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日米を問わず名選手を紹介。

2000奪三振(7)

2011-04-23 15:34:00 | Weblog
通算2000個以上の三振を奪った投手の多くは、最も球の速い時期であると思われる若い時代、或いは一流投手に育った時に、奪三振の数も率も優れている数字を残す投手が多いものです。至極当たり前の事を言っている様に思う方が多いかと思いますが、実際はそうではない投手が二人存在すると思います。一人は400勝投手、金田正一です。彼は入団2年目から20勝以上を連続して挙げ、エースとして素晴らしい成績なのですが、彼としては意外にもこの入団2年目から5年目までの間には、一回たりとも300奪三振に達していません。その後6年目から10年目は、毎年300以上の三振を奪っています。その頃の彼の投球を数字で見ると、明らかに四死球の数が減って来ています。つまり制球が良くなり、従来ボールだった球がストライクになり、類稀な球威と上手く合致し、より多く三振を奪える投手になったかと思います。根性主義の彼の事ですから、制球が良くなった事による、投球術の進歩の割合はあまり高くないかと思います。もう一人は川口和久です。彼の球は非常に速いものでしたが、抜群の球速ではなかったかと思います。彼の場合も入団6年目頃から、奪三振、成績がアップしてきています。彼の場合は、切れ味鋭いスライダーを巧く活用する投球術の習得にあるかと思います。当時の彼は、打者の視界から消え去るかの如く変化するスライダーで多く三振を奪っていたものです。つまりこの二人の奪三振アップには、制球や変化球の要素が多く絡んでいる様に思えてなりません。

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