今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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続いてPEN-Wの巻

2024年04月05日 09時00分00秒 | ブログ

PEN-W #1136XX(1965年1月製)が続きますので簡単にUPします。こちらの個体もまずまずの外観。距離リングのアルマイト剥離が惜しい。ファインダーも汚れていますので恐らく未分解機でしょう。

何度かシャッターを切っていると・・止まりますね。

 

 

分解洗浄の上組み立てます。一見見えずらいシャッター羽根の赤さびは清掃しておきます。

 

本体は洗浄をしてスプロケット軸とスプール軸を組み込みます。

 

 

ファインダーはすでに前面ガラスと対物レンズ(2枚)を分離清掃の上、再接着しました。対物レンズの接着は工場の作業者によって異なっており、画像のように表面に点付けをしてある個体は比較的簡単にレンズを分離出来ますが、この個体の場合はレンズの側面に接着剤を塗布して差し込まれていたのでレンズの分離が非常に困難でした。メーカーとしては再分解(清掃)は考えていないのだと思われます。

完成したシャッターユニットを本体に取り付けて前カバーを取り付けますが、配線のターミナルは半田が外れやすいので注意をします。

 

この個体の場合、シャッターリングや距離リングの劣化が激しいです。距離リングは黒アルマイト層が剥離しやすく、恐らく前オーナーさんは手に多く汗をかく方だったのでしょう。

メッキの研磨と剥離した黒アルマイト部分を塗料で修正をしておきました。気休めですが・・

 

この個体のシャッターはコパルにて1964年11月製と一つ前に作業をした個体と同じロットですが、カメラの完成は1965年1月ですので、製品としては市場の在庫を考慮して小ロットで生産されていたようです。

トミーのリペイント (tomys800.sakura.ne.jp)

 

 



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