現在の日本プロ野球界で、その球速にはもの凄く評価の高い投手です。昨日の楽天マー君との対決では、最速155km,49球が150kmを越えていました。かっての豪速球投手尾崎行雄は、速球投手たるもの、ストレートを投じた内,8割から9割が150kmを超していなければ、速球投手とは言えないと多くの文献で述べており、尾崎行雄自身の全盛期は間違いなく楽にそれをクリアーしていたと発言しています。当時未だスピードガンはありませんでしたが、あの恐るべきストレートの速さは間違いなく150kmを超していたと推測出来るものです。ではその尾崎行雄の言う速球投手に最も近い先発投手が佐藤由規かと思います。確かにスピードガンでの球速表示は素晴らしいものですが、私にはどうしても彼の投球フォームが気になります。彼の投球フォームはかっての大投手村山実や、平凡な投手入来智の様に、非常に沈み込む感じが強く、投球に角度を全く感じないものです。その為か打者にはその球速程の速さを感じず、又沈み込む投球フォームでは、どうしても浮き上がる様な球質を投げられない様に思えてなりません。出来れば藤川球児における山口高志コーチの様な、素晴らしいコーチの出現を期待したいものです。今の投球フォームだと球速こそ出ても、本当の意味での威力ある投球は難しいと感じざるを得ないものです。