17日(木)。昨日の日経夕刊のコラム「がん社会を診る」に東大病院の中川恵一准教授が「菜食主義よりバランスを」というテーマで書いていました 超訳すると、
「完全菜食主義者『ビーガン』が世界的に増えている。米国では2017年に1960万人になり、3年で5~6倍に増えたという 日本でも、ビーガンに似た『マクロビオティック』が若い女性を中心に支持されている
自然農法でとれた玄米や雑穀などに限る極端な菜食主義だが、市場も拡大しているようだ。『野菜は体に良く、肉は悪い』とイメージが社会に浸透しているようだが、菜食主義者に がんが少ないわけでも、長生きするするわけでもない
とくに65歳を超える高齢者では高タンパク質の食事をとる人たちは、低タンパク質群に比べて、全死亡率が28%、がん死亡率も60%も低かったことが判明している
肉や乳製品を含めた様々な食物をバランスよく食べることが、がん予防の面でもオススメだ
実際、今年改訂された『食事摂取基準』でも、高齢者のタンパク質の摂取目標値が引き上げられている
」
「バランス良い食事」は、何も高齢者に限ったことではなく、年齢を問わず大事なことです 野菜と肉があれば野菜から食べることも大事ですね
ということで、わが家に来てから今日で2268日目を迎え、英科学誌ネイチャーは15日、科学分野で重要な役割を果たした『今年の10人』に、世界保健機構のテドロス・アダノム事務局長や、米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長らを選んだと発表したが、10人中7人が新型コロナウイルスに関連した業績や活動が評価されての選出だった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
新型コロナの感染を拡大させた貢献者だったら トランプがダントツ1位だったな!
昨日、夕食に「ビーフシチュー」と「生野菜サラダ」を作りました ビーフと言っても、わが家の場合は細切れ肉を使います。また、市販のルーを3種類使いましたが、美味しかったです
昨夕、東京オペラシティコンサートホールでバッハ・コレギウム・ジャパン「第138回定期演奏会 教会カンタータVol.78」を聴きました この公演は5月24日に予定されていたものがコロナ禍のため延期になった振替公演です
プログラムはJ.S.バッハ①「ファンタジアとフーガ ト短調」BWV542、②カンタータ第78番「イエスよ、あなたはわが魂を」BWV78、③「マニフィカト ニ長調」BWV243です 出演は、ソプラノ=松井亜希、澤江衣里、アルト=青木洋也、テノール=櫻田亮、バス=渡辺祐介、オルガン独奏=鈴木雅明、管弦楽・合唱=バッハ・コレギウム・ジャパン、指揮=鈴木優人です
会場は7割くらいに入りでしょうか。通常の「教会カンタータ・シリーズ」と同じくらいの入りです 例によって、2000円のプログラムは購入していないので、どこまでコメントできるか分かりませんが、やってみます
1曲目は「ファンタジアとフーガ ト短調」BWV542です オルガン独奏はBCJ音楽監督・鈴木雅明です。バッハの曲をパイプオルガンで聴くといつもそうなのですが、なぜか敬虔な気持ちになり、にわかクリスチャンになります
2曲目はカンタータ第78番「イエスよ、あなたはわが魂を」BWV78です オケは 扇状に配置されますが、壁に近い最後列の左サイドにコンミス・若松夏美率いる弦楽器群が、右サイドにオーボエが配置され、その手前の列にフルート(左サイド)と合唱団が入り、その手前の列にソリスト陣が並び、センターに通奏低音群(チェンバロ=大塚直哉、オルガン=鈴木雅明、チェロ、ファゴット)がスタンバイするといった感染症対策シフトをとります
鈴木優人が登場し演奏に入りますが、何か違和感があると思ったら、いつもは父親の雅明氏が指揮をしてオルガンを息子の優人氏が担当するのに、逆になっているからです BCJの世代交代を象徴するこの逆転シフトを見たのは今回が初めてです
格言に「老いたら子に従え」とありますが、雅明氏はまだ老いていません。現役バリバリです
演奏では、何と言っても、ドイツ人も驚くという正確なドイツ語で歌われる透明感のある合唱が素晴らしい 松井亜希、青木洋也、櫻田亮、渡辺祐介ら、名唱を繰り広げるソリストを支えるオーボエの三宮正満、フラウトトラヴェルソの前田りり子の演奏が冴えています
休憩後、後半の演奏に先立って、鈴木雅明・音楽監督がマイクを持ってパイプオルガン席に登場
「今日はようこそおいでくださいました 今から30年前(1990年)、この日と同じプログラムでBCJの第1回目のコンサートを開きました
今回は創立30周年記念コンサートということで、プログラムにはありませんが、バッハの『いざ、神にのみ栄光あれ』を演奏いたします
」
とあいさつ、オルガン独奏で演奏に入りました 再び にわかクリスチャンになりましたが、私がBCJの定期会員になったのは2000年シーズンからなので、30年のうち20年間 演奏を聴いてきたのだな、と感慨深いものがありました
最後の曲は「マニフィカト ニ長調」BWV243です オケは左サイドは変わりませんが、右サイドのオーボエにトランペットとティンパニが加わります
前半で活躍した松井亜希、青木洋也、櫻田亮、渡辺祐介に加え、この曲では澤江衣里が美しいソプラノを聴かせてくれました 三宮正満のオーボエ、前田りり子のフラウトトラヴェルソの演奏も健在でした
第1回目を指揮した雅明氏は、30年後のこの日、自身は裏方の通奏低音にまわり、息子の優人氏にタクトを預けました 優人氏は見事に自身の役割を果たしたと言うべきでしょう
拍手が続く中、ロビーに飾られたクリスマス・ツリーに別れを告げて会場を後にしました
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