トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

アカボシゴマダラの幼虫にストーカー

2022-04-03 | 小父のお隣さん
 エノキの幼樹で越冬出来た三頭の幼虫、既にエノキは新芽を展開しているから食べられるはずなのだが食痕が見当たらないし越冬鎮座していた場所からも動いた様子も無いように見える。
 この日、雨上がりで濡れて危険だからフイールドの作業は中止にしたのだが暇つぶしに幼虫を眺めに寄った。全く移動していない訳でもなく越冬中より膨らんだ体型を見せているから食事は開始しているのだと思うけれど曖昧模糊としたままである。

 幼虫を確認中、一体は最初はナメクジに見えてしまったので無視してしまった。身体をへの字に曲げて角を出しているシルエットはまさしくナメクジにしか見えなかった。雨後で濡れてもいたし・・・。まあ、それでも三頭を確認出来て祝着至極ではあったのだ。
 しかしなんだなあ、オオムラサキに横恋慕してエノキの植樹に励んだものの剥げたのは頭部で、やってきたのはヒオドシチョウとアカボシゴマダラでは泣くには泣けぬ。男はつらいよ人生は期待外れと哀しみで出来ている。
 しかしまあ救いはあるのだった、既に男は卒業してしまったからなのだが人生は慈しみに満ちていて代わりに斑痴呆がとってかわったのだが、それではあまりにも哀しい黒星誤斑だけの人生…若き日のあの歌の一小節が出て来る「フランシーヌの場合はあまりにも哀しい・・・あまりにもお馬鹿さん」。

 まあ、シナプスが正しくつながった短時間の間に客観的視点で検証すれば「エノキの下から丹念に又の間を中止していく姿」はまさしくストーカーなのであった。幼虫が蛹に変態する前に既に小生は変態しておる。これを総括すれば「姥捨て山の変態爺さん」てなことになろうが周囲も脳内も萌え萌え花盛り、人生は深淵で神仏の恩寵は計り知れない。てなもんや三度笠。