固有種が教えてくれること その４ 要旨を

T：前回までの学習で、どんなことが分かりましたか？
S：この説明文の構成が分かりました。
S：資料がどのように有効に使われているかも分かりました。
S：説明文の、文だけでは説明しきれない部分を補う資料が入る良さがわかりました。

T：今日は、「固有種が教えてくれること」のまとめの学習です。
S：作者の、伝えたいことをまとめるんだね。
S：それって、要旨っていうそうです。
T：じゃあ、今日のめあては？
S：要旨をまとめよう。
T：要旨は長ければいいってもんじゃないので、今日はおよそ150字にまとめてみよう。

 

S：作者の伝えたいことは、最初と最後の部分に入っているよね。
S：最初の部分より、最後の部分の方が、中で説明したことも含まれるから、要旨には適していると思います。
T：何段落をまとめていけばいいですか？
S：11段落です。

※11段落は7文に分かれるので、それを板書する。
T：この中で、絶対に入れたい文はどれですか？

S：６番目の文。だって、2段落と同じことが入っているから、一番言いたいことだと思う。
S：２文目の、二度と会うことができないという思いが、作者がこの説明文を書きたい、伝えたいと思う動機になっていると思う。

T：色々な意見があることが分かったけど、今日はみんなで要旨を作る、作り方を学びたいので、5分あげるから、1人でもいいし、友達と相談してもいいので、絶対に要旨に入れたい文を、それぞれ「３つ」選んでください。

※5分後、多数決の結果、２文目　５文目　６文目が選ばれた。
　この部分の黒板に赤線をひいた。

S：だいたい100字だね。
S：ここに、あと50字を足していけばいいね。
S：日本にくらす私たちの責任って言葉は、作者がわざわざ今まで書いていないことをもちだしているから、一番言いたいことだと思う。
S：賛成。みんなが、本気にならなくちゃ手遅れになる。
S：固有種の絶滅が心配されていることも入れておかないと、作者の伝えたいという動機がはっきりしないと思います。
S：賛成です。この言葉は、どうしても入れないと行けないと思います。
S：日本列島のことも入れたいです。
S：賛成です。日本だから、固有種がこんなに多いことが「中」の部分から分かったからです。
S：たしかに、中の部分の内容も少し入れないと分かりにくい文になるね。

T：では、今みんなが付け足したいと思った言葉に、青線をひくよ。
T：読んでみよう。
S：意味はいいけど、つながりがバラバラだね。
S：つながるように、文末をかえたり、余計な部分を削ったりしてみよう。

S：これで、だいたい150字だね。
T：要旨のまとめ方がわかりましたか？
S：まず、一番作者の気持ちが込められている段落を選ぶ。
S：だいたい、終わりの段落をえらべばいい。
S：その中でも、作者の伝えたい中心を選んで、それに

T：では、用意した原稿用紙に書き込んでいきましょう。