トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

今日のトンボ「今期一番早いのはシオヤの姉さん⁉」

2022-04-09 | 小父のお隣さん
 夏日にはならなかったものの暑い感じがする日になった。拠点でイベントの内容を確認していた時に視野を横切った感じがした。顔を向けたらまさに今止まらんとするトンボが目に入った。今期第一号である。囲いのフエンスに止まったのを見届け「御免!」と打ち合わせから外れてカメラを構えたのだが一旦は逃げられてテーブルに下りた。カメラ倍率最大にしてうつしたものの点みたいで更に接近したらまた飛び立ってしまった。

 幸いにも孟宗竹の仕切りに下りてくれたからクイックな挙動をしないように細心の注意を払いつつ写しながら接近し下の写真が距離1m程度までの写真だ。PCで拡大できるから判断は容易でもカメラのモニターでは判然としない大きさなのである。幸いにもS先生がトンボ池に来ていたからモニターを見ていただいて「シオヤトンボ」と判明した。小生の第一印象はシオカラトンボのメスのように思っていたものの翅は薄黄色に見えたしズングリ体型にも思えたもののシオヤとは思いもしなかったのだ。昨季の所見が4日だったから少し遅い初見である。ところで歌では「兄さん」だけれど体色から「姉さん」かもしれない。聞くのを忘れてしまった。

 帰宅して本稿を作る前に今期の一覧表を準備してシオヤトンボの初見日を入れた。今までの確認種は38種なのだが環境から「新たに入ってくる可能性のある種」も数種あるとS先生の見立てもあるし、今期も楽しみなシーズンが始まる。しかしながら下の写真をみれば分かるように距離1メートルでこの大きさでしか撮影出来ない。これでは撮り逃がす機会が増えるばかりだ。故障してお蔵入りのバカチョン2台のうちライカレンズの機種を修理の見積もりをしてみる気になった。とてもじゃないけれど下の写真のサイズでは接近が難しくなるだけで撮影失敗が増えるのは明白なのだから。

        

**今日の都々逸

2022-04-09 | 感じるままの回り道
            見ざる言わざる聞くざるばかり
                度量衡さえアジテーション ハアコリャコリャ

一株だけ見つけたオオバウマノスズクサ

2022-04-09 | 蝶の食草園
 見つけたのは全くの偶然だった。ネザサの藪内のカヤの自生株、株立ちで太くなれそうもないのでとりあえず三本仕立にしてみたのだが後は放任だった。昨夏、夜間燈火観察に参加した折に「ジャコウアゲハの蛹は見たことが無い」と昆虫少年が言うので、たまたまクヌギの枝の蛹を発見していたから案内したのだった。その折に「ウマノスズクサを移植して10年以上になるのに幼虫が発生した事は無い。クヌギの葉も食べるのでしょうか?」と馬鹿げた質問をS先生にしたのだった。 

 後日の日中、現場まで足を運び探していただいたら、かのカヤの木に絡まっていたのである。この株からは種子を採取できなかった。しかし自生株の存在は確認できたから今期の芽生えを待って支柱を立てに行った。生え際を確認したら狭い範囲に4本の芽出しがあった。園芸支支の用意は1本だけで、これでは絡まり密度が高くなり不健全で、その上、カヤの枝にも届かなかったから自宅の長い支柱か女竹の支柱を数本用意して立てる事にした。これでフイールドのジャコウアゲハの幼虫を視認できる環境が出来たのだ。

 欲を言えば採種したいのだが自宅のウマノスズクサは十数本蔓を伸ばしても開花結実には至らないまま地上部は食いつくされ再生し食いつくされるというのをシーズン数回は繰り返して終わっている。一カ所判明したオオバウマノスズクサも刈り出しして白日の下に晒してしまう環境になったから食いつくされつつ幼虫を育てるのだろうか。とりあえずは蔓一本ごとに支柱を立ててカヤの枝まで誘導せにゃならん・・・。