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日米を問わず名選手を紹介。

浮き上がる快速球(4)

2010-04-23 21:42:57 | Weblog
昭和30年代、左腕快速球投手金田正一は、常に自身の球速と高めにホップする球、更に三振を奪える投手と言う事をもの凄く自慢していました。確かに球は速く、現在より三振奪取率の低い投手の多い内では、当時の彼は非常に三振を多く奪える投手でした。しかし残念なるかな、本人がビールを引き合いに出して、ビールも投手もホップがなければ始まらない旨の発言を多くし、自身の速球は約20cmから30cmホップすると広言していましたが、果たして現実はどうだったでしょうか?素人の私の目には、彼の球が本人の言うほど、ホップしたのは見た事はありませんでした。左投手特有の右打者の内角低目に、クロスファイヤー気味に食い込む快速球には、数え切れない程、その切れ、速さ、鋭さには目を見張りましたが、もの凄くホップしたという感覚はありませんでした。同じく大投手、通算320勝の小山正明投手は、球速こそ金田正一よりかなり劣りましたが、スナップの効いたスリークォーターから、かなり浮き上がる感じの投球が多く、バックネットまでの距離が非常にある甲子園では、多くのキャッチャーフライを稼いでいたものです。