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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



ベトナム、タイ、ミャンマーの3カ国でイメージするものなーんだ?

なに?
私の好きな旅行先?
その答えはある意味正解だ。

私はこの親日3カ国が大好きで、とりわけミャンマーはその劣悪な政治状況はさておいて国民のホンワカで真面目な雰囲気が気に入っている。
そんなわけでもないが、ここ何年かはミャンマーばかりを訪れている。
もちろんお互いの君主同士から国民同士まで親しいタイも大好きだし、見るからに優秀であっさりとした料理も取っつきやすいベトナムも大のお気に入りなのは間違いない。

しかし、それは私の個人的趣味の話しかない。
それではいったい何が共通点なのか?

学校の歴史授業では「ゲルマン人の大移動」というのは学ぶ。
謎の民族フン族が勢力を拡張してゲルマン民族がドドドと移動してローマ帝国滅亡のきっかけを作ったという歴史イベントである。
実はこの西アジアからヨーロッパにかけて発生した民族移動を上回る大移動が東アジアでもあったことを学ぶ日本人はほとんどいない。
私もその一人だった。

実はこのベトナム、タイ、ミャンマーの共通点は身勝手な民族として著名な漢族の膨張主義のため故郷を追われた民族ということで共通しているのだ。

ベトナムは二千年の昔から中国支配の恐怖にさらされていたところで、その恐怖にびびって南下した金族が建国した国なのだ。
実際、ベトナムが中国の支配下に入った期間も中途半端ではなく、その中国支配からの脱出抗争が後のベトナム戦争の役に立った。

タイやミャンマーは仏教国で地理的にもインドに近いから日本より古い歴史を持っていると思っている人も多いことだろう。
ところがこの二国が建国されたのは10世紀から11世紀。
平安時代後期の話で、意外と新しい国なのだ。

で、彼らがもともと住んでいたのが中国南部。
タイ人は雲南省、ミャンマー人はチベットから四川だといわれており、彼らは身勝手漢族の膨張に圧倒されて現在の場所に出てきてしまったというわけだ。

中国人、つまり漢族はゲルマン民族の移動を促したフン族よろしく有史以来、他人の土地に無断で押入り住んでいる人を追い出してその富を略奪するのをモットーとしているのだ。
こういうことを不思議に日本の歴史教育では教えない。
ではいつ教えるのか?
それは今が絶好の機会なのだ。

ベトナムに始まる漢民族のフン族的行動はついに山深いチベットへと到達した。
ちなみにミャンマー人は民俗的にチベット族と姻せき関係にある。

この危ない民族が海を渡って来ることは今のところ考えられないが、その危機感はギョーザや薬品、玩具に姿を変えてすでに私たちの身近に迫ってきている。
そういうところが、かなり怖いと思わないか。

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