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とりがら時事放談『コラム新喜劇』



飛行機を利用するとき、何が一番重要かというと私にとっては、利用する便はどの機種なのかが最も重要になる。
なぜなら機種によって安心感が異なるからだ。

最も安心して利用できるのはB777。
トリプルセブンと呼ばれるこの飛行機は就航以来、死者を出した人身事故を起こしたことがない。「新型機種は安全だ」神話を生み出した飛行機でもある。
魅力はなんといってもその安定感。
B747と同等の広く落ち着いた客席空間。
着陸時の衝撃の少なさ、などなどで安心感がある。

例えば昨年、ベトナム旅行に出かけたとき関西空港からホーチミンまでと利用したベトナム航空の旅客機はA330というエアバスの飛行機。
これは大いに不安なのであった。
というのもエールフランスのA330が、私の旅行の一ヶ月前に大西洋上で行方不明となる原因不明の事故を起こしていたので、かなりビビっていたのだった。
正直、
「ベトナムだからエアバスの飛行機もしゃーないか」
と諦め加減だった。
なんといってもエアバスの本社のあるフランスはベトナムにとってかつての宗主国。ロシアのスホーイとかでないことを神様仏様に感謝しなければならないと思ったくらいだ。国交が回復してさして時間が経過していないアメリカのボーイング社の飛行機は使っていないのではないか、と思っていたのだ。

ところがホーチミンからダナンに移動するベトナムの国内線はB777。
「お、ベトナム航空でもかつての敵国アメリカのボーイングを使っているのかい」
と大いに安心したのであった。

一般的にボーイングの飛行機には安心感がある。
というのも操縦ミスで着陸に失敗したという話をあまり聞かないからだ。
そこへいくとエアバスの飛行機はたびたび操縦を原因とする事故を発生させる。
名古屋での中華航空機の着陸失敗事故はコンピュータとパイロットの操縦が相反して制御不能に陥り墜落。
そんなことを耳にしていると、
「エアバスって、いかがなの」
という気持ちにもなろうってもの。

そのエアバスの最新鋭機A380を15機もスカイマークエアラインが購入するのだという。
初めてそのニュースに接した時、
「神戸空港でA380が離発着できるんかい」
と思ったのだが、購入した飛行機は成田と海外を結ぶ便に使うそうだ。
たぶん格安航空会社の面目躍如といった使い方をするのかも知れないが。

パイロットと社長がケンカして欠航する航空会社「スカイマーク」と、昨今のトラブルとエアバスというブランド名が大丈夫か、と疑ってしまう「A380」の組合せは、利用するのに結構勇気が必要になるのかもわからない。

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