明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1743)東京は世界一危険(洪水・高潮などで)!オリンピックを返上し防災と被災者救済に徹しよう!

2019年10月23日 11時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191023 11:00)

71河川128か所決壊、265河川氾濫の意味するもの

台風19号被害の拡大が続いています。NHK23日8時39分発表のニュースによると亡くなった方は84人に達してしまいました。依然9人が行方不明です。悲しいばかりです。
河川の決壊・氾濫数はNHK18日20時45分の記事によるものですが、昨日も千曲川支流の浅川の周りで避難指示が出されるなど、まだまだ危険な事態が続いています。
今回の豪雨でこの数を上回るさまざまな河川、あるいはさまざまな地点が激しいダメージを受けているので、今回より少ない降雨でも決壊が起こる可能性があります。被災地の方は本当に気を付けて下さい。


千曲川の堤防が決壊し、浸水する長野市豊野町豊野の住宅街=2019年10月13日午前8時9分、毎日新聞社がヘリから撮影

この決壊の連続は、日本の防災体制の根底を覆すものです。どれほど重大な事態かを明らかにするためにこれまでの河川決壊数をみていきましょう。NHKのクローズアップ現代で報じられたことをご紹介します。
番組の中で「堤防決壊した河川数」というボードが示されたのですがそこでは2000年から2009年までの10年間が平均3河川だったと書かれています。
しかしよく見ると2001年からの3年間はゼロです。2004年だけ10河川となっている。これは「平成16年7月新潟・福島豪雨」と命名された災害があったため。信濃川水系の支流の堤防11カ所が決壊しています。

これに対して2010年から2018年までは平均9河川と書いてある。しかしこの示し方もあまりよくありません。「平成27年9月関東・東北豪雨」があった2015年に20数件、「平成30年7月豪雨」があった2018年に25件も起こっているからです。
ここにはやはり気候変動の影響が大きく表れていると思います。2001年からの3年間ではひとつも起こらなかった河川決壊が2015年20数件、2018年25件と増え、今回、71河川128カ所にまで拡大したからです。
このグラフは大変恐ろしい。明らかに右肩上がりで増えてますからこのままではさらなる大災害発生の可能性大です!抜本的に対策を改めて命を守らなければいけない。昨年7月豪雨の死者は263人。にもかかわらず対策をしてこなかった政府の責任大です。


堤防決壊した河川数 クローズアップ現代で掲げられたボードより

東京は世界一危険!

そんな中で今回、東京は壊滅を免れました。多摩川などで決壊があったので被害を受けた方はおられますがしかし偶然にも壊滅を免れただけで備えをしなければ大変なことになります。
そのことを雄弁に語っているものの一つが、再保険会社のスイス・リーが示している危険都市ランキングです。ちなみに再保険とはいわば保険の保険を意味しています。
スイス・リーは2013年9月18日、東京オリンピック開催決定の10日後なのですが、「都市地域の最も大きな自然災害リスクは河川の洪水と地震」とするレポートを発しました。


スイス・リーレポートの表紙

世界の616都市が「洪水、嵐、高潮、地震、津波」などのリスクで比較され、被災する人口が推計されています。
その結果、5つのリスクすべてに影響を受ける人口が最も多い都市は、東京・横浜圏が5710万人でトップ、4位に大阪・神戸圏の3210万人、6位に名古屋圏の2290万人とな発表されているのです。
さらに労働損失日数指数でのランキングも調査されていて、東京圏・大阪圏・名古屋がそろって上位ワースト3を占めています。 以下に記事をご紹介します。

〈 自然災害 危険都市ランキング 〉 世界1位は「東京・横浜」 2020五輪決定直後に公表
防災情報新聞 20140421
http://www.bosaijoho.jp/association/item_6751.html

Swiss Re自身のレポートも掲載されています(英文です)

Mind the risk
http://media.swissre.com/documents/Swiss_Re_Mind_the_risk.pdf


首都圏の多くの地域が利根川や江戸川よりも低い!江戸川河川事務所HPより

洪水は避けられないことを前提に、災害対策の抜本的改革を!

ご覧のように東京でオリンピックをやっている余裕などもはやありません。いや東京・横浜・大阪・神戸・名古屋を始めとした大都市を災害に強い町に変えなくては。
ポイントはもはや河川決壊を完全に防ぐことは無理であることを認識し、全国至るところで洪水被害が発生することを自覚して、堤防だけに頼らない減災対策を進めることです。遊水地を復活させるなど知恵を巡らせなければ。
また繰り返し述べているように、このような状況にあればこそ避難所を改革していく必要があります。

強調したいのはもはや高額のF35戦闘機なんて買ってはいけないということです。国防というならば実際に何度もこの国に住まう人々を死に至らしめている自然災害にこそ立ち向かわなければ。
アメリカ・トランプ大統領に「災害対策・被災者対策を進めるために買えなくなった」と断れば良いのです。それこそ人の道です。
また自衛隊の災害救助隊への抜本的改編も進めて欲しい。そのために「人を殺す」教育を受けている隊員たちのマインドコントロールを解除するプログラムも必要ですが、ともあれ迷彩服を止めてオレンジなど、被災者に目立つ防災服に代えて欲しい。


救助隊はオレンジなど目立つ服を着るのが常識。この人々は反射板もつけている


自衛隊は敵から見えないための迷彩服を着ている。熊本地震で派遣された部隊は見事に周囲の緑に溶け込んでいた・・・

避難所改革はさまざまなやり方があります。京都市に住まう僕が考えているのは、京都市がたくさんある有名ホテルなどと連携し、いざというときの避難所に活用するとともに、それぞれの避難所の食事をホテルのシェフに司っていただくことです。
また茶の湯の大家がたくさんおられるので避難所でお茶をたてていただく。災害時の荒ぶった心をしずめていただくのです。それらを通じて、避難所をもっと行きやすい場所に変えていく。そのことでもっと早くから避難を促進するのです。
また避難所改革を各自治体や町内会の力で進めていくのです。「地区防災計画」の活用です。それぞれの地域で避難弱者を減らしていく。命が守られる街づくりを下から進め、行政がそれを支えていく。

みなさん。命を守るために、こうした大変革を進めましょう。
そのためにも足元から行政のあり方、災害対策のあり方を変えていきましょう。
住民が大きく参加し、行政と市民の命を守るコラボレーションを強化していきましょう。

 

 

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明日に向けて(1742)「即位の礼」と『放射線副読本』(人の世に熱あれ、人間に光あれ)

2019年10月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191022 23:30)

「即位の礼」の日に天皇制に反対し、差別なき世、人権の輝く社会を思う

「即位の礼」が行われたこの日、野洲市の近江平安教会で放射線副読本について講演してきました。
とりいしんぺいさんが素敵な報告を書いてくださったので末尾に貼りつけてご紹介します。

僕的には天皇制という社会的差別の元凶であり、民主主義に逆行する儀式が行われたこの日に、近江の地の教会に呼んでいただけたのはとても光栄でした。
この教会には「人の世に熱あれ 人間(じんかん)に光あれ」という言葉が掲げられています。1922年、京都市岡崎の地で発せられた水平社宣言の末尾の言葉です。


近江平安教会の内部 日本基督教団HPより

そう。人と人の間に差別などあってはいけない。生まれに貴賤などあってはいけない。誰もが平等なのです。 生まれつきの差なんて認めてはならないのです。それでこそ人と人の間に、にんげんに、光がある!

だから僕は天皇制に反対です。そもそも天皇家の方々も人権を奪われ、投票権もなく、さらには職業選択の自由もない。 それどころかプライバシーすらなく、女性にとって最もセンシティブな妊娠をめぐる密事すらがいつも公衆の好奇心のまとにさらされている。
そんな形で人権侵害がまかり通ったまま、ばんざい、ばんざいと叫ぶなんてとてもおかしい。

僕は「憲法1条から8条をなくし、皇室に人権を」と切に思います。この世に理由なく尊いと祭り上げながら人権を奪われ続ける人があってはならないからです。 またその存在が理由なく蔑みを受け、人権を踏みつけられる人々を作るから反対なのでもあります。


水平社宣言 ネットより

『放射線副読本』も人権を踏みにじっている

さてそんな日に僕は放射線副読本の話をさせていただきました。この本は放射線被曝の危険性を一切書かないことで無視し、人々の防護の思いを解体して人に被曝を強制するためのものです。
その意味でこれまた人権蹂躙を進めるための本です。しかも危険性を訴える人、あるいは懸念する人を「風評被害を起こすな」と押さえ込むことを目的にしています。
だからこの本は「二度といじめをおこなさないこと」が目的にされている。放射性物質に不安をいだいた子どもが、「福島から来た子をいじめた!ひどい!」と構成されているのです。


『放射線副読本』 小学生向き

しかし、一番大事なのは二度と原発事故を起こさないことです。また一番悪いのは事故を犯した東電であり、それを指揮監督してきた日本政府なのです。
その一番悪いものの責任を一切問わず、放射性物質に怯える子どもをいじめの元凶にしていること。大人の大きな責任を子どもに押しつけ、あたかも子どもたちの心にいじめの心が宿っているかのように書いていることが本当にひどい。

いじめというならそもそもこんな風に子どもを悪者にしたて、大人の罪を覆い隠した冊子を作って配っている文科省こそが元凶です。
いや放射性物質を浴びせながら人々をほとんど避難もさせず、不安を唱える人を「風評被害を出すな!」と抑え込んできた国、県、そして東電こそ、いじめの大元なのです。
今日、僕はそのことを一生懸命に訴えました!みなさん、熱心に聞いてくださいました。


文科省こそいじめの元凶だ! 守田講演スライドより

あたたかな熱と光に包まれて

ただこの内容について、最後まで読み解きを行ってから初めての講演で、こなれてないというか、説明にちょっとキレを欠いてたなと自分的には反省している面もあります。
でも感受性豊かで素敵なものをパチっとキャッチしてくれるしんぺいさんが褒めてくれたから、まあ、やり切れたのかなあとかも思っています。
いやむしろしんぺいさんや教会の皆さんが熱と光を持って僕を迎えてくださったから、まだ力不足でもそこそこはやらせていただけたのかなと思います。心から感謝です!


入り口に僕の名を掲げて下さっている近江平安教会 なんと光栄なこと・・・

なお教会の入り口に僕の名前を貼り出してくださった写真をご紹介します。ああ、光栄だなあとしみじみと思いました。(メルマガの方はブログを見て下さい!)
みなさん。熱と光に溢れた世を目指して共に歩みましょう! なお僕が撮った写真は入り口の一枚。会場内の多くはしんべいさん、最後の1枚をにしむらしずえさんからお借りしました!


みなさん、熱心に聞いてくださいました! とりいしんぺいさん撮影 メガネの方です!


素晴らしい発言をしてくださった谷村徳幸さん(日本基督教団 水口教会牧師)


講演風景 にしむらしずえさん撮影
 

ちなみに僕はこの副読本を日野の高橋サチヨさん、宇治の中村あゆ美さん、近江八幡のにしむらしずえさんと読み解き、原稿にしてきました。 それが完成に近づいています。興味のある方はぜひご連絡ください。

以下にしんぺいさんの振り返りをご紹介し、その後に連絡フォームの案内を貼りつけておきます!

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今日はホンマ、よかった。以下、個人的ふりかえり。 10月22日が学校も休みになるという事は、半年ぐらい前に知り、家でおったらつまらん情報でうんざり死にそうになるな、それやったら子どもも大人も一緒に意味のある事しよ!と考えて集会をすることにした。 野洲で放射線の副読本を回収させたんやから、そのことを学び合いたいと思った。もちろん講師はあの人しかいない!! しかも博覧強記の守田さん、今回はお母ちゃんたちと対話を通して、クソ副読本を読み解いているという。 この話を聞くしかない!!

そして最高の2時間になった。まず、守田さんは今回の台風被害、河川の氾濫と国の危機管理の話から入った。まったく放射能・放射線の話ととてもつながっている。 私的には圧巻だったのは、文科省がいう風評被害といじめの啓発文書の欺瞞制を被爆2世の体験とからめてお話くださったもの。 是非、今日の話を子どもが直でわかるように、絵本にしてもらいたい。絵はもちろん市居みかさん!!私の妄想はどんどんふくらむ。

そして開会の挨拶にたった我等が谷村委員長の挨拶が本当によかった。 天皇制と環境問題。今日の集会の意味が見事に紹介されていた。

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放射線副読本の読み解き本について!

どのくらいの方が読みたいと思って下さっているのか、知りたいと思っています。連絡先入力シートを作りましたので入力お願いします。 スムーズに皆さんに情報をお届けするために、こちらから、ご連絡先を入力していただけるとありがたいです。

https://00m.in/d3Y0s

ご意見も募集していますので、いろんなお声を寄せていただけるとありがたいです。

※お渡し手段はまだ決まっていませんが、取得できる方法が決まり次第お伝えします ではではよろしくお願いします。

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明日に向けて(1741)『放射線副読本』を読み解いて被曝防護の本当の知識を身につけよう!(22日火曜休日に野洲市でお話します)

2019年10月19日 12時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191119 12:00)

関電原発マネー問題、台風19号被害と大きなことが続いていますが、そんな中で22日に野洲市で「平成30年9月」に文科省が発行した『放射線副読本』の読み解きを行います!
野洲市は議会で全国で唯一『放射線副読本』の配布を止め、回収を決めた自治体でもあります。その野洲市にある近江平安教会で午後2時からお話します。ぜひご参加下さい。

『放射線副読本』がめざしていること

「放射線副読本」は小学生向けと中学・高校生向けが作られています。 めざしていることは何なのか。「はじめに」という文章の中に目的が明示されているので引用します。


『放射線副読本』 小学生向け

「放射線は、私たちの身の回りにいつでも存在していて、放射線を受ける量をゼロにすることはできません。空気や食物ものなどにも常に放射線を出だすもの(放射性物質)が存在していますし、病院では放射線が検査や治療に利用されています。
そのほか、放射線は生活を豊かにするためにも利用されています。 このため、まずは放射線がどういうものなのか、その性質についてしっかりと理解することが重要です。
その上で、放射線がどんなことに使われていて、どんな影響があるのかを知ることで、私たち一人一人が、今後、放射線とどのように向き合っていくべきかを考えていくことが大切です。」

「平成23年3月11日には、地震と津波によって、東京電力の福島第一原子力発電所で事故が起こりました。この事故による放射線の影響を避けるため、その周辺に住む人たちは自分の家から避難しなければならなくなりました。
避難している人たちは、慣れない環境の中で生活をしなければならなくなりました。それにもかかわらず、避難した子供たちの中には、いわれのないいじめを受けるといった問題も起きてしまいました。
復興に向けた取組は着実に進んでいますが、私たちみんなで二度とこのようないじめが起こらないようにしていくことが大たい切せつです。」

読んだら分かるように前段では「放射線を受ける量をゼロにすることができないこと」「放射線は生活を豊かにするためにも利用されていること」などの「理解」が強調されています。
後段では「避難した子供たちの中には、いわれのないいじめを受けるといった問題がおきた」「このようないわれのないいじめが起こらないようにしていくこと」が強調されています。

『放射線副読本』に書かれていないこと

このページは『放射線副読本』の性質をよく表しています。その大きな特徴は「書かないこと」で大事なポイントをたくさんスル―していることです。
冒頭の一文では何よりも放射線の人体や生物に対する危険性がまったく書かれていません。これが大きな特徴です。
確かに放射線は生活を豊かにするためにも利用されているけれども、一方で戦争に利用されて原子爆弾が作られ、広島・長崎に投下されました。その後、たくさんの核実験が行われて地球上のすべての生命が被曝しました。このことが書かれていない。


原水爆が無視されている 守田講演用スライドより

後段では一番の問題は福島第一原子力発電所で事故が起こり、避難しなければならなくなったのは、恐ろしい放射線被曝を避けるためであったこと。そのような大変な状況に人々を強いたのは国や東京電力であったことが抜け落ちています。
二度と原発事故を起こさないこと、起こさせないこと、だからまた避難などしなくても良いようにすることが大事なのに、そこがスル―されて「二度とこのようないじめが起こらないようにしていくこと」に話がずらされてしまっています。
しかも「いじめ」は子どもたちの間で起こったことですから、一部の子どもたちがいじめをした「悪い子ども」として登場させられています。しかし一番悪いのは事故を起こした国と東電なのです。その責任が子どもに転じられています。

このように『副読本』は大事な事実を幾つもスル―することで「放射線被曝は思ったより怖くない」と、子どもたちと親をコントロールすることを目的としています。
実はこれ、アメリカの核のプロパガンダの模倣です。ニューメキシコの「核の博物館」での被爆した広島・長崎の展示を観てきて良く分かりました。
何がスル―されているのかというとなんと被爆者の姿なのです。原爆投下後の「広島・長崎」の写真に被爆者が一人もいないのです。被爆を示すものは唯一、焼け焦げた三輪車でした。これを見た被爆者の方がとてもショックを受けたそうです。


守田講演用スライドより

『放射線副読本』のテクニックの一例

もう少し具体的に書きましょう。はじめにに続く「放射線について知ろう」というページに「偶然から発見された放射線」という「コラム」があり、レントゲン博士の写真が載っています。
横には彼のお連れ合いの手のレントゲン写真が載っている。手の骸骨が指輪を嵌めている写真で、『副読本』だけでなく「放射線の歴史」などで良く使われるものです。
1895年にX線を発見した彼は1901年に第1回ノーベル物理学賞を受賞していますが、しかしこの写真を撮るとき、お連れ合いはかなりの高い値のX線を浴びているわけですね。身体に影響がないはずがない。

実はこのころは放射線の危険性がよく把握されていなかったのでした。そのため初期の放射線発見者たちは悲惨な末路を迎えています。
例えばX線装置を作って売りだして大儲けしようと飛びついたのが発明王エジソンでした。彼は1896年よりX線による「透視用暗箱(Flouroscope)」や「X線照明装置」の開発に取り組みました。
しかし本人自身が被曝により目を傷めるとともに、助手のクリアランス・ダリが実験のモデルなどで過剰にX線を浴びつつけたため火傷や潰瘍を発症。その後、潰瘍からガンを発症し両腕を切断したものの1904年39才で死亡しています。

さらに1896年にベクレルがウランから放射線が出ていることを発見。これに目をつけたマリー&ピエール・キューリー夫妻がポロニウムとラジウムという新たな放射性元素を発見しました。
3人は合同して研究を続け1903年に第2回ノーベル物理学賞を受賞しましたが、これらの実験過程で大量被曝。ベクレルは受賞の5年後に55歳で心疾患により死亡しています。
ピエール・キューリーは恐らくは放射線による脳障害のため1906年に馬車にひかれて死亡。マリーは生き残って1911年にノーベル化学賞も受賞しましたがうつ病、腎炎、骨折、白内障で失明に近い状態になり1934年に再生不良性貧血で66歳で死亡しています。
そのダリとマリーが放射線障害から指を切断した写真をご紹介します。被曝の危険性を強く物語るものですが、副読本はこうした点には一切触れていません。


守田講演用スライドより

『放射線副読本』の読み解きを進めよう!

さてこの先は22日に近江平安教会でお話しますのでぜひご参加下さい!
ともあれこの本には幾つもの大事なことがスル―されており、反対に丁寧にそこを読み解くことで放射性物質とな何のか、被曝とな何なのか、どうやって身を守ったら良いのかの知恵を得ることもできます。
このことを目的に、僕は近江八幡市と宇治市と日野市の副読本を受け取った子どもたちのお母さんたちと読み解き会を重ねて来ました。数日前にようやく最後のページまで来たので、もうすぐみなさんの前に成果物をお出しすることができます。

私たちの読み解きでは、放射線のことをまったく知らない人や、政府の言うことを素直に信じている人などが、どう問題に気が付いていくのかの過程を大事にしました。
というかその点を僕は3人の方たちから大きく学びました。僕だけでやるとどうしても批判が先行してどう間違っているかの「結論」だけが前に出てしまいがちなのですが、そうすると「知っている人」以外には読みにくいものにもなってしまう。
その点で私たちの読み時は、いろんな問題意識の人が入っていける読み物に仕上げることができたと自負しています。

しかし22日はこれを使わずに「とにかく何がどうおかしいのか要点をしっかりと知りたい!」という方のニーズを優先します!だからどんどん「結論」を言います!
「放射線副読本」を1ページずつ参照していきますので、ガッツリと勉強したい方にお勧めの会です。
その上で、私たちの出す読み解き本を、ぜひ地域のお母さん、お父さんたちとのお話会で使っていただけたらと思っています。まずは22日にぜひお越しください!

なおどれぐらいの方が私たちの読み解き本にご興味があるか知りたいとも思っています。ご興味がある方は以下からご連絡ください。
https://00m.in/d3Y0s

● 22日(火)野洲市近江平安教会にてお話します!

以下、集会案内を貼り付けます。

場所 日本基督教団近江平安教会(滋賀県野洲市小篠原) 講師 守田敏也(フリーライター) 演題 「放射線副読本なんかいらない」

主催 日本基督教団京都教区滋賀地区社会委員会 問合 とりい(09096288188)

野洲市でお会いしましょう!

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明日に向けて(1740)台風19号で128か所で堤防決壊=災害対策を根本的に改めよう!被災地の方は大雨に注意を!被災者をホテルへ!

2019年10月18日 21時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191018 19:00)

71河川の128箇所が堤防決壊=この国の防災体制が完全に破たんしてしまった!

台風19号による死者が増え続けています。NHKの18日18時52分発表のニュースによると亡くなられたのは全国で79人。行方不明8人、けが395人です。
内わけは福島県30人、宮城県16人、神奈川県14人、栃木県と群馬県でそれぞれ4人、長野県3人、埼玉県、岩手県、茨城県でそれぞれ2人、静岡県と千葉県でそれぞれ1人です。神奈川県や福島県など5つの県で8人が行方不明です。
およそ4万戸以上の家が浸水し被害を受けています。また午前5時現在で12都県9万6771戸が断水中です。甚大な生活破壊が人々を襲い続けています。


NHK18日正午のニュース この段階では福島の死者が29人で総数78人だった

今回、被害を多くしたのはなんといっても71もの河川が128か所で決壊したこと。氾濫は17日22時48分のNHKニュースで16都県の262河川に及んでいます。これらはまだ更新中。全容不明です!
防災上、川の決壊はあってはならないこと!なぜかというと決壊した後の対策が何もないからです。それが128か所も起こってしまった。明らかに国の防災体制が突破されてしまった。根本的な誤りが突きつけられたのです。
いまこんな状態の中で被災地に19日に大雨が降りつつあります。またも川が決壊したり越水するかもしれない。台風15号被害でも千葉を中心に4万5千戸の家屋が損壊したままです。被災地のみなさん。命を守ってください。安全なところに避難してください。

この責任は大きく国にあります。ここ数年の風水害の多発の中で、かつての想定が繰り返し突破され、このままでは人々を守れないことがはっきりしてきたにも関わらず、有効な対策をほとんど打たなかったからです。
とくに昨年、7月豪雨で263人もが亡くなり8人が行方不明のままという甚大な被害が出ました。岡山県真備町などではハザードマップ通りの浸水が起こり、自力で1階から2階に逃げることのできない多数の高齢者が亡くなりました。
今回も早めに逃げていれば助かった多くの方が亡くなっているし、いまも多くの方が災害関連死の危険性の前に立っています。




真備町の水害とハザードマップ 守田講演スライドより

堤防では命は守り切れないことを前提に減災・防災体制を再構築すべきだ!

私たちがいまはっきりと認識しなければならないのは、完全に底が抜けてしまったこれまでの防災対策を捨てて、あらたなものに急速に変えなければならないと言うことです。
捨てなければならないのはダムと堤防による治水で洪水を完全に防ごうとするあり方です。
無論、ダムや堤防の活用を止めよと言っているわけではありません。たった今は堤防の早期改修も必要です。しかしもはや堤防が突破され、町が水没することがありうることを大前提にしなければならないのです。


台風19号の影響で氾濫した福島県玉川村の阿武隈川=2019年10月13日午前9時5分、毎日新聞社ヘリから

この点は今回の降雨量が各地で「計画降雨」を上回ってしまったことによっても示されています。
「計画降雨」とは、河川整備等を行う際に使われているその流域の基準のことで、基本的には"100年に1回の豪雨でもこれ以上は降らないだろう"との想定による基準値を設定し護岸工事等を行っているのです。
今回、それが各地で破られてしまいました。堤防の想定が超えられてしまったのです。詳しくは以下の論稿をご参照ください。

台風19号 「計画降雨」を上回る記録的大雨
2019年10月16日17:38 日本気象協会 安齊理沙 https://tenki.jp/amp/forecaster/r_anzai/2019/10/16/6319.html


計画降雨と実際の降雨の対比グラフ 安齊理沙氏によるもの

安齊氏がここで掲げたグラフによれば久慈川・那珂川・多摩川・相模川・千曲川・阿武隈川流域にそれぞれ計画降雨を数パーセント上回る雨が降ったそうです。100年に1回の雨の想定を超えてです。
鬼怒川(基準点は石井)にいたっては「計画降雨」が3日間降水量362mmのところ、11~12日の2日間の降水量は365.3mm。3日の想定が2日で越えられてしまいました。
だから次々と堤防が決壊した。恐ろしいのは全国で同じことが起こりうることです。大雨による堤防決壊はもはやどこで起こって不思議はありません。

堤防強化では間に合わない!逃げることの強化を。だから避難所の大改革を!

ではどうするべきなのか。計画降雨を練り直し、堤防を高くすべきなのでしょうか。そういう選択もないわけではありません。
しかし第一にそんなことではまったく間に合いません。今回とて71河川128カ所が決壊しているのです。その修復だって大変な作業です。さらに氾濫は262箇所、全国の堤防を改修するなどとても間に合いません。
となればもはや全国どこでも大洪水が起こりうることを周知徹底し、逃げ方を研究し必要な施策を実行すべきなのです。町内会でボートを持つ、各家の電化製品を2階にあげられるようにする、大雨の時は2階以上に寝るなど浸水への備えを重ねるのです。


もはや舟の備蓄が必要では? 守田講演スライドより

ダムと堤防に頼った治水そものもの見直す必要があります。なぜなら堤防を高くすると耐えられる水量が多くなるので、その分だけ破堤した際の災害の規模も大きくなるからです。
実はこれは明治以来の河川行政の抜本的誤まりでもあります。江戸時代に「適度にちらす」対象だった洪水をおさえこもうと堤防を築き続けてきた。このため破堤が起こると堤防をより高くしてきた。それが破堤するとさらに高くしてきたのです。
このため利根川も淀川も、有史以来、今が一番流量が多い。だから本流が決壊したらとんでもないことになります。そんな風に自ら破堤の際のリスクをどんどん高めてきたあり方からの転換が必要です。
ちなみにこの点を僕は著書『原発からの命の守り方』の中でも指摘しました。98~108ページをお読み下さい。また原発だけでなく、あらゆる災害からの身の守り方を考察したこの書を、ぜひいまみなさんで読んでいただきです。


いまこそ『原発からの命の守り方』を読んで下さい! 守田講演スライドより

その上でさらに重要になるのが避難所のあり方を抜本的に変えることです。そもそも日本の避難所は応急措置の場でしかないのです。台風通過をしのぐような場であって、避難民が長くいることを想定していません。
ところが東日本大震災をはじめ、多くの災害で人々は長い間家に帰れていない。もともと応急措置の場でしかないから、そこに長くいさせるのは生存権の侵害であり人権問題なのです。これを解決するのが政治の課題です。
しかしすぐにはできないのでいまは早急に避難所の方たち、家での生活が困難な方たちを安全なホテルに移すべきです。政府の責任として。実際、イタリアなどではそうしてます!予算はF35ジェット戦闘機の購入を数機止めるだけで充分です。


イタリアにならって被災者をホテルへ! 守田講演スライドより

命を守るための施策をただちに政府がとることを訴えましょう!
被災地の方たちをみんなで守りましょう!

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明日に向けて(1739)核の始まりから今をみすえることから「終わらせ方」を考えよう!(10月20日福知山市、26日長岡京市、27日京田辺市でお話します)

2019年10月17日 15時00分00秒 | 講演予定一覧

守田です(20191017 15:00)

関電原発マネー問題、台風19号のことと連続して記事を出してきましたが、20日(日)に福知山市、26日(土)に長岡京市、27日(日)に京田辺市でお話します。
ニューメキシコ訪問報告が中心です。その際、関電の問題と台風の問題にも少し触れます。

関電原発マネー問題の本質は、原発があまりに危険だから大金が動いてきたことにある!

まず関電問題。関電幹部に金品を送りつけていた元高浜町助役の森山栄治氏が、菓子折りの底に小判を忍ばせていたことなどから、「現代の時代劇」などという言われ方をするときがあります。
「越後屋と悪代官」に似ているということでです。「お役人さま、これをお納めください」と菓子折りを渡す。代官が開くと二重底になっていてそこに小判がつめてあり「越後屋、そちも悪よのう」と叫ぶと言うわけです。
確かに今回の問題、「越後屋と悪代官」のやりとりに似たようなところがあります。もちろん悪代官は関電幹部です。

しかし「越後屋と悪代官」の関係にはないことがある。ものすごく危険な原発が稼働しているということです。
だから金になった。恫喝も必要になった。金まみれの中でこそ、繰り返された事故、事件をもみ消し続けて原発は「生き延びて」来たのです。
今回はぜひそこまで追究しなくてはいけない。原発の危険性がお金で覆い隠されてきたのであって、だからもう止めるべきだということまでです。


図は朝日新聞より

● もともと核開発は戦争⇒人殺しのために行われた⇒環境汚染など気にもとめなかった

危険性を金の力でもみ消してきた原発、これは原発の出自がもともと核兵器製造装置であることにもつながることです。
原子炉は核分裂するウラン235(自然界のウランの0.6%)と核分裂しないウラン238(同99.4%)を炉内にいれて中性子をあて、核分裂連鎖反応を続けつつ、ウラン238に中性子をあて、新たな核分裂性物質=プルトニウム239を作ることを目的としています。
だから「プルトニウム生産炉」と呼ばれました。アメリカではワシントン州ハンフォードにこのための炉が1944年に作られました。ここで生産されたプルトニウムを使って作った原爆が長崎に投下されました。

ただしプルトニウム生産炉で作られたプルトニウムがすぐに爆弾に使えるわけではありません。核分裂を終えあらたにプルトニウムを含んだ核燃料を再処理しなくてはならないわけですが、そこには死の灰=放射線物質がつまっています。
そこからプルトニウムを抽出しなければならず、どうしてもさまざまな死の灰が環境中に出てきてしまうのです。実はこのためハンフォードは世界で一番、放射性物質に汚染された町であるとも言われています。
再処理の行程での放射性物質の漏洩は技術的に避けられず、だから再処理はもっとも環境を汚染するのですが、同時に大量殺りくを目指していた人々にとって核廃棄物をまともに処理することなど眼中になかったこともおさえておくべきです。


ハンフォードサイト Hulton-Deutsch / Hulton-Deutsch Collection / Corbis / Getty より

● ニューメキシコの旅の経験から伝えたいこと

こうしてハンフォードで大量汚染とともにプルトニウムを作る一方、ニューメキシコのロスアラモスで原爆の研究・開発が進められました。
周辺にはたくさんのウラン鉱があり、採掘に関わった先住民族の人々が被曝させられていました。
さらにアメリカ政府はニューメキシコ中部の「トリニティサイト」で1945年7月16日に世界で初めての核実験を行いました。使われたのはより起爆が難しいプルトニウム型=長崎に投下したのと同じタイプの核爆弾でした。

このとき周辺住民にはなにも知らされていなかった。だからものすごい数の人が被曝しました。
この経験から、アメリカは広島・長崎における実戦の中での人体実験を終えてからは、マーシャル諸島など南太平洋に移って核実験を行いました。南洋の人々をてひどく被曝させながらでした。
しかしそこまで往復するのに膨大な経費がかかる。それで1953年より再度ネバタ砂漠に戻ってきてそこで大気中核実験を繰り返しました。その数なんと約100回。市民が被曝することを熟知しつつででした。


トリニティサイト核実験で被曝しガンで亡くなった親族の写真を貼りだした女性と。アラゴモードにて

● アメリカのヒバクシャとの連帯を強めたい

僕がニューメキシコで観てきたのは、核開発の非人道性とともに、その過程でアメリカ政府がアメリカに住まう人々を手ひどく被曝させてきた事実でした。これが核武装するということなのです。
だからアメリカにはウラン鉱を掘らされ、核汚染された地域に住まわされてきた先住民族の人々、核実験で被曝したダウンウィンダーズ=風下の民、そしてさまざまな形での核廃棄物からの被爆にさらされてきたたくさんの住民がいます。



しかも核廃棄物がどう捨てられてきたか、原爆が作られ、投下され、米ソの核競争のもとに製造競争が繰り返されたころはまともな記録すら残っていない。

例えばハンフォードでは道端に側溝を掘って、段ボール箱に詰めた核物質がぽいぽいと捨てられていたことすらあった。
このため実は全米のどこが核汚染されているのか全体像は判明していないのです!確実に言えることはアメリカには大量のヒバクシャがいるという事実です。


ハンフォードで極めて安易に捨てられていた核のゴミ 


だとしたらアメリカのヒバクシャとしっかりと結びついていきたい。一緒になって核なき未来に向かって歩んでいきたい。そのことを多くの場で訴えたいです。

ぜひ最寄りの会場にお越しください。あるいは僕をお招きください!
以下、企画の詳細をお知らせします。

● 10月20日(日)福知山市

守田敏也さんにニューメキシコのお話を聞きましょう!
午後1時30分~3時30分 会場 ハピネスふくちやま3階第2会議室

お子さん連れでの参加でもけっこうです。お友だちを誘っておいでください。予約はいりません。 参加費は無料です。会場でのカンパにご協力ください。

よびかけ 守田敏也さんのお話を聞く会
連絡先  水谷(090-4640-4286)

● 10月26日(土)長岡京市

原発と晩ごはん2019
私たちが知らない アメリカで起きていること
https://www.facebook.com/events/1680056795460060/

午後2時〜4時半 会場 長岡京市中央公民館2階 講座室
参加費 500円 高校生以下無料
キッズスペースあります。

主催 さよなら原発長岡京市民の会
連絡先 イシズミ080 1423 3896

 

● 10月27日(日)京田辺市

守田敏也さんお話会『ニューメキシコから「今」につながる核』 https://www.facebook.com/events/1013542885665937/

午前10時~12時 京田辺市龍馬館1階(京田辺市興戸久保17 近鉄興戸駅徒歩4分)
参加費 資料代500円(ゆいねっと会員・東日本大震災による避難者・学生は無料)
※守田さんへの活動支援カンパもお願いします。

主催 3.11ゆいネット京田辺
申込み先 311yuinet@gmail.com (070-5652-0782)

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明日に向けて(1738)台風19号で67名死亡、47河川66カ所が決壊、216河川が氾濫!とりあえずは避難所の向上とホテルの活用を!

2019年10月15日 18時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191015 18:30)

● 台風19号被害の概要

関東・甲信越と東北に甚大な被害をもたらした台風19号。まだ被害の全体像が判明していませんが、とにかく広域に被害が出ていることが分かってきています。
NHKの15日15時16分配信のニュースによれば66人が死亡、1人心肺停止、15に人が行方不明だそうです。心から亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。不明の方が無事で見つかるように願うばかりです。
亡くなられた方の県別の内訳は、福島県25人、神奈川県13人、宮城県10人、栃木県と群馬県4人、埼玉県・岩手県・長野県・茨城県でそれぞれ2人、静岡県と千葉県でそれぞれ1人ですが、残念ながらこの数は増え続けています。


県別の死者・行方不明者 朝日新聞10月15日より

この他32の都府県で212人がけがをされています。
浸水被害を受けた家屋はいまのところ1万2000棟以上、900棟余りが全半壊や一部損壊の被害を受けています。
床上まで水につかったのは長野県や栃木県など16の都県で7907棟、床下が水につかったのは静岡県や埼玉県など21の都県で4296棟、全半壊は千葉県など7つの都県で66棟、一部損壊が東京都や神奈川県など20の都道県で914棟です。

土砂災害発生は19都県で140件。埼玉県43件、静岡県15件、岩手県と新潟県で12件などです。
15日午前4時で断水が13都県、13万3000戸以上。15日午後2時で停電が東京電力管内約2万300戸。中部電力管内では長野県で1万1000戸余り。東北電力管内の宮城・岩手・福島の3県で1700戸となっています。
被災されたみなさまに心からのお見舞いを申し上げます。


台風19号の進路 NHK NWES WEB 10月15日より

● 河川の堤防が次々決壊!日本の防災体制の底が割れた!

今回の台風被害の大きな特徴が、河川の氾濫がかつてないほど多数発生したことです。
今のところ分かっているのは15日朝の時点で47の河川で66もの堤防が決壊したこと。国が管理する7つの大きな河川の12カ所で決壊しました。川の名と決壊地点の県名を示しておきます。
阿武隈川・福島県、吉田川・宮城県、都幾川・埼玉県、越辺川・埼玉県、那珂川・茨城県、久慈川・茨城県、千曲川・長野県です。


広大な地域が浸水被害にあっている!
(千曲川の氾濫で大規模に浸水した住宅街(13日午前10時2分、長野市で、読売ヘリから)=関口寛人撮影 読売新聞10月14日)

国が管理する河川で堤防から越水などの氾濫を起こしたのは22河川、阿武隈川、多摩川、千曲川、鬼怒川、吉田川などです。
7つの県が管理する合わせて43の河川でも54か所で決壊。また16都県が管理する合わせて181河川で越水による氾濫が発生しました。あわせてなんと203河川が氾濫したことになります。
内わけは青森県1、岩手県3、宮城県16、福島県30、山形県4、茨城県18、群馬県2、栃木県23、埼玉県3、山梨県5、新潟県5、長野県14、静岡県27、三重県2の河川です。

僕はこれは日本の防災体制の底が割れた事態だと思います。河川行政、水害対策がまったく間違っていること、遅れていること、次善の策が施されていないことが明らかになったのです。
このままでは極めて危ない。次に大雨が降る前に最低でも66カ所の決壊場所に手当てをしなければならないし、203の河川に対処しなければならない。
しかも次に同じところが決壊するとは限りません。今回、水流を受け止めて弱くなったところ、削れているところなどが無数にあるはずです。

● 今週末にも北日本と東日本にまとまった雨が降る可能性が・・・。避難所の向上を!!

次の大雨はいつになるのか。実は今週末にもまとまった雨が降る可能性が気象庁によって指摘されています。
その点でいまこの国はまだ大きな災害のただ中にいます。これ以上の犠牲・被害を出さないように全力を尽くさないといけない。
川の補修はとても間に合いません。だとしたらもしまとまった雨が降るのなら、早くから避難所に身を寄せていただくのがもっとも安全です。

そのために避難所の環境をもっと大幅によくしていただきたい。とくに仮設トイレを増強していただきたいです。トイレ事情が悪いと人々が飲食をためらいがちになりますが、それが過酷な環境のもとでは命を縮めることにもつながるからです。
急激に寒さも増しているので防寒対策も手厚くしてほしいです。いやそれだけではありません。避難所の向上が間に合わないのなら、政府の予算で被災した人々にどんどんホテルなどに入っていただくことが必要です。イタリアではそうしているのです!
みなさん。全国からこの声をあげましょう。「避難所を良くして。ホテルなどの宿泊施設を活用して。被災者を守って!」という声をです。


これではあまりに過酷!
(千曲川の堤防決壊で家が浸水した大勢の人が避難している体育館=長野市豊野町の豊野西小学校で2019年10月13日午後6時31分、丸山博撮影 毎日新聞10月13日)

2016年4月14日と16日に連続した熊本地震では、地震による家屋の倒壊や土砂崩れなどで亡くなられた方(直接死)は50人でした。
これに対し避難生活によるストレスや持病の悪化などで亡くなられた方(震災関連死)は、なんと直接死の4倍以上、212人に及びました。
この方たちの多くが避難生活がもっと良ければ命を落とさずにすんだのです。それと同じ危機が目の前に迫っています。

今回の水害でなんとか命を繋いだ方たちを守りましょう。もうこれ以上、命を失いたくない。
そのために被災者救済!避難所の向上とホテルの活用などの声をあげましょう。
みんなでこの大ピンチを越えていきましょう!

 

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明日に向けて(1737)ヨウ素剤の配布を進めよう!災害対策の強化を、一つひとつ!(本日13日、滋賀県守山市でお話します)

2019年10月13日 11時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191013 11:30)

河川氾濫被災者の救助を。避難所に仮設トイレの増強を

台風通過の一夜が明けました。各都県に発令された大雨特別警報はすべて「警報」に変わりました。
すでに10名の方が亡くなられたことが確認されています。また16名の方が行方不明です。
何よりもお亡くなりになられた方に哀悼の意を捧げさせていただきます。行方不明の方も早く見つかるようにお祈り申し上げます。

広大な地域で河川が氾濫しています。長野県長野市の千曲川と栃木県佐野市の秋山川は堤防が決壊しました。氾濫は水が堤防を越えていくことから始まりますが、決壊は堤防が壊れてしまうことで流れ出す水の量が圧倒的に違います。
これらのため、家屋の1階が水没するなどして救助を求めている方もまだかなり広い地域におられますが、まだ被災の全貌が把握されていません。一刻も早く多くの方が救助されることを願っています。
氾濫が伝えられている川の名をあげておきます。千曲川、多摩川、都幾川、田川、秋山川、荒川、永野川、蛇尾川、久慈川、宇多川、新田川、夏井川、阿武隈川、越辺川などです。


新幹線も水没 2枚ともに朝日新聞による空撮動画より

長野市の千曲川の堤防決壊 広範囲で住宅に濁流(空撮動画) 朝日新聞 2019年10月13日09時43分 https://digital.asahi.com/articles/ASMBF2404MBFUTIL007.html

これらから広域で避難所生活が必要になると思います。応急措置としてぜひ仮設トイレを避難所のまわりに設置して欲しいです。
トイレ事情が悪いと飲食の抑制が起こってしまい、それが災害関連死にもつながりかねないからです。「命を守るためにトイレ事情をよくして!」との声をどんどんあげてください。
なお救助隊のみなさんも、昨夜から不眠不休の方もおられるかと思います。どうか二次被害にも気を付けながら活動されてください。


ヨウ素剤配布に向けて、守山市で午後2時からお話しします!

この広域災害を見据えつつですが、本日、午後2時から滋賀県守山市でお話します。ヨウ素剤配布を進めるための企画にてです。
いま福井の原発銀座で高浜・大飯原発が動いています。新規制基準では「重大事故」が起こること前提の運転が行われており、いつ起きても不思議はない。
しかも関電原発マネー問題で明らかになったのは、原発が危険であるからこそ、常に大きな裏金が動き、それで稼働が強行されてきたことです。許しがたいです。

こうした事態をまえに滋賀県で脱原発のために活動している24団体が参加して「ヨウ素剤を配ってよ!しが連絡会」が結成されることになりました。
滋賀県を含む各自治体に住民へのヨウ素剤配布を求めます。
今日は連絡会の立ち上げのための企画が行われ、そこで僕が『原発からの命の守り方~安定ヨウ素剤ってなあに?』というタイトルでお話します。

話のつかみとして「関電原発マネー問題」からお話します。
この問題について知りたい方はぜひご参加下さい。


なぜ安定ヨウ素剤の配布なのか

今日の話の核心部分になりますが、安定ヨウ素剤は原発事故で飛んでくる放射性ヨウ素から甲状腺を守るためのお薬です。
原発事故において飛び散る放射性物質=死の灰にはたくさんのものがありますが、とくに量が多いのは希ガスのキセノン、ヨウ素、セシウム、ストロンチウムです。
より被曝をもたらすのがヨウ素、セシウム、ストロンチウムですが、このうち真っ先に飛んでくるのが放射性ヨウ素なのです。

理由は気化する温度=沸点が低いから。ヨウ素は184.3度、セシウムは641度、ストロンチウムは1382度なのです。
原子炉で重大事故にいたると、核燃料全体がメルトダウンする前にヨウ素はすぐに気化し始めます。格納容器内の圧力が高まり、漏洩がはじまるともうすぐにヨウ素は飛び出してきます。
だからこそ真っ先に放射性ヨウ素に備える必要があるのです。



なおこれをグラフにして下さった方がいます!その方が一目瞭然で分かりやすい!

サイト「分かりやすさが第一」を主催しておられます。以下にリンクを示します。

分かりやすさが第一「ヨウ素の沸点」  
http://laweditor.blog.fc2.com/blog-entry-592.html

また放射性ヨウ素、正確にはその中のヨウ素131が主なものですが、これは半減期が8日間しかありません。これに対してセシウム137は半減期が30年です。
このことが意味するのは単位時間当たりではヨウ素131の方が圧倒的に多くの放射線を出すことです。原子数が同じなら、セシウム137が1本の放射線を出す間にヨウ素131は約1369本もの放射線を出します。
だから早く対処しなくてはいけない。ヨウ素131は80日目にはもう1000分の1しかありません。160日目には100万分の1しかない。なくなるからいいのではないのです。それだけ放射線を出しまくって違う物質になっていくのです。


そのためヨウ素131に被曝すると「デトックス」などで出すのは難しい。それよりも初期に身体に入れないことが大事です。だから即刻、安定ヨウ素剤を服用して、とっとと逃げて欲しいのです。
ヨウ素は30~60%が甲状腺に集まるとされています。あとは血管を循環し体外に出ていくとされていますが、僕はその間にかなりの被曝を血管に与えるのですからその被害もかなりあると思います。
安定ヨウ素剤で守られるのはあくまでも甲状腺だけ。だからこそ飲むだけでは足りないのです。ぜひ「飲んで逃げるのが大事」なことをおさえてください。

これらを含めて『原発からの命の守り方』を詳しくお伝えします!ぜひ守山市にお越しください!

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明日に向けて(1736)12都県に大雨特別警報発令中。命を守って下さい!ダムが次々と緊急放流を開始中!ものすごく危険です!

2019年10月12日 22時30分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191012 22:30)

台風19号が伊豆に上陸、12都県に大雨特別警報発令中です!

超大型でものすごい暴風雨を伴う台風19号が伊豆半島に上陸し現在、千葉県松戸市付近を通過しつつあります。
気象庁は本日(12日)15時半に静岡、神奈川、東京、埼玉、群馬、山梨、長野に大雨特別警報を発令、さらに19時50分に宮城、福島、茨城、栃木、新潟にも同警報を発令しました。
これだけの広域発令は、昨年7月豪雨において西日本の広範囲に出されて以来、対象の都県数も上回りました。直ちに命を守る行動が必要です。どうかこの急場をしのいでください。


各地でダムが緊急放流を開始、危険です

すでに多くの地域から記録的豪雨が報告されています。神奈川県箱根町は降り始めからの雨が1000ミリを超えました。こうした雨が各地に降り注いでいます。
このため流量に耐えられなくなったダムが次々と放水を始めました!大変なことです。

茨城県北茨城市の水沼ダムが20時50分から緊急放流を開始、神奈川県相模川上流の城山ダムも午後9時半から開始しています。
長野県伊那市の美和ダムも午後9時半から、栃木県那須塩原の塩原ダムも午後9時半から緊急放流を開始、福島県いわき市の高柴ダムも午後11時過ぎから開始するとのことです。 
これらを含めて関東甲信越の8つないし9つの川が放流を開始しているか検討しているとNHKは報じていますが、これだけで済むのか、もっと増えるのか、良く分かりません。


NHK NWES WEBより

それぞれのダムの下流のみなさん、命を守って下さい!とくに川に近い方、近くに身を寄せられる頑丈で2階以上の建物があれば移って下さい。外に出るのが危険な場合は2階以上に上がり崖と反対側に身を寄せて下さい。 おそらくもっとたくさんのダムが放流を行うことが予想されます。川の近くの方はぜひ上流にあるダムが緊急放流を検討していないか調べて下さい。NHKのサイトなどで随時発表しています。

各地の川も氾濫を始めています

広範な地域で川の氾濫も始まっています。川については上流域に降った水が下流域にくるまでタイムラグがありますから、台風が通過した後も危険が続きます。
すでに福島県相馬市の宇田川、栃木県佐野市の秋山川、長野県千曲川、埼玉県の入間川、新河岸川、ふろう川、江川、東京多摩川の世田谷区玉川付近などの氾濫が伝えられています。
氾濫危険水域に至っている川は福島県いわき市夏井川、群馬県高崎市烏川、宮城県富谷市竹林川などなど。氾濫している川も危険水域の川もとても情報をつかみきれません。


暴風や竜巻にも注意を!

一方で風について懸念されるのは各地で竜巻などが起こっていること。今朝8時過ぎに千葉県市原市で竜巻が起こり、家が倒壊し、車が壊されて中にいた49歳の男性の死亡が確認されています。市原市は台風15号でゴルフ場の鉄柱倒壊があったところです。 竜巻は台風の中心と大きく離れたところでもしばしば起きています。
台風の進路から大きく離れたところでも被害が出る可能性があります。どうか十分に警戒してください。
暴風も各地で猛威をふるっています。強風が吹いている際はとにかく家をでないことです。窓ガラスにも気を付けてください。雨戸があれば閉め、カーテンも閉めてください。


朝日新聞デジタルより

この国は自然災害に極めて弱い!台風後に災害対策の見直しを!

いま、このように命を守るための情報発信をしながら、正直なところ怒りも感じています。 この国の自然災害に対する脆弱さがさまざまに指摘され続けてきているのに、政府がまともな対策を重ねないままに今日まで来ているからです。

たったいまはとにかく台風19号の猛威からみんなで一致協力して命を守り切ることが問われていますが、しかし台風が過ぎ去ったらすぐに被災者救済と災害対策の強化に向かいましょう。 そのこともみすえてみなさま。とにもかくにも今宵を凌いでください。

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明日に向けて(1735)関電原発マネー問題の追究によって原子力政策を終わらせ国の根幹を問うていこう!

2019年10月11日 19時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191011 19:00)

関電原発マネー問題がどんどん拡大を見せています!

高浜町以外、2011年以前にもさまざまな賄賂が渡されていた

関電原発マネー問題、さらに広がりを見せています。これまでも問題が2011年からの7年間にとどまるはずがないと多くの人々が指摘していましたが、やはり新たな事実が出てきました。
1990年代に大飯原発に就任した関電幹部に森山氏が20万円分の商品券を渡していたのです。幹部は一週間後に森山氏を訪れ返却したとしていますが、金品授受が何十年間も構造化していたことは明らかです。


関電・大飯原発元所長、20年以上前の金品受領判明 TBSニュース 11日午後1時代 https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3800906.html

この新たな問題が告げていることは関電のこの間の社内調査の無効性です。調査は2011年以降、また高浜町に限られていたからです。
しかし関電が一方的に描く森山氏像が少しでも実情に近いのなら、これらは容易に推察が付くこと。いや1990年代に大飯原発所長に就任祝いを持って行ったのですから、そのころから適正な対処のあり方を社内的に検討し申し送りできたはずです。
もちろん関電はそんなことはしなかった。森山氏のマネーと恫喝の力を常に関電が必要としてきたからです。

大飯原発に関わった幹部への森山氏の接近が他にも行われていたことも毎日新聞が10月8日に報じています。
「元幹部の一人は、80年代に大飯原発に所属しており、関係する工事の発注権限を持っていた。就任時に金品を届けにきたという。
森山氏が関係する県外の会社が、大飯原発の関連工事で受注の機会を狙っていたとみられ、森山氏は具体的な社名をあげて、契約するよう迫ってきた。」

いったい闇はどこまで広がっていたのでしょうか?

政府閣僚にも金品授受がなされていた

故森山氏が賄賂を渡していたのは関西電力幹部だけではありません。次々と政治家の名前も出てきています。

筆頭に上がったのが福井県出身の稲田朋美元防衛相(福井1区)と高木毅元復興相(福井2区)です。森山氏が株主で取締役だったオーイング(警備会社)とアイビックス(同)などが「献金」していたのです。




稲田氏にはオーイングが2011~13年にそれぞれ12万円、アイビックスは11~13年毎年36万円、14~16年毎年12万円、17年は42万円を出しています。11年にはそもそも稲田氏の後援会長を務めていたアイビックス吉田会長個人が50万円出しています。
なんのことはない、稲田氏は元森山氏の息のかかった会社会長を自らの後援会長にしていたのです!そしてアイビックスの関連会社、北興産業、伸海エンジニアリング、エイワイ興産からも献金を受けています。

高木氏の場合は事務所が16年にオーイングに警備費用として19万4千円を支払っています。また敦賀市長を務めた父親の孝一氏(1979年から95年まで4期16年間)が森山氏と親しくしていたともされています。
敦賀市はもんじゅの立地市ですが、孝一氏は毎日新聞によれば、1983年1月26日に石川県の志賀町で行った講演の際に「原発は金になる」「50年後、100年後に生まれた子どもがみんな障害者でも心配する時代でない」と語った人物です。
なお記事には「みんな障害者でも」と書かれていますが、生の発言では「みんなかたわでも」ときわめて差別的に語ったそうです。


毎日新聞 1983年2月5日

さらに名前が挙がってきたのが世耕弘成元経産相です。森山氏が「相談役」として雇用されていうたメンテナンス会社「柳田産業」社長から2012~15年に計600万円の献金を受けていました。
柳田産業は関電から原発のメンテナンス工事などを受注。高浜・大飯原発などで本年度を含む5年間に約149億円も受注しています。
同社は共同通信の取材に、助役を退職後の森山氏を雇用していたことを認め、「(高浜原発の)地元との調整をしてもらった」と説明しているそうです。


毎日新聞 2019年10月8日


そもそも関電が歴代首相に盆暮れに1000万円届けていた

ここまで森山氏のみが金品を渡す主体として登場してきましたが、実はそんなことはまったくない。関電自身が歴代首相7人に金品を渡していたという大スクープも過去になされています。
報道は2014年7月28日の朝日新聞1面でなされました。元関電副社長の内藤千百里(ちもり)氏が、1972年から18年間、歴代7人の首相、田中角栄、三木武夫、福田赳夫、大平正芳、鈴木善幸、中曽根康弘、竹下登氏に献金していたことを証言したのです。


朝日新聞は一面トップでこの問題を伝えた

額はなんと盆暮れに1000万円ずつ。内藤氏は同じ日の報道ステーションでインタビューにも応えています。「正しいことは言うておかないといかん」「原子力発電所は安全と思ったことがないんです」と率直に語られています。

元関電副社長「歴代総理らに年間数億円を献金」
https://www.youtube.com/watch?v=MNZiGqdXDwo

この問題、大平元首相の金庫番だった小国宏氏が認めており、少なくとも大平氏への献金は当事者の証言で裏付けられています。いやその他の7人にも確実に盆暮れに1000万円ずつ届けられていたのでしょう。
内藤氏の発言が本質をついていることにも注目してください。「原子力発電所は安全と思ったことがないんです」、これです。だから巨額のマネーが動いてきたのです。恫喝も状態化していきたのです。それが原子力発電の本質なのです!


報道ステーションより

これはもはや原発にとどまらずこの国のあり方の根本に関わらう問題です。「ウミを出す」というのであれば、ぜひとも歴代首相への献金にさかのぼってウミを出して欲しい。
内藤氏の告発時は残念ながら国の根本を変えるまでには至りませんでしたが、しかしいま私たちはそこまでを射程に入れた問題追究を進めなければなりません。
危険だからこそ巨額のマネーを生む原発など、ただちに終わらせ。さらにそんなあり方を常態化させてきた国のあり方の根幹を変えましょう!


報道ステーションより

10月13日滋賀県守山市でお話します!

この問題も含めて10月13日(日)に滋賀県守山市で講演します。「安定ヨウ素剤を配って!10・13講演と連絡会結成のつどい」です。
この日を持って「安定ヨウ素剤を配ってよ!しが連絡会」が結成されるのですが、そのために講演させていただきます。 「原発からの命の守り方―安定ヨウ素剤ってなあに?」のタイトルでお話します。

詳しくはチラシ、ないしFacebookへの投稿をご覧ください。
https://www.facebook.com/photo.php?fbid=10217524729928446&set=a.3300903639751&type=3&theater

続く

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明日に向けて(1734)台風15号被害の最中にある千葉など、被災地域をみんなで助けたい(台風19号にも最大級の警戒を!)

2019年10月10日 12時00分00秒 | 明日に向けて(1701~1800)

守田です(20191010 12:00)

超大型の台風19号が接近しつつあります。恐ろしいのはちょうど一月前に暴風被害をもたらした台風15号と似通った進路をとりつつあること。
関東平野直撃が大変懸念されます。関東は多くの地域が台風15号の被害を受けたばかり。とくに甚大な被害を受けた千葉県をはじめ、各地の被害はまだまだ続いています。
台風19号に備えるとともに、台風15号被災地の痛みをみなさんでシェアすることを訴えたいと思います。

● 台風19号、猛烈な勢力で接近中!最大級の警戒を!

多くの方がニュースに釘づけではないかと思いますが、台風19号、非常に強い勢力のまま日本に近づいています。
「12日未明には紀伊半島の南の海上に進み、その後、非常に強い勢力を保ったまま東海から関東にかなり接近し、上陸する恐れがある」と報じられています。
どこに上陸しても被害が出る可能性が高いですが、関東は千葉を筆頭に多くの地域でまだ台風15号被害からの回復がなされていません。台風が太平洋上に大きくそれることを願うばかりですが、ともあれ最大級の警戒を呼びかけます。

台風19号 勢力落とさず接近…上陸の恐れ 日テレ 10月10日 午前4時39分配信 https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20191010-00000035-nnn-soci

暴風対策、大雨洪水対策が必要です。家の周りの飛ばされそうなものをしまったり補強を加えてください。停電にも備えてください。
直撃が予想される地域は早めの避難所への移動を強くお勧めします。万が一を考えて行動してください。
行政の方はとても大変だと思いますが、風雨への対策と共に、再び広域停電が起こる可能性が高いので発電機の準備、各地域への備蓄などに務めて下さい。ブルーシートの確保・備蓄なども進めてください。

● 台風15号被害で起こっていること

まず以下の毎日新聞の記事をご紹介します。 千葉県の被災地域の空撮動画もありますのでぜひご覧ください。


千葉県・鋸南町空撮 毎日新聞

台風15号から1カ月 千葉で住宅被害4万5000棟 ブルーシートすらない住宅が581棟
毎日新聞2019年10月9日 20時12分
https://mainichi.jp/articles/20191009/k00/00m/040/256000c

総務省消防局や千葉県の9日までのまとめによると住宅被害は1都7県で4万1868棟でこのうち一部損壊が3万9348棟と94%を占めています。
しかしこの数字はまだまだ十分に現地の様子を把握できていないもので、千葉県の市町村に毎日新聞が取材したところ、被害住宅数は4万5千棟にのぼるそうです。
被害はこれ以上に多いと考えられることを踏まえた上で、総務省と千葉県のまとめた住宅被害棟数(かっこ内は一部損壊)をご紹介しておきます。

千葉県3万5632(3万3377)棟、茨城県2752(2712)棟、東京都1754(1633)棟、神奈川県1657(1570)棟、静岡県42(38)棟、埼玉県16(15棟)、福島県12(0)棟、栃木県3(3)棟、合計4万1868(3万9348)棟。
空撮動画でも明らかなように、多くは屋根の損壊で、ブルーシートが広範に貼られていますが、それすらも間に合わない家もあります。
今回の台風でこれらのブルーシートの上に暴風雨がやってくることを考えると本当にぞっとするばかりです。その場合、避難所生活が長引く方も増えると思われます。

● 政府に大きな予算投入での復興支援をさせよう!

これほどの被害が出ていながら、政府の動きはあまりに遅い。千葉県の森田知事の初動の遅れが指摘されていますが、しかし安倍首相、麻生大臣など、あの大被害が起こってるときにジャージを着てラグビー観戦していました。
なぜ動かなかったのか。現地訪問すらしなかったのか。大災害発生ならできなかったはずの消費税値上げと重なったからではなかったか。あるいは東京オリンピック会場周辺が災害に襲われていることを出したくないのでは?
そしてそのことが今回の19号到来に対しても国としての無為無策にもつながっているように思われます。15号被害の教訓に学んだ次の一手が何も打たれていない。多くの被災地域がそのまま19号の猛威の前に立たされています。


9月20日、まだ千葉県内が2万戸停電しているときに安倍晋三首相、萩生田光一文部科学相、麻生太郎財務相が揃ってラグビー観戦ではしゃいだ。首相官邸ホームページに多数の批判的書き込みが  写真は朝日新聞デジタルより

19号の被害ができるだけ少なく済むことを祈るばかりですが、ともあれ私たちは15号の被害だけでも政府に大きな予算を出させ、被災地を救済させる必要があります。
台風が次々と襲来し、さらに秋の長雨もあるこの国で、とてもブルーシートでしのぎ続けることはできません。この状態が放置されるのは人権問題です。生存権の侵害です。
さらに日本の避難所は自然災害のときの一時しのぎの場としてしか設定されていません。せいぜい数日間いることを大前提にしていて、とても長期にわたって人が住む想定がされていないのです。これもまた人権問題です。

台風が過ぎ去ったらぜひともすぐにこの声を上げましょう。屋根が壊れて普通の生活ができない人を助けなくちゃいけない。大掛かりな屋根修復プロジェクトを立ち上げなければなりませんが、同時に避難所の改善にも取り組まなくてはいけません。
もはや各地の避難所が長期生活を余儀なくされる場になっているのですから、災害対策のあり方全般を見直さなくてなりません。
このことをしっかりと頭の隅におきながら、今は台風19号に厳重に備えましょう!

続く(次回は千葉県被災地の取材報告を出します)

 

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