人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

柚月裕子著「盤上の向日葵」(上・下巻)を読む / 岡田暁生「音楽の危機」、中島京子「樽とタタン」、原田マハ「ゴッホのあしあと」、井上ひさし「四捨五入殺人事件」、筒井康隆「現代語裏辞典」他を買う

2020年11月28日 07時24分34秒 | 日記

28日(土)。わが家に来てから今日で2249日目を迎え、トランプ米大統領は26日、大統領選をめぐり選挙人が民主党のバイデン前副大統領を正式に選出した場合に 再選を断念して退任する考えを示したが、一方で「今から(次期政権が発足する2021年)1月20日まで多くのことが起きると思う」と語った  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     多くのことを起こして これ以上米国大統領の尊厳を貶めるのは  恥の上塗りになる

 

         

 

昨日の夕食は「みそ鍋」にしました 材料は豚バラ、豚ロース、鶏肉団子、キャベツ、シメジ、モヤシ、豆腐です。お酒は熱燗です 寒い夜は鍋料理がいいですね

 

     

     

 

         

 

まだ手元に未読の本が数冊あるのに、また池袋のジュンク堂書店で6冊買い込んでしまいました コンサートや映画の予定がない日は散歩がてら池袋に出かける(徒歩で約30分)のですが、池袋に行くとなぜか書店に足が向いてしまい、いつの間にかお店の籠に本を数冊入れてレジに持っていく自分に気が付きます やっぱり病気かもしれません たぶん「本屋に行くと本を買わないと気が済まない症候群」だと思います

1冊目は中島京子著「樽とタタン」(新潮文庫)です どうやら喫茶店の物語のようです

 

     

 

2冊目は原田マハ著「ゴッホのあしあと」(幻冬舎文庫)です 著者はゴッホが生活していた現地に行って取材してきたようです

 

     

 

3冊目は外山滋比古著「読みの整理学」(ちくま文庫)です 毎日、新聞や書籍をはじめ数多くの活字に接している身としては気になる本です

 

     

 

4冊目は井上ひさし著「四捨五入殺人事件」(中公文庫)です 「十二人の手紙」が面白かったので買ってみました

 

     

 

5冊目は筒井康隆著「現代語裏辞典」(文春文庫)です 立ち読みして買いましたが、超面白そうです

 

     

 

6冊目は岡田暁生著「音楽の危機」(中公新書)です 新聞の書評欄に載っていました コロナ禍でライブやコンサートが相次いで中止となった事態を踏まえ、今後の音楽の行方を探る内容になっているようです

 

     

 

いずれも、読み終わり次第、当ブログでご紹介していきます

 

         

 

柚月裕子著「盤上の向日葵(上・下巻)」(中公文庫)を読み終わりました 柚月裕子は1968年、岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー 2013年「検事の本懐」で第15回大藪春彦賞を、2016年に「孤狼の血」で第69回日本推理作家協会賞を受賞、2018年には本作「盤上の向日葵」で本屋大賞第2位を獲得したほか多くの受賞歴があります

 

     

 

1994年(平成6年)夏、埼玉県の山中で身元不明の白骨死体が発見された 遺留品は、600万円の値打ちがある名匠の将棋の駒だった。叩き上げの刑事・石破剛志と、かつてプロ棋士を志した新米刑事・佐野直也は遺留品の駒を追って日本の各地を飛び回る 折しも将棋界では、東大卒で実業家からプロに転身した33歳の異端の天才棋士・上條桂介6段が、世紀の一戦・竜昇戦に挑もうとしていた

上巻では、石破と佐野のコンビが遺留品の駒がどういう流れで被害者の元にもたらされたのかの聞き込み捜査と、幼い頃の上條桂介が病気で母親を亡くし、酒飲みの父親の虐待を受けながらも、元学校教師の唐沢と出会い、将棋を教えてもらうことによって次第に強くなっていく様子が交互に描かれています

下巻では、一旦棋士への夢を断った桂介が、久しぶりに将棋道場に足を踏み入れ、偶然そこで伝説の真剣師・東明重慶と出会ったことが、桂介の運命を大きく狂わせていく様子が書かれています それと同時に、幼時に自分を虐待していた父親がビジネスで成功した桂介を訪ねてきて金をせびるようになり、「殺してやりたいほどの憎しみ」を覚えることも描かれます 白骨死体は父親なのか?  それにしては、なぜ高価な将棋の駒が一緒に埋められていたのか?? いったい誰がなぜ殺人を犯したのか

 

     

 

文中、「☖1六歩、☗3四歩、☖2六歩、☗8四歩、☖4八銀、☗4二銀・・・」などという文面も現れます 将棋素人の私にはチンプンカンプンですが、無視して読み飛ばしていっても差し支えありません 王将には「王将」と「玉将」の2種類があり、強い人の方が「王将」の駒を使うらしいことを初めて知った私が言うのですから間違いありません

柚月裕子のことなので、どんでん返しが続きます しかし、わざわざベージを変えて書かれた最後の2行は、思わず「あっ」と声を出してしまうほど鮮やかです

柚月裕子の作品はどれもが傑作揃いですが、本作は最高傑作と言っても過言ではないでしょう


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