totoroの小道

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避難訓練で子どもが育つ

2008-04-20 12:41:31 | 行事

 第1回の避難訓練を行いました。避難経路を子どもも教師も確認することがねらいです。ですから、雨降りの日をさけ、天候が回復してから行いました。

 まず、サイレン音の後の教頭先生の「地震です。」の放送で訓練が始まります。一瞬何があったのかとキョトンとした後、おっと、大変だと、どの子も机の下に身を隠します。上手に隠れるので、頭もおしりも机の下です。(机の下の子どもたちの写真が撮れなくて困るぐらいでした。)

 それから、だまって並び、先生を先頭に集合場所に向かいます。今年は、集合する向きを急遽その場で昨年と変え、運動場の方を向いて整列しました。何の混乱もなく6分30秒で全校がそろったのは立派でした。

 が、ここからです。光明っ子のすごいところは。

 全体でのお話が終わり、教室に戻るときのことです。「上級生から教室に戻りましょう。」の指示で、5・6年から静かに、整然と昇降口に向かいます。次に4年生が昇降口に向かいます。このとき、3年生の担任がこう言います。「次は君たちが教室に帰る番です。4年生の行動をよく見て、どうしたらいいのかよく考えておきなさい。」

 3年生達は、ここからきゅっと表情が引き締まります。4年生が、何をどうしているのか、自分たちはこの後何をしたらいいのか考えているのです。

 4年生の退場が終わりました。3年生の先頭が、先生を見ます。(立つの?)(もう行動していいの?)目はそんな風に訴えています。指示を出したくなりますが、3年の担任は「4年生を見て考えなさい。」と指示した以上、知らんふりをして待ちます。

 その時、3年生の先頭が立ち上がり、それを合図に全体が立ち上がり、行動を開始します。先頭は4人います。1組2列、2組2列で並んでいるからです。あっと思った瞬間、もう片方の2列が動き出しています。残った組の先頭の2人はとっさに、遅れても付いていくのか、この場に残ってこのクラスの後に付いた方がよいのかを考えます。そして後者の方法を選び、何事もなかったように続きます。担任は、静かにそれを見守っています。

 それを今度は2年生がぎゅっと口を結んで見ています。きっと僕らも指示なしで行動しなければならないのだと悟ったのです。

 3年生の退場が終わります。いよいよ2年生の番です。2年生は迷いに迷っています。先生は何も言いません。ほんの少しの静寂の時間が作られます。

 そして...........................................

 先頭の4人が立ち上がります。同時に最後尾の4人も立ち上がりまわれ右をします。先頭に近い子達は先頭に習って前向きに立ち上がり歩き始めます。最後尾に近い子どもたちは、立ち上がってまわれ右をして最後尾の後を追います。(つまり、頭とおしりが別々に逆方向に動き出したのです。)

 さて、困ったのは真ん中あたりにいる子どもたちです。どっちに行くよ。前?後ろ?さんざん迷ったあげく、周りと目配せして前の子どもたちに続きます。

 先生達は、それを温かい目で見守ります。失敗ではないのです。一人一人がよく考え、よかれと思って行動したことは。たとえ列が、2つに分かれたとしても。

 その頃昇降口では、6年生が昇降口に落とされた泥を、黙々と掃除して片付けています。学校全体が整然とした一体感に包まれます。

 

 


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