トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

二点位置流れ・昆虫すこいぜ!「君は織姫?それとも織彦!」

2023-05-20 | 小父のお隣さん
 回復拒絶の口論をしてようやくフイールドの環境が回復した。何事によらず死の転帰の様に覚悟のリスクは付き物なのだがようやく出現した草地植生もいつ何時、傍若無人の坊主刈り環境破壊で生物的廃墟と化すのか保証はないのだ。
 それはひとまず先送りだとしても春の植生満艦飾となった一帯のカラムシも背丈に迫るまで成長しここにアカタテハの幼虫が観られるようになった。
 今までだと背高で目立つ存在なので有無も無く刈り払われていた部分だ。カラムシの先端部、まだ軟らかい葉を左右に頭部を振って縫い閉じようとしている幼虫も観察し易くなった。最終的には姿が見えなくなるまで綴り合わせてしまうから最初の織り糸は不要になるのかどうかまでは知らないけれど糸と葉の接点をどう接着するのか気になるところだったがルーペを携行しておらず見損なってしまった。
 林道にはオトシブミが転がっているけれど雨が降れば流される存在である。君の行く道は果てしなく不明で行方不明の文として郵便局は探してくれるのであろうか、と思ったけれど姥捨て山には存在していないのである。

      

凶の素労風努「晩茶は黒星続き・・・」

2023-05-20 | 小人閑居して憮然
 昨秋、秋の堅葉で晩茶を試作してみた。レシピでは「梅雨の頃の充実した葉を使う」とあったのだが思い立ったのが秋ではそれは叶わぬ材料なのだ。それでも「待てない性格」の小生は「どうせ試作だし…」と製造に誠心誠意・懸命努力したのに完成しなかった。
 秋の堅葉では「発酵させミルフィーユ状態にする」のが出来なかったし乳酸発酵が弱くて思っていたほどの酸味も得られず黒星だった。茶葉の新芽が広がったので「待てない小生」は萌葉で晩茶に挑戦してみたのだがこれもあえなく失敗した。
あったけれど
 工程は茶葉をむしり取って茹で上げる。板摺りして原形を崩し茹で汁と共に重しを載せ嫌気性発酵を行う、事で完成のつもりであったけれど「つもりは心算」でしかなく完成への道程にはならなかった。既に大昔に童貞であった事は出来不出来に関係なかったのだった。まあ、「つもりがつもればつまらん」事態なのである。

 さて、それはともかく乾燥が終わり試飲してみたのだが水色も薄く味わいも発酵茶の味がしない。風味だけはお茶の香りがしているから腐敗はしていないのだが「晩茶」とはとても言えない出来である。これで二連敗で頂いた「晩茶もどき」は昨秋分と今回で二杯目、いいえ二敗目・・・。
 不出来だった今回の茶葉は捨てるには惜しいから鉄瓶に入れて煮たて鉄瓶の内部をタンニン鉄にして錆止めに使った。滓は庭の肥料だ。

 二度の黒星の根底には共通する理由があるはずでその共通項は「外気に触れさせる時間が短い」のではないかと推測している。産地ではかなりの時間「摺る」作業を行っているからで小生はピラミッド型の凹凸のある「田植え用育苗トレイ」で摺っているのだが時間的には量が少ないから産地ほど外気に触れていない。こんなところが原因かも知れないと思いつつさーて「三度目の正直」のるかそるか、それが問題だ。


今日のトンボ「赤くなってたショウジョウトンボ」

2023-05-19 | 小父のお隣さん
 17日に観ていたショウジョウトンボの中に赤くなった個体は居なかったのだが18日、トンボ池の植生調整中に赤い個体を初見となった。前日の個体かどうか分かるはずも無く急速に赤みが増すのかも分からないけれどようやく赤いショウジョウトンボのお出ましである。
 トンボの発生もまだ盛期では無く種類も数も限られてはいるけれどひと際赤い体色のトンボが混じっていると「トンボの世界」を感じるのである。今期「新しい記録種」が現われても現れなくても既に生物多様性だけでなくその生息密度や視認密度を取り上げても有名繁殖地に決して引けを取らないフイールドになって来たけれど何時まで保てるか…が愁眉の的でもある。まあ、色即是空空即是色、変わらぬ事など無いのが現世であろう。

 写真は光学的拡大の範囲を超えてデジタルズームの範囲まで接近したからやはりピントが甘くなった。これがタフカメラの限界なのだろう。もともと高倍率で撮影するなど設計外の使い方であることは小生も承知の上なのだがフイールドの作業中、腰に携行し汚れた手や場所で鏡胴でズームする様な形式はすぐに鏡胴の動きが悪くなるしカメラもろとも水域に沈する事も稀では無かった事を考え合わせると「鏡胴式カメラ」の使用は避けたく100%満足には程遠い。
画質を優先し「鏡胴式カメラ」の使用を行なえば故障・廃棄の循環が早いしタフカメラで賄えばデジタルズーム域の画質が劣り、光学的ズームの領域も狭いし画質を優先すれば我が懐の症状はショウジョウ色・朱赤色に年中染まったままになる。

トンボ池の植生調整

2023-05-18 | 水辺環境の保全
 「夏草や茂れるままに虫の声」こういうフイールドは大概「うざったいから坊主刈り!」とウズウズするのだろうが「見た目綺麗サッパリ」のフイールドでは「生物生産緑地」つまりは生物多様性や食物連鎖を直視できる現場とはならず単なる生物的廃墟に過ぎないのだが、これらの理解と認識は殆ど不可能だ。金科玉条の如く「全草刈り払い様」が鎮座おわしましておるのである。
 まあそれはともかく世間的には「雑草茫茫」と認識されようとも観れる人が観れば判るとしか言いようがない植生界でもある。

 水域、トンボ池内の植生が密集して来た。このままだとトンボの飛翔に差し支えるしカルガモやカワセミも採餌し難くなるので水生生物の生息場所とトンボの羽化台用にだけ植生を残し抜き取る事にした。特にトンボ池ではアシの密度が高くなりやすく地下茎ごと抜き取りたいのだが泥の下は耕盤で地下茎はその中に走っているから根絶は難しい。また途中で切れても節が残っていれば容易に再生するので毎回抜き取りが途絶える事が無い。
 第二トンボ池は泥層の厚みがあるから鍬で難なく遊動させつつ抜き取れたけれどトンボ池は耕盤が直下にあって根張りが強い。半分だけ始末したところでギブアップである。まあ、植生調整を1日で終わらすよりは腰が大事である。痛みが出てくれば二週間はブラブラ病になってしまいかねないので痛まぬ先に早上がり…がよろしい。

  ➡   第二トンボ池

                       ➡   トンボ池は半分で早上がり

今日のトンボ「オオシオカラトンボ初見」

2023-05-18 | 小父のお隣さん
 トンボ池でオオシオカラトンボメスの飛翔体を確認した。既にテネラル状態ではなく立派な成体となっていたから雨続きの三日間と前後を挟んだ五日間のうちに発生していたとみて間違いないだろう。しかしながら飛翔確認は本日であるので「初見は17日」と記録する。

 オオシオカラトンボの初見の前はショウジョウトンボの初見だったのだが既に一週間を経過しているにもかかわらず赤くなった個体は見ていない。この日見た個体は何となく染まり始めたかとも思えたもののまだまだ淡い。
 既に五月の中盤、今期はダビドサナエはついぞ記録できなかったが豪雨で生息環境が一変した結果であろうから如何ともしがたい。今期の今までの記録種はシオヤトンボ、シオカラトンボ、アサヒナカワトンボ、クロイトトンボ、アジアイトトンボ、クロスジギンヤンマ、オオシオカラトンボの7種である。

ホトトギス鳴いた

2023-05-17 | 小父のお隣さん
 早朝、ゴミ出しに家を出たらホトトギスの鳴き声が近くでする。違う方向からも聞こえるから複数匹居るのは確実である。いつもはフイールドでの見聞きしか載せないつもりでいるのだけれど降雨で3日ほど行っていないし昨日は五月晴れとなったので窓全開放し床のワックス掛けに大奮闘したので入域は無し。
 そんな事で降雨の前後5日ほどフイールドはご無沙汰だったのでホトトギスは到着しているだろうが初音は自宅近くとなってしまったのだ。今日は朝食後水見回りを兼ねて入域するからサンコウチョウとホトトギスの二重奏を聞けるかも知れないが、このところ進出著しいソウシチョウの鳴き声が入るとまた雰囲気が変わる。

今日のトンボ「アジアイトトンボと観ている個体」

2023-05-17 | 小父のお隣さん
 シーズン中、頻繁に観れる種でも無く当然数も少ないトンボなのだがこの大きさで赤いトンボも見る事があるし体長30mm程度で飛翔する、というより浮遊している感がある様子はカゲロウに間違えそうな雰囲気でもありガガンボより小さく見える。
 見渡しても探しても複数匹確認出来る事はなかったから繁殖している以上はオスもメスも存在しているだろうが交尾体も見たことが無い、言わば謎のトンボみたいなもんだなあ、と独りごちる。
 しかし、この飛翔力でどこから飛来できたのかも不明なのだが観れたり見れなかったりでのトンボだけれど長いお付き合いでもある。

         

シマヘビさんこんにちは!

2023-05-16 | 小父のお隣さん
 ヘビを眺めれば確かに這う生物だけれど「爬虫類」と感じるには「虫」の文字が入っているだけに違和感を覚える小生なのだ。とは言え水域でヘビ類に遭遇する機会が増える事は食物連鎖が健全である査証だろうと思っているのだが詐称にはならないはずだ。
 今期のシマヘビとの遭遇はすでに2回目で初回は捕まえてボーイスカウトの団員にお披露目した。身体の冷たさや鱗の手触り、特に顔のかわいらしさを強調してみた。これは結構、同意があった。まあ、それはともかく出会いの時は突然だし「ビビビッ!」と事前に電気が落ちる訳も無いのでびっくりはする。それはシマヘビの方も同じだと見えてこの個体も固まってしまった。

 ヘビの固まったのを見るのは久しぶりだ。眺めれば全身が凸凹に見えて明らかに緊張し力が入っているのが判る。こうなるとお互いに膠着状態である。靴の先でツンツンとすれば金縛りは解けるけれどヘビの筋骨隆々を眺めるのも楽しい。ボデイビルダーの大会に向けての身体つくりの番組を見たことがあるがあっちはそのために猪突猛進でこっちは日々是好日で身体が出来上がる。どちらかと言えば小生は後者が好みであるなあ。

        

林接池に羽化台を設置

2023-05-15 | 水辺環境の保全
 林接池の周囲はノッペリとしていてトンボの羽化台に相応しい環境があるとは言えなかった。それでも枝を挿したり中央に丸太を立てたりして羽化台もどきは置いていた。そんな心配事をS先生につぶやいたら「ヤゴは移動して好みの場所へ行けるから大丈夫です」との事だったものの自分で納得したいために羽化台となる植物を植え付けしたのだった。

 昨季はセキショウを植え付けしたのだが日照不足なのか繁茂してくれず失敗。今期は早々にカンガレイを移植してみたら順調に生育している。トンボの羽化台としてはしっかりしているので好ましいと思ってはいるけれど株が年々大きさを増して毎年、株を小さくする必要がある。
 そんな事もあって数年来トクサを養成しては水際に植え付けしてきていたけれどこれは例外なく盗掘された。今期用に3株用意してあるけれど「また盗掘か…」とS先生にぼやいたところ「根域制限してカサスゲ」の案を出されたのだった。この案はすでにバッド内の羽化台として仕方なく設置してあるのだが小生としてはカサスゲの余りにも強い繁殖力が調和を乱す輩にしか思えず二の足を踏んでいたのだった。

 とは言え羽化台も複数種揃えた方がおもてなしの精神には適うだろうと植木鉢に植え付けたカサスゲを池中央に設置した。大型の植木鉢だし底から根が廻る事もしばらくは無いだろうとの試みであもある。池の中央部であるから繁殖・席巻となれば容易に排除できるからだ。これが池の畔となるともう手に負えなくなるし植生もカサスゲ一色の単純化されて、これはどうしても防ぎたいことである。
 写真では鉢の縁が水面上に出ているものの、これは導水管が詰まった結果の減水で、導水管が通じれば水面下になる高さでもある。まあ、水面下や水面上であっても無くてもヤゴは困らないのが現実だ。その辺はあくまで小生の感性に過ぎない。

    

白カビさんたら生えていた!

2023-05-14 | 感じるままの回り道
 豆乳を煮詰め「豆乳蘇」と牛乳からの「蘇」を使い白カビチーズに挑戦したのは厳冬期の頃だったか。長い発酵熟成期間を経てようやく試食の段階まで至ったのだが白カビの発生が思わしくなく別種のカビも散見できたから試食は断念し廃棄!と思ったけれど「もったいない」ので庭の池のタナゴと二枚貝に給餌して消費する事にしたのだった。
 当座、用いる分は小さなカップに入れて大半は冷凍庫保存にまわした。小カップのチーズをスプーンでけそぎつつ与えて残り少なくなった頃、けそごうとしたら横転してしまったのだが隠れていた底の部分に立派な白カビが生えているではないか。「この部分なら食べられる!」と一旦は匙を当てたのだが食品の専門家ではない小生であり高所恐怖症の小生でもあるから清水の舞台もマッターホルンの頂上にも立ちたくはない。そんな事で匙を咥えて諦めたのだった。お高いフランス産由縁の白カビは活きていたのである。

 池のタナゴに失敗作を与え続けているが投じれば一瞬にして群り奪い合う食欲を見せるし食中毒の症状も出ていない。現在、最大の関心事は「二枚貝の餌になっているのかどうか」なのだが確かめるすべはないのである。池に投じた後はタナゴの採餌行動で粒子は小さくなるし小生はスプーンや容器を池の中で洗うからチーズの水溶液も加わるので貝の口には到達していると考えるのが妥当だろうが確証はないのだ。
 二枚貝への給餌は白カビチーズは副食、本来の主食はバクテリア主剤の粉末とミドリムシで今期も乗り切らせるつもり。

     

二点位置流れ・昆虫すこいぜ!「サシガメは嫌い!」

2023-05-14 | 小父のお隣さん
 牽引器をネムノキの高いところに取りつけようとベルトを回したそこにサシガメがいた。小生、どうもサシガメのおどろおどろしい姿と動きが苦手で針の様な口で刺されると「非常に痛い」とも聞いているから避けたい虫なのである。
 それでも観察してみれば全体は黒っぽいけれど腹部の両脇に波立たせたフリルがついていて黒い飾り丸まで並んでいるではないか。初めて見たタイプだから図鑑を開いたけれど載っていなかった。ネットで観れば名前くらいは出ているかもなのだがサシガメの名前など敢て夜鍋で探す事も無い。まあ、夜鍋より入浴してネンネが良い。
 しかしなあ、ネット社会はサシガメばっかし、と思える報道ばっかしだしカミツキガメもいるみたいだし鎮守の池はアカミミガメばっかしだし、小生は諸事情によりガス代と水道代を倹約中で垢耳にちかいのだがいわゆるバッカス様とは疎遠であるけれど浮世は「がめたい」傾向が顕著だなあ!

      

爺爺が夜鍋してドレスを縫ってみた…

2023-05-13 | 何よりの楽しみ
 趣味は色々多様だろうけれど思っていても手を染めない、というより手出しが出来ない物もある。多くはお金と時間や作業場所などがその最たるものなのだが「ウサギ小屋」ならぬ「お化け屋敷」や「汚部屋」の住人ではそもそもが無理難題なのだった。それは合点承知の助だとしても汚染されてしまった土壌の様に消え去るものでもない。

 そんなひとつがドレスなのであった。当初は球体関節人形制作での事だったけれど「アナと雪の女王」の人形に着せる事に変貌してお蔵入り。それでも見本とする絵カードは本立てに棄てずに挟まっている。たまたま汚部屋の断捨離実行中に娘のぬいぐるみが目についた。飾り物にしていたから汚部屋の中とは言え汚れてはいない。しかし纏っているベストは色あせてしまった。世はリフォームやリサイクル連呼の時代だ。及ばずながら孤爺も意気地を振り絞って参加する事にしたのだ。
 というより実態は「待てない性格」ゆえの脅迫的自己追い込み行動なのであってカチカチ山と同じ、水に飛び込むか泥船で沈むか…まあ、フイールドでもゴミ屋敷でも水商売・自転車操業は変らず、成し遂げるまでは丑三つ時に目が冴える。

 そんな訳で色あせたベストから型紙を起し不織布でパーツを作って仮り組してみたら何とか出来そうに思えたからそのまま夜鍋になってしまった。何時もの就寝時間でも眠気が来ず、それでもと就寝してみたものの丑三つ時に目覚めそのまま再開した。こんな時は布団に潜り込んでも眠れる事は無いのが経験則で幸いにも既に定職の無い孤老であるから姥捨て山へのセルフデイサービスを休めば事足りる。
 参考は1枚のカードだけで、このカードは切り抜いて着せ替え遊びをするカードなのだが荘苑具にもなったのである。

 さて、とりあえずは残り布だけで出来る事がわかったから新たに購入したのはボタン類だけで済んだ。手芸店で孤爺をしていたらキャラクター生地が端切れで売っていた。枕カバーに使えそうなので購入する。男児向きの柄が無くてそっちはまたの機会だ。
 早速、古いカレンダーで型紙を作り裁断し縫い始めた。作業そのものはいつも通りの「成り行き任せ」の「やっつけ仕事」だ。爺我自賛の範疇なのだから人目をはばかる必要もないし出来上がりの品質も問われる事も無い。ご高齢ご低額年金受給者なのだから「爺は食わねどたかが用事」で幼児用趣味で遊ぼう。そもそも二度童なのだ!。

 深夜の少しばかり仮眠をとって完成した。朝食まで時間があったからその間に枕カバーを縫いあげた。使わないカバーのファスナーを外し再利用する。購入した生地では片側分しか取れないからもう片側は自宅に有った古布を合わせた。ファスナーをつけるのに難渋するかと思ったものの意外に早く完成した。
 残りの切れ端でぬいぐるみのポシェットも見立てたのだ赤が多くなり却下したのだがポシェットの取り合わせは可愛さが増す一方でゴチャゴチャ感も出たのだった。
 まあ、とにもかくにもどうにか完成した。やはり我ながら腕は良い。民族衣装の雰囲気が出ているかどうかはネイティブの人に訊かねば判らん。そこが自分の限界だ。やり始めると次々と新手が浮かぶのだがフイールドも待ったなしの作業が待っているし・・・。孫悟空の様に頭髪を抜いて「フッ!」とやりたいが既に光頭で使える物も無く朝日に照り映えるが眠たい。こう言う写真は「映え」るのだろうか、人生には疑問も山積である。てなもんや三度笠。

      

二点位置流れ・昆虫すこいぜ!「アサギマダラの羽化」

2023-05-12 | 小父のお隣さん
 アサギマダラ幼虫の食草としてキジョランを用意して十数年、いっこうに大きく繁ってくれない。採種したくて訪れる郊外の株は旺盛なのにだ。植えつけた場所が田圃跡と言う事実が好ましくはないだろうと薄々は感じ取っているもののフイールド内に適地がなかなか見いだせないのが現状である。
 そんな中での昨季晩秋に産卵があって孵化した幼虫は複数いたのだが厳冬期を乗り切ったのは1頭だけで「羽化できるかどうか⁉」が最大の関心事になって数カ月。ようやく羽化した姿を見る事が出来た。思えば半年にわたる幼虫と蛹の時代を乗り切ったのだ。
 株が繁茂していればクモなどの歩行性捕食者に食べられる確率は下がるのだろうが「蛹になるまで食べる葉があるのだろうか⁉」の心配事を持ったまま見ている側もストレスになる。今回の個体も食料不足になりそうだから引っ越しをせざるを得なかったのだった。

 食料が足りて蛹化する段階でしばし行方不明となった。小生は樹上だけを捜していたのだがボヤキを聴いていたS先生は難なく下草の中に蛹を発見した。こう言う処に「熟知している・していない」の差が歴然とするがまあ、小生と先生を比較する事事態が無謀である。写真の蛹は4月18日撮影したもので蛹化直後ではない。故に今日、5月11日羽化とするとほぼひと月が蛹の期間だった事になる。

 前日の17日、「そろそろかなあ⁉」と様子を確認したら外殻を通して翅のまだら模様が見えていた。これで翌日羽化が決定的となった。羽化直前に蛹の色が変化するのは自宅でのジャコウアゲハで多々観察出来ていたから不思議とも思わないのだが、それにしても外殻の中で蝶になっている事実はすごいとしか言いようがない。

 羽化できた成体はこれから移動するのか秋まで定着しているのか知る由も無いけれど子孫を残してくれたら祝着至極である。下の写真、右上に抜け殻が見えている。逆光になったので綺麗に撮影は出来なかったけれど確認は出来る。

       



 


産卵母貝を投じる

2023-05-11 | 小父のお隣さん
 池のタナゴに婚姻色が発現している。メスは産卵管を出してはいないけれど越冬させてある母貝の安否確認と業務復帰も行わなければならなくなった。そこで胴長を携え越冬養生池に入った。泥が深いから脚の運びに困難をきたすのは承知だったけれど慣れた池ゆえつい油断して脚を運んでいたらやはり沈寸前になって何とか難は逃れたけれどやはり竹竿が必要だった。
 生簀を引き上げ泥の中から貝を取り出してみると死んでしまった貝は4枚あった。越冬中に死んだ貝は初めての事だったのだが生簀の中に落ち葉や泥土が沈殿しており環境悪化が理由の様だった。その証拠に生簀の砂の中に個体は居らず、すべて生簀の外枠、格子のところに居たのだ。昨季の台風15号で大量の濁りが流入した事も要因なのだろうと思ったけれど小さな貝は生存しているのは喜ばしい事であった。

 庭の池に産卵母貝として持ち帰ったのは大きい10枚で残りはそのまま生簀で維持する。生簀を引き上げた時にタイリクバラタナゴのオスとクチボソも入っていた事を考えると野池にも母貝を置く必要があった。カワセミが育雛してくれるようになった事を考え合わせると採餌用の小魚を増やす算段も大事なのであって今期も釣り糸を垂れて釣果を運ばねばならないだろう。
 
 さて庭の池には10枚を投入する。昨秋に取り損ねた二枚の内、1枚は死んで一枚は生存していたから都合11枚が産卵用母貝として入っていることになる。早速、二枚貝用の給餌を行わねばならないのだが今期は昨季までの菌製剤の粉末とミドリムシの粉末を混合した定番に加え、自家製の白カビチーズも給餌に加える事にした。敢て貝用せずとも小匙一杯掻き取って池の中で掻き落とせばドジョウやタナゴの食事に従って崩れ浮遊するから巡り巡って貝の口にも入るだろう。まあ、積極的給餌物とは言えないけれど豆乳から発酵させたチーズも入っているので足しにはなってくれるだろう。

 さて肝心の仔魚については昨期と同じく池内での自然繁殖を試みる。「共食い」されるのが避けなければならない課題なのだが湖沼・河川の自然繁殖下では誰も「共食い」など話題にもしない。恐らく狭い水槽などの飼育環境下で頻発する現象であろうと正常性バイアスを掛け身びいき判断で決行するのだ。まあ、一応リスク管理としてマツモを粗いネットで囲い、親魚は入れない環境設定は講じてあるからそれで試行してみるのだ。
 池の様子を眺めていたら体調10cmほどのアブラハヤが混じっている。どこで混じったのか記憶には無いのだが糠瓶か何かを仕掛けて排除しないと稚魚が危ない。

    

 池の中のマシジミは何世代目か数えてもいないけれど昨季の稚貝も確認できたから繁殖できている。二枚貝の繁殖も可能なように、というより繁殖させたくてヨシノボリやドジョウも同居させているけれどにドブ貝やマツカサ貝に繁殖の兆しは皆無だ。
 写真左上の黒い物体は先般、設置した人工藻床である。当初は立ち上がって藻場の様相だったのに空気が抜け汚れが付着するに従い沈下して寝てしまった。これはこれで柔らかい泥状にも似た環境だからドジョウ様も喜々として出入りしておる。まあ、この環境グッズは成功と言って良いだろう。


今日のトンボ「沢庵桶に産卵」

2023-05-11 | 小父のお隣さん
 水見回りにもトンボの確認もするような時期になって二足の草鞋、悪く言えば二股掛けた見回りである。我が人生、二股掛けるなんて天地神明に誓ってこれだけである。日本男児の本懐を想うとなんと情けない…なんて言ったらパワハラ・セクハラの類いになってしまうか。
 さて、何時もの馬鹿話は脇に於いて、この日の水見回りで林内のバッド上をうろついていたヤンマ型、最初は「ギンヤンマか⁉」眺めたのだが出現期には早いし見た目がクロスジギンヤンマにも思えず、何時もの手太楽で「ヤブヤンマだったらいいのにな」と思って終わり。
 くだんのヤンマ、バッドに産卵するかと動かずに見ていたのだがしばらく迷った様な飛行をした後に直径50cmほどの沢庵桶に産卵した。深さは20cm程度なので大型ヤンマが発生するにはエサ不足になりはしまいかと心配はあるけれど小生がドウコウ出来る立場でも無い。
 産卵の邪魔も出来ないから草葉の間から覗くトンボを撮影した。「全身を!」と思ったとて腹部は水中に在るし全身は無理な姿勢なのであった。