富田パソコンサークル (Tomita PC Circle)

京都の京丹波町富田の「公民館」をホームに活動するパソコンサークルのブログ。

World IPv6 Day(ワールド IPv6 デイ):ネットがつながらなくなる日

2011年06月07日 | インターネット

6月8日はインターネットがつながりにくくなったり、場合によってはメールのやりとりができなくなります。
あるいは現状ではほとんどのセキュリティソフトが今回の主目的のIPv6に対応できておらず
ソフトによって、影響は避けられず、この新しい形のネットワークは、たぶん遮断してしまうでしょう。
どうしてもネットにつなげなければならない事情があるときには、
ファイヤーウォールを無効にして、一時セキュリティ機能を無効にする必要があります。

何が起こるのか・・・それを理解するのは、結構難しい話なんですが・・・

インターネット上に存在するものすべて、それはインターネットにつながっている自分のPCも含めて
IPアドレスという識別番号が与えられていて、
そのことによって、ネット上での個々のPCをどこのなにがしの誰それはどこでネットにつないでいるかがわかります。・・・
IPアドレスとはネット上の自分の住所であり、それは「168:0:0:125」というような番号とも
何ともしれない識別の番号で表されているのです。
これがIPアドレスという仕組みであり、、たとえばインターネットにつなぐためには
この約束事(プロトコル)にそって与えられたIPアドレスを自動的にか、あるいは手動で設定する必要があります。
IPアドレスを取得することによって、ネットワークにつながることが許されるのです。

今んところは、このアドレスをさっきのような例題で表したように、4桁の数字の組み合わせ(IPv4)で表現しているのですが
こんだけインターネットが世界規模で普及すると、番号の振り分けにも限界が生じてきます。空きの番号が足らなくなります。
Ipv4の枯渇」という近い将来起こりうる問題はインターネットそのものの仕組みにとって
大変大きな問題なのです。
これを解決するために、さらにもう2桁の組み合わせを増やしてアドレス自体を6桁の組み合わせにしていこうというのが、
現行のIPv4からIPv6への移行というネットワークアドレスの新しい試みです。

・・・わかったようでわからん説明を聞いてもいきなり理解ができないと思いますが、近い将来の移行に備えて
IPv6にした場合、どんな問題が起こるのか
実際に運用されているIPアドレスを4桁のものから一時的に6桁のIPv6に変換して
世界的規模で検証してみようというのが今度の実験です。
たとえばOS(オペレーションシステム)がXPであったり、Windows7 であったり
器械そのものも古いPCも新しいPCであったりもしますし、IPv6に対応していないソフトがほとんどですし
PCを取り巻く環境は人それぞれに違っています。
理屈でばかりでなく実際にやってみないと、予測できないことがあります。
そこで、できるだけ多くの国々の多くの企業や組織が参加して
様々な中で何が問題なのかを実際に運用して問題点を洗いだそうというのが今回の実験の趣旨です。

今回の実験は世界中のネット業者はゆうに及ばず、多くの企業、あるいは公的機関までも参加します。
ですから、現状ではIPv6という新技術に対応していない状態のものが多いので
いくつかの障害が生じるのは必至です。インターネットにつないで起こる問題が起きたとしても
今回に限っては、自分のPCが壊れたのではありませんので
あれこれもがいて、パソコンの設定をいじくり回すのはやめときましょう・・・
まる一日はつながりにくかったり、Webサイトが表示しにくい状態になってしまい、メールの送受信も
困難になると考えられます。

この実験は2011年6月8日(水)午前9:00 から2011年6月9日(木)午前8:59の間世界的規模で行われます。
 不具合が起こったり、つながりにくかったり、メールが使えなかったりで、不安になったりするかもしれませんが、
決してパソコンの問題ではありませんので、近い将来のネット環境改善のために一日ご辛抱ください。

 


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