人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京で桜咲く / 東京バレエ団「上野水香 オン・ステージ」で「ボレロ」「カルメン」「タイス」「ドン・キホーテ」を観る ~ 東京・春・音楽祭2024参加公演

2024年03月20日 00時19分03秒 | 日記

20日(水・祝)。昨日午前、整骨院に行く途中にある滝乃川第6小学校の桜が咲いていました 気象庁の標本桜(靖国神社のソメイヨシノ)の開花は24日(日)らしいですが、その前にまた寒さがぶり返すようなので、遅れるかもね

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3354日目を迎え、トランプ前米大統領が16日、オハイオ州での選挙演説で外国産自動車に高率関税をかけると話しながら「私が当選しなければ血の海になるはず。私が勝利しなければ他の選挙はないはず」と語り、不法移民者について「彼らを『人』お呼べるか分からない」とし、「動物(animal)」と表現したことから、米大統領選で「暴言」問題が選挙の主要争点に浮上した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプの暴言は今に始まったことではないが  本当に米国の大統領候補なのか?

 

         

 

昨日、夕食に「タコ飯」「豚バラ肉のエリンギ炒め」「生野菜とアボカドのサラダ」「舞茸の味噌汁」を作りました たまにはタコ飯も良いものです

 

     

 

         

 

昨夜、東京文化会館大ホールで東京バレエ団「上野水香 オン・ステージ」を観ました これは「東京・春・音楽祭2024」参加公演です プログラムは①シチェドリン(原曲:ビゼー)「カルメン」、②ミンクス「ドン・キホーテ」、③マスネ「タイス」、④ラヴェル「ボレロ」です

バレエ公演なので2階席を取りました。L2列16番で、2階左サイド右から3つ目です バレエは上からステージを見下ろして全体を視野に入れて観るのが私のスタイルなので、1階席で観る人の気持ちが理解できません 会場は5階席まで”満員御礼”です ざっと見渡すと、女性客が圧倒的に多いようです

 

     

 

1曲目は「カルメン」です 音楽はロディオン・シチェドリン「カルメン組曲」(原曲=ジョルジュ・ビゼー)。振付はアルベルト・アロンソ。出演はカルメン=上野水香、ホセ=柄本弾、エスカミーリオ=宮川新大。ツニガ=鳥海創、運命(牛)=政本絵美。東京バレエ団です

ステージを見て不思議に思ったのは、舞台手前のオーケストラピットにはオーケストラが入らないのに空洞のままになっており、1メートル位の深さで床板が見えていることです 1階席からは見えないのかもしれませんが、2階以上からは丸見えです 終演までこのままの状態でしたが、なぜピットを塞がないのか不明です

会場の照明が暗転し、チューブラーベル(鐘の音)による「ハバネラ」の断片が流れてきます 演奏はすべて録音によるものです

バレエ自体にはあまり興味がないので音楽を聴いていましたが、必ずしもカルメンのストーリーに沿ったものではなく順番がまちまちで、かなりアレンジされていました しかも、同じビゼーの「アルルの女」の「ファランドール」も登場していました バレエの方は、「なるほど、これが上野水香か」と感心しながら観ていました

ここで1回目の休憩(20分)に入りましたが、女子トイレに長蛇の列ができていました

 

     

 

2曲目は「ドン・キホーテ」(抜粋)です 音楽はレオン・ミンクス。振付はウラジーミル・ワシ―リエフ(マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴールスキーによる)。出演はキトリ=秋山瑛、バジル=生方隆之介、メルセデス=伝田陽美、エスパーダ=後藤健太朗。東京バレエ団です

この作品はバレエの演目としては超有名ですが、私は全くバレエに不案内なので誰がどの役を踊っているのかさえ分かりませんでした バレエ用語もろくに知らないので、当てずっぽうに言うと、キトリ役の秋山瑛とバジル役の生方隆之介の超高速回転は見事のひと言でした

3曲目は「タイス」(「マ・パヴロワ」より)です 音楽はジュール・マスネ。振付はローラン・プティ。出演は上野水香、柄本弾です

これは音楽がお馴染みなので親近感を持って観ましたが、二人のバレエは優雅で気品に溢れていました

ここで2回目の休憩(15分)に入りました 1回目ほどではないにしても女子トイレに長蛇の列ができました

 

     

 

最後は待望の「ボレロ」です 音楽はモーリス・ラヴェル。振付はモーリス・ベジャール。出演はメロディ=上野水香。樋口祐輝、大塚卓、生方隆之介、岡崎司。東京バレエ団です

会場の照明が暗転し、小太鼓の刻むリズムに乗ってフルートがボレロのテーマを奏でます すると、スポットライトが人の手のひらに当てられ、その動きを追います そして、今度は両手が映し出され、その動きを追います しばらくすると赤い円卓の上で踊る上野水香の姿が浮かび上がります 各10人の男性ダンサーが3方向から遠巻きに囲んでいます この間、メイン・メロディーはクラリネット ⇒ ファゴット ⇒ 小クラリネット ⇒ オーボエダモーレ ⇒ トロンペットへと受け継がれていきます そして最初は小さかった音がだんだん大きくなっていき、途中から男性ダンサー4人が前に出てきて、水野の動きに合わせて踊ります 上野の動きはどこまでもしなやかです やがて、ボレロのリズムは最高潮に達し、最後にどんでん返しが起こり最高音で曲が終結すると照明が暗転しました 会場割れんばかりの拍手とブラボーが飛び交い、会場のそこかしこでスタンディングオベーションが見られました カーテンコールが繰り返されますが、照明が消えて、再び点くと上野水香だけが円卓の上に立っていたり、次に暗転して再び点くと男性ダンサー陣が並んでいたりと、カーテンコールまで見事に演出されていました 最初から最後まで照明を活かした素晴らしいパフォーマンスでした こういうのを芸術と言うのでしょう

ところで、モーリス・ベジャールは1960年に「20世紀バレエ団」を結成し「ボレロ」を発表しましたが、ジョルジュ・ドンがメロディを踊ったクロード・ルルーシュ監督映画「愛と哀しみのボレロ」で不朽の名声を獲得しました この「ボレロ」はモーリス・ベジャール・バレエ団に許可されたバレリーナやバレエ団しか踊れません とくに主役のメロディを踊れるのは世界のトップバレリーナの中の選ばれたダンサーだけです。上野水香は数少ないその一人なのです しばらくは、彼女の踊るボレロが脳裏から離れないような気がします

 

     

コメント (2)
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