6日(火)。わが家に来てから今日で3493日目を迎え、5日の東京株式市場で日経平均株価(225種)は大幅続落し、終値は前週末比4451円28銭(12.4%)安の3万1458円42銭だったが、4000円を超える下げ幅は、1987年の米国市場の大暴落「ブラックマンデー」(10月19日)の翌日に記録した3836円を超えて過去最大となる というニュースを見て感想を述べるモコタロです
毎日一喜一憂しながら株取引している人は 株式投資に向いていない 長期が一番だ
昨日、夕食に「豚肉の山賊焼き」「生野菜サラダ」「冷奴」「大根の味噌汁」を作りました 山賊焼きは豚でも鶏でも出来ますが味付けが少し異なります 共通点は揚げ焼きすることです
昨夜、ミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ 兵庫芸術文化センター管弦楽団」のコンサートを聴きました プログラムは①アルチュニアン「トランペット協奏曲 変イ長調」、②ベルシュテッド「ナポリ ~ トランペットのためのナポリ民謡の変奏曲」、③シェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド 作品5」です 演奏は①と②のトランペット独奏=セリーナ・オット、指揮=佐渡裕です
佐渡裕は京都市立芸術大学卒。バーンスタイン、小澤征爾らに師事。1989年ブザンソン国際指揮者コンクール優勝 現在オーストリアのトーンキュンストラー管弦楽団音楽監督、兵庫芸術文化センター管弦楽団芸術監督、新日本フィル音楽監督を務める
1995年の阪神・淡路大震災の10年後の2005年10月に兵庫県立芸術文化センターが開館しました 開館と同時に発足したのが専属オーケストラである「兵庫芸術文化センター管弦楽団」(通称PAC)です オケのメンバーは、日本や世界各地から35歳以下(入団時)の奏者をオーディションで選抜、コアメンバーとして最長3年という任期の中で、優秀なオーケストラプレイヤーへと育成されます 現在はアジアや欧米など13か国から集まった41名のメンバーが在籍しています 佐渡氏の説明によると、年間50万人の集客を誇るとのことです
オケは12型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並び。コンマスは田野倉雅秋(日本フィルのソロ・コンマス兼任)です
1曲目はアルチュニアン「トランペット協奏曲 変イ長調」です この曲はアルメニアの作曲家、アレクサンドル・アルチュニアン(1920-2012)が作曲、1950年の第3回ソヴィエト連邦作曲家同盟総会で初演された作品です 第1楽章「アンダンテ ~ アレグロ・エネルジーコ」、第2楽章「メノ・モッソ」、第3楽章「テンポ・プリモ」の3楽章から成りますが、続けて演奏されます
トランペット独奏のセリーナ・オットはオーストリア出身。2018年ミュンヘン国際音楽コンクールに弱冠20歳でトランペット部門の第1位を獲得 以後、世界の一流オーケストラと共演を重ねている
佐渡の指揮で演奏に入りますが、小柄なセリーナ・オットの吹くトランペットは音色が美しく、鮮やかな演奏が展開します ハイライトは第3楽章のカデンツァです 超絶技巧を駆使した演奏で聴衆を魅了しました
次にベルシュテッド「ナポリ ~ トランペットのためのナポリ民謡の変奏曲」が演奏されました この曲はドイツのブレーメン生まれのコルネット奏者、ヘルマン・ベルシュテッド(1858-1926)がナポリ民謡として知られる「フニクリ・フニクラ」のメロディーをもとに作曲した作品です
セリーナ・オットはお馴染みの「フニクリ・フニクラ」の速いパッセージを超絶技巧で演奏し、聴衆を唖然とさせました
満場の拍手とブラボーに、シャルリエ・テオ「エチュード第9番」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手に包まれました
プログラム後半はシェーンベルク:交響詩「ペレアスとメリザンド 作品5」です この曲はアルノルト・シェーンベルク(1874-1951)が、ベルギーの作家、モーリス・メーテルランクの戯曲をもとに、まだ無調や十二音技法といった方法論に到達する以前に作曲、1905年に初演された作品です 単一楽章ですが、大きく4つの部分から成ります 物語は、架空の王国アルモンドで、妻を失ったもう若くはない王子ゴローとその異父弟であるペレアス、そして彼らの前に現れた水の精のような美しい女性メリザンドの3人がたどる悲劇です
登場人物たち等はライトモティーフ(動機)によって示されます 演奏する前に佐渡が指揮台上でマイクを持って、主要なライトモティーフを取り上げて解説し、実際にその部分をオーケストラで演奏するスタイルを採りました 最初に現れる「運命の動機」、オーボエを中心に奏でられる「メリザンドの動機」、ホルンから弦楽器へと受け継がれる雄大な「ゴローの動機」、トランペットで軽やかに奏でられる「ペレアスの動機」、「ゴローがペレアスを刺し殺す場面」といった具合に演奏で紹介してくれたので、本番を聴く上で大いに助けになりました こういうところが佐渡裕の良いところだと思います
この曲を聴くのは6月の読響定期に次いで2度目ですが、最初に聴いた時はプログラム・ノートを読んだだけで、イマイチ理解できないまま聴いていましたが、今回は非常に明確に聴き取ることができました
肝心の演奏ですが、「えっ、これが最長3年の任期のメンバーなの」と思うほど、個々人の演奏が素晴らしく、正直言って驚きました 特にオーボエ、コーラングレ、クラリネット、フルート、ファゴットなどの木管楽器が素晴らしく、トランペット、ホルン、トロンボーンなどの金管楽器も鋭い演奏をしていました 弦楽器の渾身の演奏は特筆に値します
満場の拍手とブラボーが飛び交う中、カーテンコールが繰り返されました アンコールにハチャトゥリアン「仮面舞踏会」より「ワルツ」がゴージャスなサウンドで演奏され、やんややんやの喝さいを浴びました と思いきや、2曲目の演奏が始まりました なんと「すみれの花咲く頃」です なんでやねん・・・と思いましたが、「兵庫県」⇒「宝塚歌劇団」⇒「すみれの花咲く頃」という連想ゲームで選ばれたのだろうと想像しました(私だったら「兵庫県」⇒「甲子園球場」⇒「阪神タイガース」⇒「アレンパ」となるところです) 演奏に合わせて手拍子をする聴衆も出てきました すっかり佐渡ペースに乗せられた ある夏の夜のフィナーレでした
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