人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

山内マリコ著「買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」を読む ~ 「安くてカワイイお買い物」を卒業した「あのこは貴族」原作者によるお買い物エッセイ集

2024年08月07日 00時09分42秒 | 日記

7日(水)。わが家に来てから今日で3494日目を迎え、イランのペゼシュキアン大統領は首都テヘランを訪問したロシアのショイグ安全保障会議書記(前国防相)と会談し、ロシアを「戦略的パートナー」と呼んで2国間の関係拡大に意欲を表明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

     

     イスラエルが無暗に他国に攻撃を仕掛けるから 結果的にロシアを利することになる

         

昨日、夕食に「タンドリーチキン」「生野菜サラダ」「冷奴」「トマトと卵のスープ」を作りました タンドリーチキンは柔らかく仕上がり、スープは「これまで最高の出来」と娘からお褒めの言葉をいただきました

     

         

山内マリコ著「買い物とわたし お伊勢丹より愛をこめて」(文春文庫)を読み終わりました 山内マリコは1980年富山県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業後、京都でのライター生活を経て上京。2008年「女による女のためのR-18文学賞」読者賞を受賞 12年「ここは退屈 迎えに来て」でデビュー 「アズミ・ハルコは行方不明」他著書多数

本書は「週刊文春」2014年4月10日号 ~ 2015年8月6日号に連載したエッセイを加筆・訂正し、2016年3月に刊行したものです

     

私はこれまで山内マリコさんの著書を読んだことがありません 本書を書店で手に取ったのは、過日 観た映画「あのこは貴族」の原作者が彼女だったことを思い出したからです    地方の漁師町出身の時岡美紀(水原希子)から見た良家のお嬢様・榛原華子(門脇麦)が「貴族」なのですが、「華子役は門脇麦以外に考えられない」と思うほどのハマリ役でした    美紀は著者の分身だと思います    映画では、同じ大学生でも親の資産で何不自由なく優雅に暮らす富裕層と、アルバイト生活をしながら懸命に大学に通う貧困層の対比が、恋愛を絡めて描かれています そんな著者は普段どんなことを考えて生活しているのだろう、と思って読みたいと思いました

     

               ( ↑ 映画館でもらったハガキ)

著者は「まえがき」の中で次のように書いています

「買い物を通して、好きなものへの思い、暮らし方、買い方、処分の仕方、近頃の消費傾向、ほのかなエコ意識、果ては現代社会のあり方なんかにも思いを巡らす、雑駁なエッセイになっています 年齢でいうと33歳から34歳にかけて。安くてカワイイ大量消費にさんざん踊らされた20代が終わり、多少値は張っても、ずっと使えるいいものが欲しくなってきたころ、さらには連載中に結婚して新居に引っ越したりして、いろいろと物入りな時期でもありました 個人的にこれは!と思ういい商品を、誌面を通して紹介できて、反響をもらえるのは、とても嬉しいことでした どうかどうか、(お値段以上に)楽しんでいただけますように

ということで、「プラダの財布」「ロンシャンのナイロントート」「クレールフォンテーヌ原理主義」「GUCCIのスウィングレザートート」「アントン・ヒュニスのピアスとネックレス」「クリスチャン・ルブタン」「レインファブスの長靴」・・・と私には縁も所縁もない商品が次々と紹介されていきます   ただし、タイトルに伊勢丹が付いているから伊勢丹での買い物のことを書いているかというと、そうではなくそれ以外の買い物が多数を占めています

著者の見解を待つまでもなく、女性は買い物が好きですね わが家の娘も例外ではありません。毎日のようにAmazonだ、ヤマト便だ、日本郵便だ、と荷物が届きます ほとんどが娘宛てで、衣類だったり、アクセサリーだったり、マスクだったり、化粧品だったり、温泉の源だったりします その上、セールがあれば「これ50%オフだった。安いから買っちゃった」と衣服や靴を買い込み、1度着れば良い方で、ほとんど袖を通さないままで放置されています 上から下まで全てUNIQLOという私とは正反対です 一時は「買い物依存症」ではないかと疑いましたが、どうやら娘だけではないようです  その娘が2週間ほど前、何を思ったか急に「断捨離」を敢行し、45リットルのビニール袋で20袋以上のゴミ(衣類、靴、タオル類、小学生時代の紙製の作品、いらない文房具などなど)を捨てました 玄関に娘の靴だけで9足も出ていた時には「9靴=窮屈だから整理してくれ」と文句を言ったものですが、最近は1足しか出ていません。これはコペルニクス的転換です しかし、私から見ればまだ捨てる余地があります

話を戻します 「33歳が着るうさぎパジャマ」というエッセイに次のような記述があります

「この国には(というかわたしの活動範囲には)パジャマの選択肢は2つしかなかった 1つはツモリチサト スリープ。奇抜かつファンシーなプリントの、16歳くらいの女の子に似合いそうなものを主に扱う

ここに登場する「ツモリチサト」はミヤケイッセイの弟子・津森千里さんのブランドです 彼女の実家は埼玉県S市の私の実家のすぐ近くにありました 父親は公務員で母親は駄菓子屋を営んでいましたが、2階に小学校のN先生が下宿していたのを思い出します ちーちゃんと呼んでいましたが、遊ぶのはもっぱらすぐ上の兄ユキオちゃんだったので、ちーちゃんと遊ぶことはありませんでした。まさか世界的な活躍を見せる先進的な女性になるとは思ってもみませんでした

さて、伊勢丹での買い物ということでは思い出があります

大学を出て初めて社会に出ようとするとき、初めて新宿伊勢丹紳士服売り場を訪れました スーツなどを一通り見て、ネクタイ売り場を通りかかった時です 女性店員に「お客様、このネクタイお似合いですよ」と声を掛けられたのです。店員は水色を基調とする格子模様のネクタイを手にしていました そのタイミングの良さに思わず立ち止まって、そのネクタイを胸に当ててみました。ほかにも何本か見せてもらいましたが、結局最初のネクタイを選びました 私がそのネクタイを買ったのは、単に柄が気に入ったからではなく、その女性店員の絶妙のセールスに感服したからかもしれません かくしてそれが私のネクタイ第1号となりました

「ファッション自分探し」というエッセイには次のように書かれています

「街を歩いているとかなりの確率で、20代のギャル服を着た40代くらいの女性に出くわす 別にどんな服を着るのも本人の自由なんだけど、化学繊維のぺらっとした生地と、もう若くない肌の相性が、あまりよろしくないことだけは事実だ 林真理子先生の名言に、『ダメージ加工のジーンズは顔にダメージのある人は着てはいけない』というのがあるが、本当におっしゃる通り おしゃれは年齢と相談しながらが基本なのだ

林真理子先生のお言葉、きついですね 個人的にはアンバランスの魅力というのもアリだと思いますけどね もちろん自己責任ということで

同じエッセイの中で「チープ・シック」という書籍が紹介されています 「お金をかけないでシックに着こなす法」として「調和のよくないいろんな服を、ごちゃまぜにいっぱい持つのは、やめましょう」「着ていてとても気分の良くなってくるような服を、数少なくでもいいからきちんとそろえて、自分のスタイルの基本にしましょう」などの提言が書かれているそうです

各エッセイには川原瑞丸さんによるイラストが描かれていて、目で見ても楽しめるエッセイ集になっています 買い物好きな人には特にお薦めします

         

昨日は1日ゆっくりと過ごしましたが、今日からまた6日連続コンサート態勢に入ります 9日(金)は15時からと19時からの2公演があるので、6日間で7公演聴くことになります 腰痛持ちにはつらいのですが、振り替えが効かないので仕方ありません なんとか切り抜けたいと思います

         

昨日 夕食後にtoraブログのアクセス状況を見たら、19時30分頃の閲覧数が355PVで、gooブログ全体における順位が2位になっていました 瞬間風速の順位であるものの、これまでで最高の順位だと思います こんなことは二度とないと思われるので記念に撮影しておきました

     

     

ところで、このブログはX(旧Twitter)にも全く同じ内容の記事をアップしていますが、プロフィール欄を見たらフォロワーが100人になっていました これまで、90人に達した時、喜んでいたら、翌日には88人に減っていたりしてガッカリした覚えがあります 今回も一時的に100人を切るかもしれませんが、ここ2日間の日経平均のように また復活するのではないかと期待しています これにより、toraブログのフォロワーは1952人+100人で2052人となりました


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