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日米を問わず名選手を紹介。

土橋正幸投手(1)

2009-07-13 21:12:55 | Weblog
1956年から1967年迄、東映フライヤーズ一筋に大活躍した右腕投手です。投球フォームは本当に上体の力だけに頼った感じで、腰の捻りも少ないスリークォーターよりやや低い位置から投じていました。しかし投じる球は非常に速く且つ重く、何故この様な素晴らしい球があのフォームから投じられるか不思議な程でした。人並み外れた上体の力としか思えないものでした。更に彼の素晴らしい点は、腰の捻りが少なく打者に正対しているフォームの投手の特長として、非常にコントロールが良い事でした。通算四死球率1試合当たり1.43という数字は歴代の投手の内でも、抜群の数字であります。昭和30年代中頃までのパリーグで、どの投手の球が一番速いかという話になると、土橋正幸の名前は米田哲也、梶本隆夫、小野正一等と共に必ず名前が挙がったものです。しかしそれ程速い球を投げていた土橋正幸ですが,昭和37年に同チームに、怪童、豪速球の尾崎行雄が入団して来た時には、あっさりと球の速さでの負けを認め、とても尾崎行雄には太刀打ち出来ない旨の発言をしていました。