トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

狩るものも狩られる浮世かな

2022-04-11 | 感じるままの回り道
 野外演劇の会場への通路を補修していたのだが近くにハエが群がっている様子があったから見に行った。そこには頭部と腹部などが失われたヒミズの死体があった。ヒミズの生体は全く見たことが無いけれど死体は数年に一度程度は通路付近で見られるのだ。一方、数が多いと思われるモグラについては機会が無いしアカネズミも似た様なものである。

     

 作業を終えトンボ池へ今期初見のトンボがいないかと向かったのだがS先生とSさんがいて、ここで撮影したトンボを判断してもらったら「シオヤトンボ」と判明したのだ。しょうせいはシオカラトンボのメスかなあ、程度の認識だった。それはともかく「首無しのシマヘビを見た?」と言われたもののこの日の初見回りなので「見ていない!」と返事したら案内してくれた。
 そこには綺麗に頭部だけないシマヘビが横たわっていた。3尺には不足する体長のように見えたもののもてあそばれて首を取られたのだろうか。どちらにしろ食物連鎖の上位種が生息しているのはフイールドが健全な証だろう。

 翻訳書だが「捕食者なき世界」だったかの中にピューマやオオカミ、ラッコ、クジラなどをを例に環境破壊と復活の顛末を詳しく述べてあったがイエローストーン国立公園の狼の導入で本来の姿を取り戻した事例はよく知られている。日本でも知床半島や伊豆半島などに導入できれば大型草食獣による環境破壊は防げるだろうと思わずにはいられない。
 それはともかく我がフイールドは小さな山域なので繁殖までは無理だろうけれど猛禽類の飛翔確認種だけでも8種、蛇も本州産全8種は生息存在しているのであるから、これはこれで小生の密やかな天狗っ鼻…だ。

 ところで穀倉地帯を狩場にし放縦、いいえ放獣の限りを尽くす肉食動物、蝕物連鎖のトップに君臨しようともタイトルの定めに従えば狩られる立場でもあり、狩るのは神か仏か知る由もないものの鼻くそをほじくりつつ禿げ頭を撫でつつ妄想すれば黒衣に大鎌を持ったイメージが湧く。
 しかしながら盾や剣を仲介しても平和を仲介しようとする人も国も見えない現状はホモサピエンスこそが破壊の盟主なのだと歴史に学ばなくても現在進行形で眼前にある。この現在進行形の事態を何と評論しようと「一発逆転」いいえ「一発消滅」のリスクは膨張一方で、これこそ大鎌持った黒衣の主なのだろうか。鼻くそを丸めながら眺めれば地球に見えて、我こそが全知全能に見えてきた。きっとあの人も孤独なんだろうねえ・・・。孤独は精神を蝕む。だからこそ蝕物連鎖のトップに君臨できておるのかあ。
 丸めた鼻くそを地球に見立ててコロコロさせていたら理解できた事がある。蝕物連鎖は三角形頂点ではなく富士山形のトロイカ体制だったのだ。これも禿げの光明であろう。

           

                   逃げるしかばね並木
                   砲火で映える
                   走れ婦女子よ
                   息殺し
                   頭を低く           原詩 トロイカ

         

**今日の都々逸

2022-04-11 | 感じるままの回り道
            東は海だし南は同病
                  西方浄化のテロ三昧 ハアコリャコリャ

道普請の一カ所目終了!

2022-04-11 | 今日は真面目に
 野外演劇会場巡回ルートのための道普請箇所は三カ所出たのだが、最も手数を必要とする部分が二日目にして終了した。二日目は横たえた丸太を斜面の傾斜線と同等程度まで埋めてしまう事だった。瓦やレンガの破砕屑いわゆる産廃を投棄した場所なので杭が入らない。鉄筋なら打ち込めるだろうが支出を伴ってしまうから断念し、地表すれすれに埋め、いわゆる「面一」にして動きを抑制するのである。

 降雨があれば流路になっていた路面だから流れで侵食されないように瓦礫を止める役目と水を帯状に流して浸食圧を軽減する狙いもあるのだ。作業道の普請などでは段々を設えるのが普通に思えるが、この段差を設えられるとスリップのリスクは下がるけれど一輪車の利用が出来なくなるしステップの刻みで歩幅を強要されるのが不便この上ない。まあ、一輪車作業など行わなければ感じない設えでもある。

 さて前日に仮伏せしておいた段差工の丸太を一本づつ外してから掘り直し埋め戻す事を繰り返す。その度に膝をつき両手で瓦礫を掬わねばならない事もあって、なかなかどうして楽ではなかった。まあ、二度童の箱庭遊びてなもんや三度笠・・・。