20日(日)。わが家に来てから今日で1570日目を迎え、モスクワでの「トランプタワー」建設事業計画を巡り、トランプ米大統領が元顧問弁護士マイケル・コーエン氏に議会で偽証をするように指示したと 米ニュースサイトのバズフィードが17日、複数の捜査関係者の話として伝えた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
次から次へと疑惑の種が表面化してくる 民主党は弾劾の準備に入ったのかな?
昨日は山形に単身赴任している息子が、東京での研修のため1泊2日で帰京したので、夕食はすき焼きにしました
昨日、東京オペラシティコンサートホールで東京交響楽団の東京オペラシティシリーズ第108回演奏会を聴きました プログラムは①ラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」作品18、②ベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調作品55”英雄”」です ①のピアノ独奏はジョージ・リー、指揮は飯森範親です
オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置をとります。コンマスはグレヴ・二キティンです
1曲目はラフマニノフ「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」作品18です よく知られているように、セルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)は、1895年に作曲し1897年に初演した「交響曲第1番」が酷評されたことから、今でいうノイローゼになり作曲活動からしばらく遠ざかっていました しかし、ニコライ・ダ―リ博士の暗示療法が功を奏し、再び作曲意欲が出てきて、1900年から1901年にかけて「ピアノ協奏曲第2番ハ短調」を作曲し、初演が大成功を収めたと言われています ラフマニノフにとってこの曲は起死回生の1曲と言えるでしょう 第1楽章「モデラート」、第2楽章「アダージョ・ソステヌート」、第3楽章「アレグロ・スケルツァンド」の3楽章から成ります
2015年チャイコフスキー国際コンクール第2位入賞のジョージ・リーが登場し、飯森氏のタクトにより第1楽章の演奏に入ります 冒頭からロマンティシズム濃厚な演奏で、一気にラフマニノフの世界に引きずり込まれます この楽章ではリーのパワフルな面が前面に出た演奏でしたが、第2楽章に入ると叙情的な演奏が美しく、決してパワーで押し切るタイプのピアニストではないことを示します そして第3楽章に入ると、極めて技巧的なパッセージを何の苦もなく弾き切ります 飯森✕東響のしっかりしたサポートと相まってスケールの大きな演奏を展開しました
鳴り止まない拍手に、リーはメンデルスゾーンの「無言歌」から「ベネツィアの舟歌」を優雅に演奏、次いでリストの「パガニーニ大練習曲」の第1曲「ラ・カンパネッラ」を超絶技巧で演奏し聴衆を圧倒しました
プログラム後半はベートーヴェン「交響曲第3番変ホ長調作品55”英雄”」です この曲は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1803年から1804年にかけて作曲し、1805年4月7日にウィーンで、フランツ・クレメント指揮アン・デア・ウィーン劇場の管弦楽団で公開初演されました
この曲は、様々な面で交響曲史上画期的な作品と言われています 第2楽章に「葬送行進曲」を持ってきたり、第3楽章に「メヌエット」ではなく「スケルツォ」を持ってきたり、ホルンを3本使ったり、と色々な特徴がありますが、最大の特徴はそのスケールの大きさでしょう 演奏時間にして約50分にも及ぶ作品は当時の交響曲では考えられない規模でした
第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「葬送行進曲:アダージョ・アッサイ」、第3楽章「スケルツォ:アレグロ・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト」の4楽章から成ります
飯森氏のタクトで第1楽章が力強い2つの和音によって開始されます かなりの快速テンポで、現代のベートーヴェンを感じさせます 第2楽章は過度に引きずることなく比較的あっさりと進めます この楽章ではオーボエの荒絵理子、フルートの相澤政宏、ファゴットの福士マリ子、クラリネットの吉野亜希菜といった木管楽器群が素晴らしい演奏を展開していました
第3楽章のトリオでは、3本のホルンが力強くも美しい演奏を展開し、堂々たる英雄の雄姿を連想させました そして第4楽章ではオケの総力を挙げた演奏で飯森氏のタクトに応えました
あらためてベートーヴェンの交響曲は素晴らしい と思ったコンサートでした