3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

小林国男

2012-04-03 13:32:30 | Weblog
昭和46年、ヤクルトからドラフト12位指名、約1年遅れで入団、実働は48年から54年まで7年間の左腕投手です。引退後は打撃投手を務めています。下記の数字の様に、実績自体は決して目立つ訳ではなく、寧ろプロでは活躍出来なかった投手と言っていいかと思います。しかし、彼のスリークォーターからの、無理のない美しい投球フォームが何故か忘れられないものです。当時も現在もそうかと思いますが、左腕投手で一流とは言い難い投手、中継ぎや対左打者用のワンポイントに起用される投手には、変則的なフォームやぎこちなさの目立つフォームの投手が多いものです。そういった投手の内にあって、小林国男の決して迫力は感じさせないものの、特に欠点のないオーソドックスなフォームから繰り出される球は、速さこそ感じないものの、伸びや切れには見るべきものはありました。公称175cm,70kgと当時の投手としても、小柄、細身と言った印象でしたが、このフォームなら長いイニングを投げる事も可能かと思ったものです。しかし主な役割は、負け試合でのリリーフが多かったと記憶しています。結果的に打者に怖さを感じさせないフォームと球質の軽さもあり、芳しい成績を挙げられませんでしたが、引退後の打撃投手、彼には非常に適した役割だった様に思えます。



通算成績     183試合      5勝11敗     防御率  4.25     135奪三振