3388 野球ブログ

日米を問わず名選手を紹介。

二宮至

2009-07-17 21:15:51 | Weblog
1977年から1982年まで、読売ジャイアンツのみに在籍した右投右打の外野手です。彼はある意味、三拍子揃った阪急ブレーブスの簑田浩二をスター選手に押し上げた選手と言って良いかと思います。二宮至は中畑清、平田薫と共に駒大トリオの一員として期待されて入団していますが、悲しいかな彼には、その類稀な強肩以外には長所はなく、打撃に関しては、所謂ドアースイングで全く取り得がなく、悲酸な成績に終わっています。しかし1977年の日本シリーズでは、二塁走者が走塁センス抜群のあの簑田浩二以外の走者であったなら、彼の強肩がもの凄い評価を得ていたかと思います。今でもはっきりと覚えていますが、二宮至は、もの凄く守備勘が悪く、異常な程肩の弱い張本勲の替わりにレフトの守備に尽き、結構浅いレフト前のヒットに対し、もの凄い送球を捕手に返していますが、簑田浩二の芸術的な走塁が上回り、本塁で刺す事が出来ませんでした。しかし守備固めで出て来ただけあって、その送球の素晴らしさは未だに忘れられるものではありません。野球にれば、たらは禁物でしょうが、もしあのままレフトを張本勲が守っていたとしたら、普通のレフト前ヒットで、代走の俊足選手が生還した事で終わっていたのでしょう。又代走が簑田浩二以外の選手であれば、多分本塁アウトの可能性が高く、その後の二宮至の選手の野球人生は変っていたかもしれません。


通算成績   239試合   8安打   0.113   0本塁打   2打点