目標としていた、フルマラソン4時間を一応2度クリアできた。
もういいかなと、走ろうと思わなくなった。
マラソン自体も苦しいし、その練習も楽しいものではない。
「今日は寒いからやめとこ。」「今日は、帰りが遅くなったからやめこと。」
と、練習しなくなった。
今後は、景色を見ながら、のんびりゆっくり走りたいと思うようになった。
そこで、今回、初トレイルランニングに挑戦した。
32km。何とかなるだろうと思った。忙しさにかまけて、最近走り込みもしていなかった。
楽しんで走ろうとスタートした。
最初の2kmは、登りの林道。
ここを6分ペースで気持ちよく走った。
ここから山登りの始まり。
最初は宇連山の東尾根を目指す。
林道から山道に入ると、こんなふうに人がぎっしり。
途切れることなく数珠つなぎで登っていく。
このあたりは、まだまだ快調。
山道って、気持ちいいなと思いつつあえぎながらも登っていく。
東尾根に到着。
まだ眺めを楽しむ余裕がある。
写真をとって、水分を補給した。
しかし、頭のどこかに、こんなペースでいって大丈夫?
という思いがあった。
案の定、すぐにゼーゼーが激しくなり、足が重くなった。
東尾根を降り、一度林道に下りる、
せっかく平らな道になったのに、走れない。
10kmの亀石の滝の関門のあたりでは、苦しくて真剣にリタイアを考えた。
だって、この先に進んだら、リタイアしたくてもリタイアできない。
ここなら、引き返せるそう思ったのだ。
その予想は当たった。
ここからが、更に急な上り下りが続く。
這いつくばってひたすら登る。登る。登る。
足がつり始めた。
足がひくひくする。
仕方ないから、所々で止まって、後ろの人に通ってもらう。
そして、ストレッチ。
この繰り返しだ。
やっと一つピークを登り切り、ちょっとゆっくり歩こうと思うけれど
みんなそこで走り出す。
一人だけ歩くわけにもいかないから、私も走る。
休みた~い。でも、やすめな~い。
その繰り返し。
すぐそこに頂上が見えているのに、何度もわざわざ大回りをする。
せっかく登ったのに、一気に急降下しながら。
係の人が、
「ここで、半分です。16.5km。」と励ましてくれた。
あと3.5kmで20km。
20kmまで行けば、ゴールも見えてくると思った。
その3.5kmが果てしなく遠い。
マラソンなら、歩いていても時間がたてば5kmはやってくる。
こんなに走り(歩き)続けているのに、まだ1kmも進んでいない。
ガーミンがおかしいんじゃないかと思えてくる。
それでも、なんとか頂上にたどり着いた。
ここまでくると、気持ちが少し変化。
頑張ってよかった。やめなくてよかった。
よろよろしながらでも、何とかなるじゃん!
ここから先も、わざわざ遠回り
そして、アップダウンが延々と続く。
足は相変わらずつり気味。
エイドに塩があったので、しっかり塩分をとった。
そうしたら、徐々に足が復活し始めた。
やっと下りでは少し走れるようになった。
走ろうと思っても、岩がごつごつしていて、木の根がいっぱいで
ちょっと気を抜くと足を引っかけて吹っ飛ぶ。
52歳の体では、それをひょいひょいと跳び越すことはなかなかできない。
跳ばされないように、慎重に走る。
そうして足を踏ん張ると、ももがピクピクする。
頂上の後は、一度下った後、また登りずっと尾根筋を走る。
このコースを作った人は、きっと全てのピークを登らせようとしているんだ
そう思えるぐらい、見事に全部の小さな山頂を越えていく。
だんだん、山を登るペースが分かるというか、体が上り坂に慣れてきた。
ラスト5kmはこんな岩石の細い尾根筋が続く。
麓から、ゴールの放送が聞こえる。
このまま谷に向かって下り、林道を走れば楽なのにと思うが、
それでも、ちょっとしたピークがあると、道はその頂上に向かって伸びている。
Piっと音がする。
ガーミン君が、もうすぐバッテリーが切れますと教えているのだ。
ゴール寸前、ガーミン君はついに電池切れになってしまった。
そして、ゴール。
マラソンの川口優輝君じゃないけれど、倒れ込みたいぐらいに疲れていた。
でも、気持ちよかった。
皆さんにとってはたいしたことないのだと思うけれど
自分にとっては、すごいことを成し遂げたみたいに感じた。
こんなすごい大会を、時間内に完走できたんだ..と。
記録は7時間40分。
出場者の半分より遅かった。
でも、7時間以上も走り(歩き)続けられる自分ってなんだかすごいと思った。
「大自然の宝庫」で新城トレイルがあって幸せです
新城の山奥、大自然は満喫できましたね(笑)
よく頑張った
私は浜松なので、新城には時々来ます。
桜淵公園とか新城総合公園とか行ったことがあります。三遠南信道が通ってますます便利になりましたね。
はい、苦しかった分、やったっ!!は大きかったです。今回は天候もよく、自然の中っていいなと思いました。
再度、鍛え直して挑戦します。