人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ストラディバリウスも現代のヴァイオリンも大差ない?

2012年01月05日 07時31分48秒 | 日記

5日(木)。昨日は仕事始めで、恒例により年始の挨拶に見えるお客様にお神酒を飲んでいただきました 。紙コップに2センチくらい注ぐのですが、その都度、こちらもいっしょに付き合うので、昨日だけでコップ1杯分くらい飲んだことになります。昼間のお酒は効きます

昨日のネット上の「ヨミウリ・オンライン」に「バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?」というニュースが載っていました

「何億円もすることで有名なバイオリンの名器「ストラディバリウス」や「ガルネリ」は、現代のバイオリンと大差ないとする意外な実験結果を仏パリ大学の研究者らが3日、米科学アカデミー紀要で発表した。研究チームは2010年、米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まったバイオリニストに協力してもらい、楽器が見えないよう眼鏡をかけたうえで、18世紀に作られたストラディバリウスや、現代の最高級バイオリンなど計6丁を演奏してもらった。どれが一番いい音か尋ねたところ、安い現代のバイオリンの方が評価が高く、ストラディバリウスなどはむしろ評価が低かった。研究チームは”今後は、演奏者が楽器をどう評価しているのかの研究に集中した方が得策”と、名器の歴史や値段が影響している可能性を指摘している」

 これが本当なら、今までの常識を覆す”新説”になります 私は数年前にCD中心主義からライブ中心主義に転換しましたが、CDはいい意味でも悪い意味でも加工が可能だからです。たしかに、演奏に”キズ”があれば、そこだけ録り直して前後と繋げるなり、音を修正したりした方が、繰り返し聴くのにはいいでしょう。しかし、そうした行為からは演奏者の演奏にかける”熱意”が伝わってきません

方針転換してから、かなりの生演奏を聴いてきました。もちろんストラディバリウスによる演奏も何度も聴いてきました その上で言わせてもらえば、ストラディバリウスは弱音でも会場の隅々まで美しい音が行き渡ります。強く弾いても音が濁らず美しく響きます。だから、このニュースは,にわかには信じられないのです

ただ、こういうこともありました。数年まえ、子どもたちが見ていたテレビ番組をたまたま見た時のことです。その番組は、目隠しをしたタレント達に、パーテーションの向こう側で弾いているヴァイオリンのうち、どちらが本物のストラディバリウスかを当てさせる企画でした。同じメロディーを2丁のヴァイオリンが奏でて当てさせるわけです

その時のタレント達は半々ぐらいの割合で当てていました。が、私は確信をもっていたのですが、見事に外れました ”えっ、本当なの?”という感じでした。ストラディバリウスの音を疑う訳にもいかないので、”わが耳も当てにならないものだなあ”と自信を失ってしまいました

しかし、さきのニュースの内容が正しければ、わが耳も満更ではないことになります。それと,テストに協力した「国際コンテストに集まったバイオリニスト」が普段からストラディバリウスを弾いているかどうか,あやしいと思います.ストラディバリウスはプロでも弾きこなすのに相当苦労すると聞いているので,その場で渡されてすんなりと自分の出したい音が出せるのか非常に疑問に思います

そうしたことをいろいろと考えると,いったいどっちが本当なのか、すごく気になってきます

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする