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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



アメリカ合衆国という国は結構な国家で、赤字になっても平気のへっちゃら。
戦争なんてなんのその。
いったいどこからそんなにお金が出てくるのかと思っていたら、機軸通貨の持ち主は「財政」に関しては真面目に心配する必要がなかったのだ。

つまりUSドルは世界の共通通貨であったわけで、それを所有していたアメリカ合衆国は赤字になれば、その分ドル紙幣を刷るだけで良かった。
今の日本円は国際的に最も強い通貨になっているが機軸通貨でないところが、辛いところだ。
基軸通貨なら石油や鉄鉱石を今のうちにと買いあされば良いのだが。

と以上は余談。

このUSドルの宣言をしたオッサンが現れた。
フランス国首相のサルコジ大統領だ。
「USドルが基軸通貨であった時代は終わった」
と、昨日演説したそうだ。

ドルよりもとっくの昔に終わってしまっている国の大統領にしては、あまりに他人事だが、ともかくサルコジ大統領曰く「ドルの時代は終わった」のだという。
ついでに最近の為替相場を見てみると、ユーロも終わっているように思うのだがいかがか。

ともかく、サルコジ大統領にわざわざ言われなくとも、ここ数年アメリカ合衆国の勢いが著しく低下していることは、自覚するものがある。
その最大のものが「映画」だ。

今やハリウッドの映画は思いっきりスケールダウンして魅力が半減以下に落ち込んでいる。
シネコンで上映されている映画の半分以上が、信じられないことに邦画なのだ。
このようなことはかつてなく、上映本数だけではなく、アメリカ映画よりも邦画のほうが(←洒落ではない)アイデアに溢れているような事態になるとは予想することはできなかった。

尤も、映画が一時的に落ち込んだとしても、そこはハリウッドを要するアメリカ映画のこと。
そのうち大きな巻き返しをしてくるのだろうが、それもまたサブプライムバブルと同じように時間がかかりそうだ。



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