不景気のあおりで、ろくな事考えず人の気持ちに
つけ込んで送りつけられる携帯電話への「架空請求メール」が急増しています。
最近結構そんな話を耳にします。
多くはインスタントメッセージとか、Cメールに送りつけられてきますので
「なんで、私のメールアドレスがわかったんやろ」と送りつけられた人は
異口同音に気味悪い思いをさせられ、不安に駆られてしまいます。
けれどもこうした「簡易メール」は、電話番号をアドレスとして受信する仕組みで
送ってる側はランダムに手当たり次第に同じメールを送ってて
たまたま、番号が「ヒット」して偶然自分に届いてしまったという程度のものなのです。
こういうメールが送られてきた対処はとにかく無視して、削除するというのがベストです
「返信」や「応答」は絶対にしてはいけません。
それだけであなたの番号やアドレスを知られてしまうからです
文面はきわめて、一方的でいかにも法的な処置を緊急に督促していますが
よくよく読んでると、ええ加減な内容でしかありません。
まずこれだけ重要な内容であるのに、
相手はこちらのメールアドレス宛の通知となっている点で、
こちらの氏名もないし、特定サイトといいながら、特定できていません。
どんな手を尽くしても「メールアドレス」だけで
氏名を特定できる方法はありませんので、相手が知ってると思いこむのは
早とちりです。
「認可ネットワーク事業者」などと名乗っていますがそんな事業は
存在すらしませんし、「強制的に」法的処置をするとあおってるけども
強制的にするには「裁判」で決着をつけて債権の問題処理がなされていることが絶対条件です
「最後通告」というのもこれが初めてなのに「最後」というのが意味なく笑わせます
みんなが一応にそれらしい会社名や代表者・担当者名を「実名」で書いてあることを
取り上げますが、それが「実名」などと錯覚しているに過ぎません
何よりこうした大事を電話やメールでやりとりすることなど絶対にありません
ですからためらうことなくそんなメールは即刻削除するのがいいでしょう
なまじ、正義感で応答することは相手の思うつぼだからです
Stop!架空請求
携帯電話が一人一人の必需品になって、顔が見えない暴力や嘘が横行する時代
こうした手口で思うのは、最近のニュースで行方不明少女宅から8000万を
奪い続けた詐欺の話です。
まずその額に驚いて、どこかで止められなかったのか
何で4年も続いてしまったのか・・・相手の手口の卑劣さとともに
被害者の側への思いをもたれたとも思います
けども、そこにズケズケと人の気持ちに入り込む「携帯文化」の一面を見ることが出来ます
たとえば電話するにも普通電話にかけると、本当に特定の個人が出るとは限りませんが
ところが携帯はいとも簡単に目的の「個人」を呼び出せます。
少女を捜す親にとっては、わらをもつかむ思いだった心のすきにはいりこみ
「相談に乗る」というのがきっかけのようでした。
警察の捜査も行き詰まり、ぬけぬけと「警察など当てにならん」と言い放ち
つぎから次へ問題が起こるストーリーを作り上げられ
家族を家族だけに「孤立化」させられて、
そこには冷静に相手を分析する余裕もなかったはずです
状況や影響や経緯を十分検証や考慮もせんうちに
「任せとけ」などと言い切る人間こそ、本当は任せられないものです
一方的に不安や問題をあおり続ける相手のペースに、
受け身の側に追いやられて「やってもらってる」という思いが重なって
持ち出してくる漫画のような話さえも鵜呑みにしたのもわからないでもありません
冷静に考えれば、4年もかかりながら、金をむさぼり問題を解決できないことこそ
相手の危機管理やその対処能力を疑うべきなのです。
それもこれも、こそこそと「携帯」に電話して一人一人を「孤立」させてしまうからです。
家の電話ならまだしも大事な話を個別の「携帯」にかけてくることは
よくよく考えたら怪しい「企み」や「ワケ」があるわけです。
孤立しては思うつぼです。「誰にもゆうな」って話が
真実であったことは、何一つないのです。一人ぼっちにさせて
内緒で悩みや不安を抱え込ますから
こういうたくらみが後を絶ちません。一人になってしまったら
まずそこから抜け出さなくては、ますますのめり込まされます。
時間帯を問わず、携帯で相手を呼び出し、どこで、どんな顔して
どんな状況でいるかを見せずに「話」ができてしまう携帯文化の悪弊が存在しています
たとえ、小さな事でも不安をあおってしまったり、問題が起こったら
電話で片付くはずもなく、やっぱり心配している相手の顔をみて、
直接話し合って問題に向き合うでしょう
どんなときもどんな場合も・・・・
電話で片付けるなんてこと自体が間違ってるし、電話で片付ける程度の話やと
言い換えることが出来ます。
電話で不安を伝えてしまうことが、そもそも気に食いません
携帯電話に使い慣れて、「ない」と困るぐらいになりましたけど
そのために失った人を見る目とか心遣いをお互いに自覚せんとあきません