カワジシャ】

6月議会終了

2011-06-26 | Weblog
6月議会は21日~22日、新しい教育長に就任予定の教育委員「岡本克己さん」の選任同意、補正予算審議、11名の一般質問などで、終わりました。

補正予算には
・暑さ対策として、小学校4校に1クラス2台、天井扇風機を設置する予算490万円
・中学校の文化祭に使用する照明等設備の借り上げ料100万円と音響設備の購入費230万円
  住民ホールはアスベストで使用禁止のため体育館で実施されるので、舞台装置として必要とのこと
・役場庁舎耐震実施設計委託料2200万円
                                などが計上され可決しました。

役場庁舎耐震実施設計とはいうものの内訳は耐震1000万円、屋上防水・外壁クラック修繕などの設計1200万円も盛り込まれたものです。役場庁舎は住民福祉・行政サービスの拠点であり、災害時の拠点ですから、耐震も含め施設整備はしっかりしてもらわないといけません。なのに耐震工事以外に他の改修工事をすることは、事前に全く説明もなく、資料請求して初めて工事概要がわかりました。

中期財政収支見通しには3億円の工事費が計上されていますので改修工事を含むことになれば、今後必要な工事費用も増額となります。平野の質問で4億6千万ほど要することがわかりました。いつものことですが、事前に議案説明を全くしない理事者の姿勢はいただけません。

一般質問は、「JR島本駅西地区まちづくりについて」「福島原発事故を踏まえて原子力災害をなくす取り組みを!」というテーマで行いました。

質問に関わる核燃料輸送事故対策のための活動機材を消防本部より事前に見せていただきました。
GMサーベイメーター2基とポケット線量計7個、化学防護服7着、簡易防護服10着あります。福島原発事故を受けて、消防庁より性能の良いGMサーベイメーター1基(0.01μsv/h~100msv/h)、警報付きポケット線量計5個を貸与されたとのことです。(写真はGMサーベイメーター 黄色の小さいほうが性能が良い)
名神トンネル火災事故などに原発で使う核燃料を運ぶ輸送車がまきこまれ、放射性物質が放出されれば周辺は放射能汚染にさらされます。原発の危険性は立地地域の問題だけではありません。輸送情報の通知を求めるよう質問で問いました。