フットボールでいう5-3というスコアは、本来なら決定的なスコアに違いない
けれども試合後のM・Uの選手、Ronaldoもファーディナンドの
誰よりファンデルサールの疲れた表情に
GAMBAのしでかした攻撃の意味を見いだせる
マンチェスターユナイテッドにとってこの試合は
従来から「トヨタカップ」の前座の練習試合の意味合いでしかなかったと思うし
たんなるウォーミングアップの一環で時差ぼけ解消程度の「顔見せ」やったかも知れない
けども「池のメダカ」やないけども・・・・
「これ以上やったら・・・本気になってまう」ほどに、
彼らの息を切らして見せたガンバの飽くなき前向きな試合運びは痛快やった
M・Uのプレイヤーもファーガソンも内心穏やかなはずはない
あなどったしっぺ返しをして見せられたのだ。
オバマ・コハマやないけども・・・「Yes,We can」でっせ
ガンバがそれぞれの個人的レベルで局面で見せた
球際での余裕は、むしろ流れとしてM・Uを上回って見えた
相変わらず単調にターンオーバーだけを繰り返すイングランドサッカーに対して
フィジカル面で劣っていても、意味あるパスの精度とアイデアは
たぶんアジアを蔑視していたファーディナンドをあわてさせもしていた。
確かに5点を取られたことは、決定的に世界の差を感じる
Jとプレミアのトップとの距離は月ほど遠くにも映る
ルーニーのゴール前の「精神力」とフィジカルも
我々の側に見いだせることはない
けれどもガチンコで3点を取れる攻撃を久しく目にすることもなかった。
「オカダ」なるもののいう「組織」ではない
もっといえば、小手先の局面にとらわれるポジショニングでもない
「フォーメーション」という呼び名の建前でもセオリーでもない・・・・
S級ライセンスの教則本に照らして動いたわけでもない。
それらは、たまたま負けずにすんだ結果だけを積み重ねてもこうして
テレビの前に釘付けにはしない。
点を取る一体感とアイデアと個人技とパスそれらがみな融合して
前を向いて、あきらめず、自信を失わず
ひたすらにボールを奪い、奪ったボールに対してのチームの方向が一致していた
ガンバがこじ開けたゴールは私たちが長らく感じることのなかった
フットボールのワクワク感とスペクタクルにあふれて思えた
アジアの「プロサッカー」が目指すものの一つが
この20本を超えるシュートに現れている・・・ホンマおもろかったで
こういうのが、人を引きつける
こういうのを代表もやって欲しい・・・
「予選突破」などいう「ちんけな」目先だけに目標を置かずに
見ものに対して、何を伝えるのか
スポーツを通して、子供たちの気持ちを
揺り動かすおもしろさを見せて欲しい
やがて、本気でかかってこないと本気で倒せるだけの
フットボールを磨くために・・・・