フイールドの水域もそうなのだが近年のアオミドロ繁殖にはうんざりする。水温が上がり日照時間が長くなると水域のほとんどがアオミドロで覆われてしまうようになった。
庭の池も年に1回程度は水抜きして清掃をするのだが、その時に種水としてフイールドの水域から4リットルほどを運び入れる。結果として池の中にもアオミドロが繁殖してしまった。普段使いのカメラ2台を故障させてしまい「防塵・防水・耐衝撃」のカメラにしたから初めての水中撮影をしてみた。それが「アオミドロ」なのであるからピエ~ンである。
マツカサガイやシジミの生息域は砂地なのだがドジョウが餌をあさるのでここだけアオミドロは成長せず周囲は緑の雲状態だ。これを眺めて「ノンちゃん雲に乗る」なんて映画のシーンを思い出した。特撮シーンなのだが綿で雲を表現しているのが子どもにもわかってしまうようなセットだった。この映画、全校生徒で見に行ったムービーに違いない。
当時は学校行事で映画鑑賞があった。題は思い出せなくなったが中村錦之助と東千代之介に高千穂ひずるだったかのシリーズ物に出てきた「されこうべ党」、今で言うとプーチンみたいな役回りだったか…。劇中「オババ!オババ!」と錦之助が助けを呼ぶ台詞が記憶にある。小生はオジジになってしもうた。
それはともかく、そろそろフイールドの上の池に越冬させていたマツカサガイを戻したいから池の掃除を兼ねて、どちらかと言うとアオミドロを始末したくて手を出したのだが採りきれるものではなく今回は水槽用の藻除去剤を投入してみた。池の生物、タナゴ、メダカ、モエビ、ヨシノボリ、マシジミ、カワニナなどが生活しているけれど問題は生じないだろうと好意的解釈でいつも通りの正常バイアスしている。
ヨシノボリは冬季数カ月間は給餌してはいなかったのだが生簀を上げてみたら身体も小さくならず生きている。入り込んだモエビの幼体でも食べていたのだろう。アオミドロを引き上げる際に混じってくるモエビ十数匹を生簀に入れておいた。これでしばらくは大丈夫だ。ヨシノボリを入れてあるのは二枚貝の幼生を寄生させるためである。しかしドブガイにしてもマツカサガイにしても繁殖の事実はない。シジミとカワニナは世代交代を続けているが宿主が必要ではないのだろうなあ。
ここには「想う人には想われず 思わぬ人の言うまま気まま・・・」なんて千代ちゃんの歌の一節が具現化してしまったわい。