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日米を問わず名選手を紹介。

最後の300勝投手?(5)

2009-07-05 16:32:24 | Weblog
ボストンレッドソックスにティムウェィクフィールドという、投球の大半がナックルボールであり、時折投じるストレートが120km位の右腕投手がいます。今年の8月で43歳になりますが、今シーズン既に10勝、通算でも188勝を挙げ、あまり衰えを感じさせない活躍をしています。素晴らしい成績を残した投手が辿る引退への道の多くは、年齢に依る球速の衰えの為、かっての投球が通じなくなり、コントロールや円熟した投球術でカバーするも、それにも限界があり、引退を余儀なくされるものです。単純に言えば球速の衰えという事に尽きるかと思います。つまり球威で勝負する投手には、必ずその球威の落ちる時が来る訳です。ではティムウェィクフィールドの様な投手はどうなのでしょうか?最初から球速はない訳であり、更に体力を必要とするフォームとも思えない為、急速な衰えはあまり考えられないでしょう。残念ながら一度もリアルタイムでは見た事はありませんが、フィルニークロという、同じくナックルボールで有名な投手は48歳まで投げ通算318勝を挙げています。ナックボールの様な特殊な変化球を主な武器とし、若い年齢でデビューを果たした投手辺りが、意外と次の300勝投手に最も近い可能性があるかも知れません。