あじさいの絵の実践
まず、あじさいの葉の勉強をした。
一枚の葉を、葉脈のおもしろさ、ぎざぎざした形のおもしろさに気をつけて描いてみる。
その一枚の葉をもとに、今度は黒い画用紙に茎と数枚の葉を描いていく。
この際、黒い画用紙を使ったのは、鉛筆の下絵を踏まないで塗ることで
版画の一般多色のような黒の美しさを引き出すため。
次に、和紙を使ってあじさいらしい4色の色紙を作る。
その和紙を、あじさいの花びらの形と大きさに手でちぎっていく。
花の大きさを円で下書きした後
和紙を円の一番外側から4枚ずつはって、花びらを作っていく。
真ん中に、さらに和紙を丸めたものをはる。
だんだん中心に花を重ねて行くので、球状の様子が立体的に現れる。
この実践で問題になったのは、
黒い画用紙のメリットとデメリットだ。
たしかに、黒い画用紙にちぎり絵のあじさいの花はとても栄える。
しかし、絵の具は黒に負けて、くすんだ色になる。
白い画用紙で1枚だけ描いたときには、もっと水彩本来のきれいな透き通る色が出たはずである。
黒い画用紙に絵の具が負けないようにするには、黄色で下塗りしたり
黄緑を多用したりする必要がある。
また、1枚だけ描いた葉はすばらしいが、
転記して描いた葉は、雑になったり、本物をよく見ない葉になっている。
葉の数を、せいぜい2枚ぐらいにする代わりに、よく見て本物通りに描かせ
その代わりに画用紙をもっと小さくしたらどうだろう。
さすがに、何時間も何時間も、子供たちは緊張が続かない。
とてもきれいだった。
いつか挑戦してみたいと感じた。
56回 |
10月17日 | 土 | 9:00 | 15:00 | 天竜壬生ホール | 第1会議室 |
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