富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

エクセルの極意:IF(イフ:もしも・・・だったら)を極める

2012年02月14日 | エクセル

エクセルを使い始めたときに、「セル」という存在が
ワードやほかのアプリケーションと大きく違うことに戸惑い、やっかいになり・・・やがてエクセル嫌いになるのかもしれません。
が、しかしこの「セル」・・・細胞という意味ですが・・・まさにセルがあればこそ、まるで生きてるみたいに操ると
ワードやその他のアプリケーションではとても味わえない「達成感」が得られるのです。

「セル」に息を吹き込むには、「数式」というものを組み込む必要があります。
数式と言うだけで、サブイボが出てくるヒトもおられるかもしれませんが・・・確かにかしこまって教科書通りに言うとそうであり、
見た目も確かに数学に出てきそうな「式」ではあるんですが、
もうちょっとわかってくると、それは本当のところは「式」というよりは、むしろ「」で、エクセルに命令する文章に近いことがわかってきます。
数式の正体がわかってくると、さらに「関数」というものを使うともっと便利になることに気づきます。
エクセルのヘルプや教科書をみたら「関数とはあらかじめ定義された数式で・・・・」などと初めから頭が痛くなるような説明が書かれています。
うまいこと一言で言い表せませんが・・・「面倒くさい手順をあらかじめ設定しておいてかんたんに計算できるように仕組んでおいた数式」かな・・・
・・・やっぱりわかりにくいけど・・・・

関数を使う」とこまで来たら、シメタもので、結構エクセルの極意をつかんだ気にさせられます。
たいがいの場合、ここがいったんは、エクセルの五合目の「終着駅」みたいなものでさらにここから先に進むのなら
相当の覚悟と自力で勉強する気をだして、どこまでも上っていかねばなりません。
それは、エクセルのエキスパートに任せておくとして、ここまでたどり着けば「エクセルを操る」ぐらいの気分になれるはずです。

残念ながら関数は、「英語」のたぐいなので丸覚えするより手はないのですが、丸暗記せずともその都度思い出すぐらいで
十分です。ただし「IF(イフ)」という関数だけは、別です。実はこれほど便利でこれほどよく使う関数は、後にも先にもなく
その点で、IF(イフ)を極めるだけでも、エクセルの極意の一端を手に入れたも同然と僕は思います。

英語で「IF」の意味は「もしも・・・・だったら」という構文に使われ、エクセルにおいても全く同じ意味で使います。
それは、仰々しくゆうと「条件分岐とか条件式やとか判別式」などとも呼ばれたりしますが
ある条件を設定して、「そうやったらこうして、そやなかったらこないするねん」みたいな感じかな・・・
たとえば、名簿のシートがあったとして、「女やったらええんやけど男やったら無視します。」というというような設定をするとします。
それをエクセル風の文(数式)にして書くと「=IF ”性別”=”男”,””,”○”」みたいになるのかも・・・
もう一度訳してみると、今更ですが、数式は「=(イコール)」で始まりますので・・・
「もしも(IF)、性別の欄のセルが("性別”)が「男」という値に(”男”)となってたら、なんにもなし(””(Null・ヌル))で
それ以外は、○マル("○”)ということにする。
というような具合です。

説明の中でさりげなく ””・・・Null・ヌルっていうのが出てきましたが、ヌルヌルしてて・・・してるわけではないんですが・・・
これが、実はいかにもエクセルらしいヤツで、ダブルコーテーションをつなげて、隙間なく、くくると
それは、「空白(スペース)」というのでもなく、かといって「0(ゼロ)」を意味するのではなく・・・つまり
ゼロも空白すらもない・・・全く何んもないという事を示しています。
これは大変重要な意味を持っていて、まだ「セル」の中に何もないまっさらな状態であるという事を指し示しています。

IF文は、イコールで始まり=IFとしたら、あとは条件にしたい内容を( )で囲みます。
囲んだ中身は、まずその「条件」になる事柄を書き、「,カンマ]で区切ったら、次にその条件に合ったときはこうするという指示の内容を
ダブルコーテーションでくくったり、数式で表して
ふたたび、、「,カンマ]で区切り最後に、そうでないときにはこうするといった内容を同じように書き込みます。
この順番が重要なので、覚えておいてください。条件の次は、条件に合った場合、最後にそうでなかった場合という順番です。
実際の例文は設定したいセルに=IF(A1>10,”○”,””)」といったように書き込みます。
この式の意味は、「もしもA1のセルの値が10よりも大きかったら、○とし、そうでなかったら何もしない」と言う意味になります。

さらに、IF文は、入れ子の構造といって、一つの条件だけではなくいくつもの条件を重ねることもできます。
たとえば、さっきの名簿の例で言うと「A列の1行目の「性別欄」が女の人で、
B列の1行目の「年齢」が30歳以上のヒトだけ○をする」という2重の条件なら
=IF(A1=”男”,””,IF(B1=>30,”○”,””))」となります。少しひねってありますが、
最初の条件が、もしも性別欄(A1)が男だったら何もしないことにして、それ以外は次に進みます。
ですから性別が「女」についてだけ次に進めます・・・男でも女でもないというのもありますけど・・・
次にくる条件は、年齢の欄をB1というセルに仮定した場合、年齢が30と等しいかまた大きいには「○」として、
それ以外は、何もしないという具合になるのです。

このことを踏まえて、次の記事では、実際のかんたんな実例を用いて説明したいと思っています。・・・ここまでわかったやろか・・・
わからんわという声も聞こえても来そうですが、もしも・・・なんとなく感じさえつかんでいただけたら次に進めますが
興味なかったり、わからへんとなったら何もなかったことにしてください。